公開日

転職を決める前に

子育てに理解がある会社への転職。「大丈夫ですよ」の先を確かめる

子育てに理解がある会社へ転職したい。面接で家庭のことを伝えたら、「大丈夫ですよ」と言ってもらえた。ほっとしますよね。でも、その一言だけで、自分が実際にどう働くのかまで想像できているでしょうか。

相手を疑ってかかる必要はありません。ただ、制度の説明と、配属されるチームの毎日は、もう一歩踏み込んで聞いておきたい。特に内定が出て、入社を決める前の対話は大切だと思います。

こんにちは。XTalent代表の上原です。withworkはワーキングペアレンツのためのハイクラス転職サービスとして、キャリアと家庭をトレードオフにしたくない方の転職を支援しています。

サービスサイトはこちら

内定が出てから、誰と話すか

採用担当者に制度を聞けても、そのチームで実際にどう使われているかまでは、話しきれないことがあります。直属の上長になる方には、任される仕事や期待される成果を。同じチームの方には、一日の働き方や普段の連携を。立場の違う人から聞くことで、入社後の生活が具体的になります。

可能なら、同じチームで子育てをしている方や、中途で入社した方との面談もお願いしてみるといいと思います。たとえば、こんな伝え方です。

入社したら、皆さんと関係をつくりながら早く仕事に慣れていきたいと思っています。同じチームで子育てをしながら働いている方に、普段の一日や、入社直後の働き方を伺う機会をいただけますか。

オンラインでしか会っていないなら、オフィスを見学させてもらうことも選択肢です。自分が通う場所で、一緒に働く人と話してみる。画面越しでは気づかなかった質問が浮かぶかもしれません。

ただし、見学できたこと自体が安心の証拠ではありませんし、同じ状況のメンバーがいないことだけで、理解がないと決まるわけでもありません。面談を調整しにくい事情もあり得ます。別の形で具体的な説明をしてもらえるかまで見て判断したいですね。

「使えますか」より、普段の一日を聞いてみる

制度が使えるかという質問だけだと、答えは「使えます」で終わりやすいものです。実際の働き方を知りたいなら、日常の場面について聞いてみてください。

入社時には対面でのコミュニケーションも大事にしたいと思っています。普段、皆さんは出社とリモートワークをどのように組み合わせていますか。

リモートワークの日に、少し相談したいことがあるときは、どのようにやり取りされていますか。

予定外のお休みや、急に仕事を離れる必要があるときは、チームでどう調整されていますか。

答えを聞くときには、同僚の方の家庭の事情など、個人情報まで聞く必要はありません。自分の勤務に必要な条件は具体的に伝えながら、チームとしての仕事の進め方を確かめます。

また、子育てに理解があることと、仕事の機会を得られることも、両方見ておきたいと思います。「無理しなくていいですよ」と言ってもらえるのはありがたい。でも、挑戦したい仕事からずっと外れるなら、自分の望む環境とは違うかもしれない。どう評価され、次にどんな役割を任されるのかも、上長と話しておきたいところです。

Wovn Technologiesに転職された猶本恵利香さんのお話は、その違いをよく表しています。一度は両立できると思って転職したのに、入社後もハードワークが続き、求人票の言葉を信じることが難しくなっていたそうです。

次の転職では、企業とのやり取りから得られた、求人票だけではわからない情報も判断の支えになりました。そして入社後には、子育て中の人だけが特別に休むのではなく、メンバーがそれぞれの事情で休み、引き継いでいる姿があったといいます。

休んだことを謝る猶本さんに、周囲が「ありがとう、にしよう」と声をかけたエピソードも印象的でした。制度があるだけでなく、お互いに使いやすくする言葉が交わされている。そういう日常に、その会社の理解が表れるのだと思います。

「今が、一番楽しい」転職における固定概念を捨て、Wovn Technologiesで見つけた新しい働き方
「今が、一番楽しい」転職における固定概念を捨て、Wovn Technologiesで見つけた新しい働き方

この事例はインタビュー当時の体験です。これから入る会社については、自分の配属先での運用を改めて確かめてください。猶本さんのお話を、特定の制度さえあれば安心、という結論にしないことも大切です。

承諾する前に、曖昧なままのことを残さない

家庭の事情を選考中に隠して、最後にまとめて交渉するという意味ではありません。お迎えなど、働くうえで欠かせない条件は早めに伝えておく。そのうえで、内定後はより具体的な人や場面に照らして確かめる、という順番です。

話した人によって説明が違ったら、誰かが間違っていると即断せず、自分の配属先には何が当てはまるのかを聞き直す。入社判断に関わる条件や個別の合意は、口頭だけにせず、メールや提示書面でも確認しておくと認識を合わせやすくなります。

聞きたいことが残っているなら、承諾期限までに面談を設けられるか相談していいと思います。大丈夫と言ってもらえたからこそ、どんなふうに大丈夫なのかを知りたい。その姿勢は、入社後にきちんと働き続けるための準備です。

withworkでも、企業との対話の中で何を確かめたいか、一緒に整理していきたいと思っています。入社後のミスマッチを防ぐためにも、遠慮して飲み込んだ疑問があれば、入社を決める前に聞かせてください。

withworkに無料登録して、キャリアを相談する

\ ご登録はこちら /
キャリアとライフをトレードオフにしない転職を相談する

まだ転職を決めていない方は、公式ポッドキャスト「キャラトラ」やInstagram(@withwork_official)もフォローしてみてください。仕事と暮らしを考えるきっかけを、引き続きお届けします。

あわせて読みたい

この記事のライター

上原 達也(うえはら たつや)

XTalent株式会社 代表取締役

XTalent株式会社 代表取締役。大学卒業後、株式会社SpeeeにてWebマーケティング・人事などを経て社長室に所属、新規事業や海外法人の設立に従事。その後JapanTaxi株式会社に入社し、事業開発を担当。2019年7月に「フェアな労働市場をつくる」をミッションにXTalent株式会社を設立、代表取締役に就任。「キャリアとライフをトレードオフにしない」という想いからwithworkを立ち上げる。共働きで、2児の育児中(料理担当)。