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転職を決める前に

管理職と子育ての両立。辞めたいのは役割か、今の働き方か

管理職として子育てと仕事を両立するのは、もう難しいのではないか。そう感じたとき、役職を外れるか、今のまま頑張るかの二択になっていないでしょうか。

人を育てることや、チームで成果を出すことは好き。でも、いつ連絡が来ても自分が対応しなければいけない毎日は続けられない。もしそうなら、辞めたいのはマネジメントそのものではないかもしれません。

こんにちは。XTalent代表の上原です。withworkはワーキングペアレンツのためのハイクラス転職サービスとして、キャリアと家庭をトレードオフにしたくない方の転職を支援しています。

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そのしんどさは、管理職なら避けられないものなのか

管理職といっても、任され方は会社やチームで違います。メンバーの育成に時間を使えるのか。自分の売上目標も大きく、育成はその後に回さざるを得ないのか。何か起きたときに相談できる上長がいるのか、判断をすべて引き受けるのか。

役職名が同じでも、その一日はずいぶん違うはずです。

まずは、今の仕事の中で続けたいことと、負担になっていることを分けてみてほしいと思います。たとえば、メンバーと話す時間は残したい。でも、夜の急な対応が続くことは変えたい。自分で判断する仕事は好きだけれど、権限がないまま責任だけを引き受けるのが苦しい。これは、自分の状態を整理するための例です。

全部を「管理職だから仕方ない」にしてしまうと、別の会社でも避けられないのか、今の組織の仕事の任せ方に原因があるのかが見えにくくなります。

もちろん、転職する前に今の会社で調整できることもあります。担当範囲や業務量を見直せないか。判断を任せられる人を育てられないか。育児だけの問題としてではなく、チームが無理なく成果を出すための話として、上長に相談する余地があるかを考えてみたいですね。

転職先には、肩書きの内側を聞く

管理職として次の職場を考えるなら、部下が何人いるかだけでは判断できません。自分が抜けた時間にも仕事が進むのか、責任に見合った権限があるのかまで知りたいところです。

面談では、たとえばこんなふうに聞けると思います。

入社後は、メンバーが自分で判断して動けるチームをつくりたいと考えています。この役割では、プレイヤーとしての仕事とチーム運営に、それぞれどのような期待がありますか。

担当者が不在のときや、急な対応が重なったときは、今はどのように分担されていますか。

採用する人に何を解決してほしいのかも、聞いておきたいですね。欠員を埋める採用なのか、組織を大きくするためなのか。入社直後から何でも一人で引き受ける想定なら、自分の生活と両立できるか、具体的に話す必要があります。

お迎えなどの外せない条件を伝えるときにも、チームにどう貢献したいかを一緒に話す。ただし、条件を認めてもらうために、毎晩の対応や過大な成果を約束する必要はありません。続けられない約束をしてしまったら、環境を変える意味が薄れてしまいます。

私たちの転職後アンケートにも、昇格後も時間の確保やメンバーのケアに難しさを感じる声がある一方で、周囲の理解に支えられているという声がありました。管理職になれば両立できる、とも、子育て中は無理だ、とも一括りにはできないんですよね。

カラクリに転職された樋口文恵さんは、夫の単身赴任をきっかけに、仕事と育児を続けられる環境を探した方です。公開インタビューでは、時短勤務で入社した後にフルタイムへ切り替え、初めてリーダーを担った経緯を話してくださいました。

もともと昇進への意欲が強かったわけではないそうです。それでも、自律的に動くメンバーの背中を押すようなリーダーなら挑戦できると感じた。困ったときには、経験のあるメンバーにも相談していると語っています。

「私の仕事は、リーダーとして背中を押すこと」大企業から大人ベンチャーへ、はじめての転職
「私の仕事は、リーダーとして背中を押すこと」大企業から大人ベンチャーへ、はじめての転職

このお話から私が思うのは、「管理職をやりたいですか」だけでは、その人の気持ちはわからないということです。このチームなら関わりたい、この仲間とならやってみたい。そう思える職場に出会うことで、役割への気持ちが変わることもあるのだと思います。なお、紹介した働き方や役割はインタビュー当時のものです。

管理職を続けることも、いったん離れることも

転職と同時に管理職になることを、必須条件にしなくてもいいと思います。まずはプレイヤーとして事業やチームを理解し、その後に役割を広げる選び方もあります。ただし、将来の昇格が保証されているわけではないので、期待される役割や評価の仕組みは確かめておきたいですね。

私は、管理職であり続けることだけがキャリアアップだとは思っていません。専門性を深めたいという選択もあれば、今は仕事の範囲を変えて、暮らしが落ち着いたところで再びマネジメントを担いたいという考えもあるでしょう。

ただ、本当は人を育てる仕事が好きなのに、今の会社では両立できないという理由だけで諦めてしまうのは、少し立ち止まって考えたいんです。

できるだけ長く、納得して仕事を続ける。そのために役割を変えることもあれば、役割は続けて環境を変えることもある。何を手放すかを決める前に、他の会社ではどう任されているのかを見てみてもいいと思います。

withworkでは、今の役職だけでなく、どんな場面で力を発揮してきたのかを伺いながら、次の仕事を考えていきたいと思っています。管理職を続けるか迷っているなら、まず「続けたい仕事は何か」から一緒に整理してみましょう。

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この記事のライター

上原 達也(うえはら たつや)

XTalent株式会社 代表取締役

XTalent株式会社 代表取締役。大学卒業後、株式会社SpeeeにてWebマーケティング・人事などを経て社長室に所属、新規事業や海外法人の設立に従事。その後JapanTaxi株式会社に入社し、事業開発を担当。2019年7月に「フェアな労働市場をつくる」をミッションにXTalent株式会社を設立、代表取締役に就任。「キャリアとライフをトレードオフにしない」という想いからwithworkを立ち上げる。共働きで、2児の育児中(料理担当)。