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転職を決める前に

小1の壁で仕事を辞める前に。キャリアを続けられる働き方を考える

小1の壁で、仕事を辞めることまで考えている。子どもの生活を支えたい一方で、ここまで続けてきたキャリアを手放すのはつらい。どちらにも大事な理由があるからこそ、簡単には決められないと思います。

今日は、もう少し頑張って両立しましょう、という話をしたいわけではありません。今の会社の働き方を前提にすると難しいことでも、前提を変えたら続けられないか。その可能性を、退職だけが答えになる前に考えてみたいんです。

こんにちは。XTalent代表の上原です。withworkはワーキングペアレンツのためのハイクラス転職サービスとして、キャリアと家庭をトレードオフにしたくない方の転職を支援しています。

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「仕事ができない」ではなく、何が合わなくなるのか

小1の壁という言葉の中には、いくつもの困りごとが入っています。朝の出発時刻が合わない。学童のお迎えに間に合わない。夏休みの過ごし方が決まらない。あるいは、子どもが新しい環境に慣れるまで、これまでよりそばにいたい。

それらをひとまとめにしてしまうと、仕事を続けること全体が無理に見えてしまいます。でも、始業の時間が変われば解消することと、一定期間まとまった時間が必要なことでは、探す選択肢が違います。

紙に、今わかっていることを書いてみてください。「何時から何時まで、誰の対応が必要か」「毎日なのか、特定の曜日や時期なのか」「まだ学校や学童に確認できていないことは何か」。予想している不安と、すでに決まっている条件も分けておきます。

学校や学童の時間、夏休みの運用は、利用先に確認する必要があります。仕事を続けられるかという大きな判断を、まだわかっていない条件だけで急いで決めなくてもいいと思います。

一人のキャリアだけで、家庭の変化を引き受けない

パートナーがいるなら、どちらか一人の勤務時間を削る前に、二人の予定を並べてみたいですね。曜日によってお迎えを交代できないか。出社する日をずらせないか。今までの分担を、そのまま小学校でも続ける必要があるのか。

そのうえで、現職で調整できることを相談する。外部の支援を利用できるか、費用や継続性も含めて確かめる。それでも難しいなら、転職で変えられる条件を考える。すべてを同時に完璧に決めるというより、どこを変えれば生活が回るのかを探していくイメージです。

たとえば、通勤が短くなればお迎えに間に合う場合と、毎日決まった時刻に仕事を終える必要がある場合では、転職先に確認することも違います。リモートワークがあるだけで安心せず、会議の時間や仕事量も含めて聞く必要があります。家にいることと、仕事中に子どもの対応ができることも同じではありません。

家族の協力を得にくい方もいます。支援を使いたくても、地域や費用の条件で難しいこともあるでしょう。そういう事情を、本人の工夫が足りない話にしてはいけないと思っています。今使える選択肢の範囲を、率直に話せることも大事です。

withworkコンサルタントの吉田悠平さんも、小1の壁を経験した父親です。公開インタビューで話してくれたのは、親がよかれと思って選んだ民間学童が、お子さんには合わなかったという出来事でした。曜日を変えるなど試したうえで、利用を見直したそうです。

予定をきれいに組めば、それで一年間うまくいくわけではない。だからこそ、子どもの様子を見ながら調整できる余地が、仕事にも暮らしにも必要なのだと思います。吉田さんのご家庭では、柔軟な勤務に加え、パートナーが入学直後の仕事量を抑える準備もしていました。

マネージャー夫婦がぶつかった「小1の壁」は、子どもも一緒にワンチームで乗り越えるものだった。
マネージャー夫婦がぶつかった「小1の壁」は、子どもも一緒にワンチームで乗り越えるものだった。

これは一家庭の経験で、同じ学童の選び方が誰にでも合うわけではありません。参考にしたいのは、初めから正解を当てることより、家族で話しながら選び直していく姿勢です。夏休みについても、学童の開所時間や昼食の用意、子どもがどう過ごすかを早めに確認し、普段の一週間とは別に考えておけるといいですね。

今の生活を守ることと、これからのキャリアを閉じることは違う

今は仕事を少し減らす、あるいは休む。その判断が必要なこともあると思います。キャリアを大切にするなら仕事を辞めてはいけない、ということではありません。

ただ、その選択をしたらもう挑戦できない、とまで決めつけなくていい。反対に、本当は続けたい仕事があるなら、正社員で働き続ける道がないか、今とは違う会社も含めて情報を集めてみてほしいんです。

転職した直後も、新しい仕事や人間関係に慣れる時間は必要です。入学と入社の負荷をどう考えるかは、転職のタイミングを扱った記事で詳しく綴りました。今回はいつ辞めるかではなく、何を変えれば続けられるかから考えてみてください。

withworkへの相談でも、お迎えの時間だけでなく、これからも担いたい仕事や諦めたくないことを聞かせてください。目の前の生活を守りながら、その先も納得して働き続けるために。今の職場だけでは見えていない選択肢を、一緒に探していきたいと思います。

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この記事のライター

上原 達也(うえはら たつや)

XTalent株式会社 代表取締役

XTalent株式会社 代表取締役。大学卒業後、株式会社SpeeeにてWebマーケティング・人事などを経て社長室に所属、新規事業や海外法人の設立に従事。その後JapanTaxi株式会社に入社し、事業開発を担当。2019年7月に「フェアな労働市場をつくる」をミッションにXTalent株式会社を設立、代表取締役に就任。「キャリアとライフをトレードオフにしない」という想いからwithworkを立ち上げる。共働きで、2児の育児中(料理担当)。