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転職を決める前に

小1の壁に備える転職のタイミング。入学前か、生活が落ち着いてからか

小1の壁に備えて転職するなら、タイミングはいつがいいのか。私がおすすめしたいのは、入学前に余裕を持って新しい職場に慣れておくか、今の会社で入学後の生活を落ち着かせてから動くか、という考え方です。「小学校に入る4月に合わせればちょうどいい」とは、必ずしも言えないんですよね。

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こんにちは。XTalent代表の上原です。私自身、二人の娘の父親として学童のお世話になってきました。今日はその経験も交えながら、小学校入学と転職の順番について考えてみたいと思います。

入学すれば少し楽になる、とは限らない

子どもが自分でできることは増えている。送り迎えも、いずれは手が離れる。そう考えると、小学校入学は働く時間を増やせる節目に見えるかもしれません。

でも、入学直後には新しい用事も増えます。持ち物の準備や学校からのお知らせ、保護者会。保育園の頃に回っていた生活を、そのまま続けられるとは限りません。学童を利用するなら、開所時間や長期休暇中の運用、そもそも利用できるかを、地域の情報で確認しておく必要があります。

わが家の長女は、小学校の低学年の頃、夏休みも学童で過ごしていました。毎朝お弁当を持たせて送り出す。民間学童を併用したこともありますが、本人は仲のいい友達がいる公営の学童の方が楽しかったようで、途中で民間の方をやめました。

高いお金を払って、親がよさそうだと思う場所を用意すれば解決する。そう単純でもないんですよね。子どもには子どもの社会があって、実際に通ってみないとわからないこともあります。

そして、4月を乗り切った後には、初めての夏休みがあります。学校がある日の生活が回ったからといって、長い休みも同じように過ごせるとは限りません。朝は何時から学童に行けるのか。お昼ごはんはどうするか。お盆などの開所日や利用時間はどうなっているか。学童によって違うので、夏が来る前に確認しておきたいですね。

親は普段どおり仕事をしている一方で、子どもには学校がない日が何週間も続く。お弁当を用意する負担もあれば、子どもが毎日学童に通うことをどう感じるかもあります。リモートワークができても、仕事中にずっと子どもを見られるわけではありません。パートナーがいるなら休みを分けて取ることや、地域の活動、一時的に使える支援も含めて、過ごし方を考える必要があります。

転職先の働き方を確認するときも、「普段のお迎えに間に合うか」に加えて、「長期休暇の間はどう調整できそうか」まで話しておくと、入社後の生活を想像しやすくなると思います。

だから、予定をぎっしり埋めて4月を迎えるより、想定と違ったときに対応できる余地を残したい。これは、転職のタイミングを考えるときにも大事なことだと思っています。

転職の変化と、子どもの変化を重ねすぎない

今の会社の働き方では、入学後の生活が難しそうだとわかっているなら、早めに外の選択肢を見始める意味はあります。私は、可能であれば年中のうちから情報収集を始めることをおすすめしています。すぐに退職するためではなく、どんな仕事があり、どの条件なら生活が回るかを考える時間を持つためです。

新しい職場では、仕事の進め方も、人との関係も、一から覚えていきます。そこに入学準備や初めての学童生活が重なると、自分も子どもも慣れないことばかりになる。入学より前に移るなら、新しい仕事に慣れる時間も含めて予定を考えたいですね。

withworkコンサルタントの吉田悠平さんも、小1の壁を経験したご家庭のインタビューで、入学前と入学後では何が変わるのかを話しています。吉田さん自身は、お子さんの入学の3か月前に転職。パートナーも、4月の予定や業務量をあらかじめ調整して備えたそうです。

学童については、親がよいと思って選んだ場所でも、お子さんには合わず、利用の仕方を見直した経験が語られています。準備した通りにいかないこともある。だから、入学前にすべてを決め切るより、後から調整できる時間や働き方を残しておくことが大事なのだと思います。これは一つのご家庭の経験で、同じ時期や方法が誰にでも合うという意味ではありません。

ただ、「年長になったらもう遅い」と言いたいわけではありません。年長のうちに動く場合も、入社時期だけでなく、入学直後にどれくらい柔軟に動けるかを、転職先と話しておくことが大事です。

もう一つは、今の会社で入学後の生活を落ち着かせてから転職する方法です。仕事や周囲の人をよく知っていて、繁忙期の調整も相談しやすい。その環境を使いながら、子どもが学校や学童に慣れるのを待つのも、合理的な選択だと思います。

ただし、それは現職で調整できる余地がある場合の話です。今の働き方がすでに限界なら、入学後まで我慢することを勧めたいわけではありません。

また、入社したばかりだから家庭の事情を言ってはいけない、ということでもありません。長く勤めて信頼を積まなければ制度を使えない会社を、当然の前提にしたくはない。必要な事情は入社前から伝えたうえで、仕事に慣れる負担と家庭の変化をどう重ねずに済ませるか。そのための順番の話です。

小1の一年だけでなく、その先も見ておく

わが家では、長女が小4くらいから学童に行かなくなりました。小さい子ばかりで、あまり楽しくないと言うようになったんです。低学年の頃のやり方が、そのままずっと使えるわけではありませんでした。

私の場合は、経営者で、在宅勤務が中心という条件があります。それでも、長期休みをどう過ごしてもらうかは悩みます。柔軟な働き方があれば育児の手配がいらなくなるわけではありませんが、選べる方法は変わると感じています。

転職を考えるなら、目の前の4月だけでなく、夏休みや、学年が上がった後の生活も少し想像してみてください。そして、それを母親だけのキャリアの問題にしないこと。パートナーがいるなら、お互いの仕事で調整できることを持ち寄る。ひとりで育児を担っているなら、利用できる支援と仕事の条件を一緒に確認する。本人の頑張りだけに頼らない準備が必要です。

まずは、次の三つを紙に並べてみると、考えやすくなると思います。

  • 入学後の平日と長期休暇に、今と変わること。
  • 現職で調整できることと、難しいこと。
  • 転職するなら必要な条件と、入社後に慣れるための余裕。

小1の壁は、不安を感じた瞬間に転職しなければいけない問題ではありません。でも、入学の時期がわかっているからこそ、前もって働き方を見直せる。その時間を、ご自身のキャリアにも、家族の暮らしにも使ってもらえたらと思います。


「うちの場合は、入学前と入学後のどちらがよさそうだろう」。そんな相談から、withworkで一緒に考えてみませんか。働く時間だけでなく、これからどんな仕事をしていきたいかも、ぜひ聞かせてください。

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この記事のライター

上原 達也(うえはら たつや)

XTalent株式会社 代表取締役

XTalent株式会社 代表取締役。大学卒業後、株式会社SpeeeにてWebマーケティング・人事などを経て社長室に所属、新規事業や海外法人の設立に従事。その後JapanTaxi株式会社に入社し、事業開発を担当。2019年7月に「フェアな労働市場をつくる」をミッションにXTalent株式会社を設立、代表取締役に就任。「キャリアとライフをトレードオフにしない」という想いからwithworkを立ち上げる。共働きで、2児の育児中(料理担当)。