転職を決める前に
共働き夫婦の転職。「活動しているよ」の先まで話せていますか

共働き夫婦のどちらかが転職すると、変わるのは本人の仕事だけではありません。通勤やお迎え、家事の分担、収入の見通し。もう一人の毎日にも関わってきます。
それなのに、「転職活動をしているよ」とだけ伝え、次に話すのは内定が出たときになってしまう。そこで初めて、互いに想像していた生活が違ったと気づくのは、できれば避けたいですよね。
こんにちは。XTalent代表の上原です。withworkはワーキングペアレンツのためのハイクラス転職サービスとして、キャリアと家庭をトレードオフにしたくない方の転職を支援しています。
会社を決める前に、なぜ変えたいのかを話す
私がお勧めしたいのは、転職先への賛成をもらう前に、何に悩んでいて、何を変えたいのかを共有することです。
今の働き方を続けるのが苦しいのか。新しい仕事に挑戦したいのか。収入を見直したいのか。その理由がわからなければ、パートナーも、何を大切にして一緒に考えればよいのかわかりません。
「残業を減らしたい」と話していたとしても、片方はお迎えを多く担えるようになると思い、もう片方は、これまでできなかった勉強の時間を持ちたいと思っているかもしれない。これはすれ違いを考えるための仮の例ですが、言葉だけでは同じ生活を思い描けているとは限らないんですよね。
転職後、平日の朝と夕方をどう過ごしたいのか。忙しい時期には何を助けてほしいのか。自分の希望だけでなく、相手が仕事で実現したいことも聞く。活動を始めるころから、その話ができるといいと思います。
夫婦でwithworkを利用された岩片一真さん・綾佳さんのお話も、ぜひ読んでいただきたいと思います。先に転職した一真さんには、地域に貢献する仕事と、将来なりたい父親像がありました。一方、綾佳さんが見つめ直したのは、サービスに中長期で関わり、マーケティングの経験を深めたいという希望でした。
同じ夫婦でも、仕事で叶えたいことは同じではないんですよね。一真さんは2023年、綾佳さんは2024年にそれぞれ転職しています。お二人の2025年3月のインタビューでは、一緒に過ごす時間が増えたことや、家事を担えるようになったこと、仕事で挑戦したいことが語られています。


この事例を「夫婦で転職すればうまくいく」という勧めにしたいわけではありません。二人が別々の希望を持ちながら、共に過ごす生活も見直せるということです。相手の転職を支えることと、自分のキャリアを後回しにし続けることは、分けて考えていいと思います。
二人の入社直後を、できるだけ重ねない
夫婦ともに転職を考えている場合、私は、二人が同じ時期に新しい職場へ入ることは積極的にはお勧めしていません。
新しい仕事の進め方を覚え、人間関係をつくる。まだ相談できる相手も少ない時期に、二人とも余裕がなくなると、家の中で補い合うのも難しくなりやすいからです。
これは、二人で情報収集を始めてはいけないということではありません。どちらが先に動くか、入社の時期をずらせるか、立ち上がりの期間は家事や育児をどうするかを、活動の段階から相談しておくということです。
もちろん、契約の終了などの事情で、時期を選びにくいこともあるでしょう。その場合は、重なる期間をどう支えるかを具体的にする。外部サービスや周囲の協力を使えるなら、必要な費用や調整も先に考えておく。同時期の転職は必ず失敗する、といった話ではありません。
年収だけで、優先するキャリアを決めない
収入が高い方の仕事を守り、もう一人が家庭に合わせる。その分担が二人の納得した選択ならいいと思います。ただ、今の年収だけで、これから挑戦したいことまで決まってしまうのは、少し考えたいところです。
今は収入が低くても、これから深めたい専門性があるかもしれない。今は片方が多く担うとしても、次の機会には分担を見直したいという希望があるかもしれない。毎回同じ人が調整することを、話し合わないまま当たり前にしないでほしいんです。
求人を比較するときには、次のことを二人で書き出してみると、話が具体的になります。
- それぞれが、今回の転職で変えたいことと続けたいこと。
- 入社直後の時期と、その後の普段の生活で必要な分担。
- 想定と違ったとき、いつ何を見直すか。
仕事内容への納得と、家庭での負担の納得。その両方があって、気持ちよく新しい仕事を始められるのだと思います。家族にどう伝えるかを扱った記事もありますが、説得する側とされる側に分かれる前に、早い段階から一緒に考えられるといいですね。
withworkへの相談でも、まだ家族と話しきれていないことがあれば、その状態から聞かせてください。一人の転職をきっかけに、もう一人のキャリアにも目を向ける。二人とも納得して仕事を続けられるように、何をすり合わせる必要があるのかを整理していきましょう。
まだ転職を決めていない方は、公式ポッドキャスト「キャラトラ」やInstagram(@withwork_official)もフォローしてみてください。仕事と暮らしを考えるきっかけを、引き続きお届けします。
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