公開日

転職を決める前に

ワークライフバランスのための転職で、年収まで諦める必要はある?

ワークライフバランスを見直したい。でも、転職で年収が下がるのは困る。そんなとき、家庭を大切にするなら、仕事の条件はどこかで譲らなければと思ってしまうかもしれません。

私は、求人を見比べる前からその交換条件を受け入れなくてもいいと思っています。ただ、年収も働き方も必ず希望どおりにできる、という話ではありません。何を変えたいのか。次の会社で、どんな仕事を担えるのか。その両方を具体的にしてから考えたいんです。

こんにちは。XTalent代表の上原です。withworkはワーキングペアレンツのためのハイクラス転職サービスとして、キャリアと家庭をトレードオフにしたくない方の転職を支援しています。

サービスサイトはこちら

働く場所や時間を変えたいことと、仕事を小さくすることは違う

夕方にはお迎えに行きたい。通勤に使っている時間を少し減らしたい。それは、仕事で担いたい役割がなくなったという意味ではないですよね。

これまで顧客との関係を築いてきた。チームの仕事の進め方を変えてきた。事業が抱える課題を見つけ、解決してきた。そうした経験の価値が、子育てをしているという理由だけでなくなるわけではありません。

働ける時間帯など、企業とすり合わせる必要のある条件はあります。ただ、それを先に伝えるあまり、「自分には何ができるか」が話題に上らなくなってしまうのは、もったいないと思います。

会社が解決したい課題に、自分の経験がどう役立つのか。そこを確かめながら、成果を出し続けられる働き方も相談する。年収を考えるときにも、この順番は大切です。

たとえば、今と同じ職種名でも、求められる仕事は会社によって違います。新しく仕組みをつくってほしいのか、既存の仕組みを安定して動かしてほしいのか。自分が力を発揮できる役割を探さずに、働き方の条件だけで応募先を絞ってしまうと、経験を十分に活かせる選択肢を見落とすかもしれません。

長い時間働く会社の方が、必ず年収も高いわけではありません。たとえば、顧客の納期に合わせる仕事から、自社の事業やサービスを育てる仕事へ移り、経験を活かしながら仕事の進め方を変える。結果として、年収を維持して労働時間を減らせる可能性もあります。ただし、自社事業なら忙しくないという意味ではありません。事業の収益構造や、自分に任される役割まで見る必要があります。

実際に、私たちが2024年に行った転職後アンケートでは、転職前と比べて年収が上がったと答えた方が57.1%でした。転職時だけでなく、入社後の活躍による昇格なども含めた結果です。「転職直後に全員の年収が上がった」という数字ではありません。

転職前と比較した年収の変化。年収が上がったとの回答は57.1%(XTalent株式会社、2024年調査)
引用元:XTalent株式会社「転職後のキャリアとライフに関する意識調査・中編」。2024年5月21日〜6月5日実施、同年3月までにwithwork経由で入社した方を対象。調査全体の有効回答は120名。割合は公表値。

同じ調査の働き方に関するレポートには、柔軟な勤務によってフルタイムで働けるようになり、キャリアと給与を維持できたという声もありました。ただ、年収と働き方の改善が同じ人にどのくらい重なったかは、この公表値だけではわかりません。それでも、家庭を大切にするなら収入は諦めるしかない、と最初から決めつけなくてよい材料になると思います。

「同じ年収」の中身も、比べておきたい

一方で、現実の生活がある以上、やりがいだけで年収の差を埋めることはできません。教育費や住まいの費用があり、毎月必要な金額がある。ここを曖昧にしたまま、入社後に頑張れば取り戻せると決めてしまうのは慎重になりたいところです。

比べるときは、求人票の年収の数字だけでなく、基本給、賞与、固定残業代や変動する報酬の内訳も確認してみてください。同じ年収の表示でも、何が確約され、何が業績や成果で変わるのかは、個別に確かめる必要があります。

そして、自分の側でも、次のことを書き分けておくと相談が具体的になります。

  • 生活上、維持する必要がある収入はどのくらいか。
  • 今の仕事で提供してきた成果や経験は何か。
  • 年収以外に、転職で必ず変えたいことは何か。

家事や保育などの外部サービスを増やすなら、その支出も含めて考える。パートナーがいる場合は、世帯の収入だけでなく、互いにどんなキャリアを続けたいのかも話しておく。片方の働き方だけを調整弁にしないためにも、必要な話だと思います。

入社後の昇給については、こちらの記事で、評価や実際の運用を確かめる聞き方を扱っています。「頑張れば上がる」という期待と、今わかっている条件は分けて判断したいですね。

年収を下げるかどうかは、選択肢を知ってから

新しい分野に挑戦するために、一時的な年収の変化を受け入れる選択はあると思います。反対に、今の生活では年収を維持することが欠かせないなら、その条件を大切にしていい。どちらがキャリアとして立派、という話ではありません。

気になるのは、子育て中だからというだけで、選択肢を見る前に自分の希望を小さくしてしまうことです。

ワークライフバランスをどう考えるかと同じように、年収も、自分が守りたい生活や仕事と結びつけて考える必要があります。残業を減らしたいのか、時間を自分で調整したいのか。これまでの専門性を深めたいのか、違う役割へ広げたいのか。そこが見えると、比較すべき求人も変わってきます。

今の経験が、別の会社ではどう受け止められるのか。自分だけでは判断しづらい部分もあるはずです。withworkへの相談では、まずそこから話していただければと思います。年収を諦めると決める前に、今までやってきた仕事を一緒に見直してみませんか。

withworkに無料登録して、キャリアを相談する

\ ご登録はこちら /
キャリアとライフをトレードオフにしない転職を相談する

まだ転職を決めていない方は、公式ポッドキャスト「キャラトラ」やInstagram(@withwork_official)もフォローしてみてください。仕事と暮らしを考えるきっかけを、引き続きお届けします。

あわせて読みたい

この記事のライター

上原 達也(うえはら たつや)

XTalent株式会社 代表取締役

XTalent株式会社 代表取締役。大学卒業後、株式会社SpeeeにてWebマーケティング・人事などを経て社長室に所属、新規事業や海外法人の設立に従事。その後JapanTaxi株式会社に入社し、事業開発を担当。2019年7月に「フェアな労働市場をつくる」をミッションにXTalent株式会社を設立、代表取締役に就任。「キャリアとライフをトレードオフにしない」という想いからwithworkを立ち上げる。共働きで、2児の育児中(料理担当)。