転職を決める前に
転職のミスマッチで後悔している。次こそ「聞いていた話と違う」を防ぐには

転職したら、聞いていた話と違った。リモートワークができると言われたのに、実際はみんな出社している。残業は少ないと聞いていたのに、仕事が終わらない。そんなミスマッチを経験すると、次の転職も怖くなると思います。会社をもう一度選ぶなら、制度の説明に加えて、配属先の仕事の実態まで確かめておきたいところです。
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こんにちは。XTalent代表の上原です。私たちのところにも、前回の転職での違和感や後悔を抱えた方が相談にいらっしゃいます。慎重になるのは、当然だと思います。次こそは、同じ思いをしたくないですよね。
制度はある。でも、自分の部署では使いにくい
面談で伺うミスマッチには、いくつかの形があります。制度上はリモートワークを利用できるけれど、同僚や上司は毎日出社していて、自分もそうせざるを得ないと感じる。入社前に聞いた担当業務と違う。残業が少ないと聞いていたのに、実際の仕事量はとても時間内に収まらない。
これらは特定の一人の体験ではなく、相談で伺うことのある状況を整理したものです。事情は会社によって異なりますが、共通しているのは、入社前に想像していた一日と、実際の一日が違うことです。
リモートワークとフレックスがあれば、働きやすいだろう。そう期待するのは自然なことだと思います。でも、場所や時間を動かせても、膨大な仕事量が減るわけではありません。お迎えには行けるけれど、その後に仕事を再開して深夜まで働く。それが常態化してしまうと、望んでいた両立とは違ってきます。
一度こういう経験をすると、求人票にどんな言葉が並んでいても、信用していいのかわからなくなる。だから次は、前向きな説明をたくさん集めるよりも、仕事の具体的な場面を確かめる方が大事だと思っています。
直属の上司と、一緒に働く人に会っておく
私たちがよくおすすめしているのは、入社を決める前に、直属の上司になる方や、一緒に働くメンバーと話す機会を持つことです。
人事の方が説明している制度が間違っている、という話ではありません。会社全体の制度と、配属先での運用には、それぞれ確認したいことがある。採用担当者だけでは答えにくい、日々の仕事の話もあります。
「リモートワークはできますか」だけでなく、「このチームでは、皆さん普段どれくらい出社されていますか」。残業なら「少ないですか」だけでなく、「直近の忙しかった時期は、どんな仕事が重なり、どのように分担されましたか」。仕事内容なら「入社後、まず何を担当し、どんな状態になることを期待されていますか」。
最初から前の会社への不満を説明しなくても、自分が入社した後を想像しながら聞くことはできます。
入社したら、まずは皆さんと対面でもコミュニケーションを取り、仕事の進め方を理解していきたいと思っています。普段は、皆さんどのような働き方をされていますか。
その答えを聞いてから、もう少し日常に近い場面へ進めてみる。
リモートワークの日には、相談やちょっとした確認は、どのようにやり取りされていますか。入社直後に、仕事を覚えたり相談したりする機会についても伺いたいです。
これは質問の文例です。「自分はどこまで出社しなくてよいか」よりも、「このチームで、どう一緒に仕事を進めるか」を聞く。そうすると、出社頻度だけでなく、関係づくりや困ったときの相談のしやすさまで見えてきます。
もちろん、対面で関係を築きたいと伝えることと、毎日の出社に同意することは別です。実際の運用を聞いたうえで、自分に必要な出社頻度やお迎えの時間も、曖昧にせず相談してください。感じのよい聞き方をするために、守りたい条件を隠す必要はありません。
話す相手によって説明が違ったときも、すぐに悪意だと決めつけず、どの前提が違うのかを確認したいですね。部署の違いなのか、入社直後だけの運用なのか、今後変わる予定なのか。自分にとって欠かせない条件は、口頭の印象で終わらせず、適用される範囲や条件を文面でも確認しておくと、すれ違いを減らせます。
「短期離職になるから」と、何年も我慢すると決めなくていい
もう一つ、相談でよく伺うのが、「ここで辞めたら、経歴に傷がつくのでは」という不安です。入社したばかりなのに、また転職する。それを次の会社がどう受け取るかは、やはり気になりますよね。
正直に言うと、短い在籍期間を気にする会社はあります。一方で、入社前の説明と実態がどう違っていたのかを聞き、事情を理解してくださる会社もあります。私たちが支援してきた中にも、ミスマッチで早期に退職した後、次の職場へ転職された方はいらっしゃいます。
だから、「短期離職になる以上、あと何年かは絶対に頑張るしかない」と、一人で決めつけなくていいと思うんです。
ただ、短い期間での転職が繰り返されると、採用する側が、それぞれの退職理由や次の職場を選ぶ基準を、より慎重に確かめることはあります。何回なら大丈夫、何回なら難しいと線を引ける話ではありませんが、今回のずれを整理せず、急いで次へ移ることは避けたいですね。
入社前には何を聞き、実際には何が違ったのか。上司に相談したり、業務や配属を調整したりする余地はあるのか。それでも続けるのが難しいのは、どの部分なのか。次の会社に説明するためだけではなく、自分が同じことで苦しまないために、言葉にしておきたいと思います。
もちろん、その整理のために、心身がつらい状態で働き続けてほしいわけではありません。適応障害などと診断され、休職している場合には、まず治療と休養を優先してください。転職活動をいつ、どの程度始められるかも、自己判断で急がず、主治医に相談し、指示に沿って進めてほしいと思います。参考:厚生労働省「こころの耳」
入社前にすべてを見抜くことはできません。前回の転職が合わなかったことを、自分の判断力のなさだけで説明しなくていい。何がわかって、次は何を確かめたいのか。そこから一緒に考えたいと思っています。
withworkでは、希望する働き方と仕事内容の両方を伺いながら、企業に何を確認するかも一緒に考えます。前回の転職で引っかかっていることがあれば、きれいに整理できていなくても聞かせてください。
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