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転職を決める前に

大手からの転職で、家族の安心は守れる?会社の看板とキャリアを考える

大手から転職したい。でも、家族がいる今、会社の看板を手放してもいいのだろうか。仕事内容や働き方に迷いがあっても、そこで足が止まることはあると思います。

私は、大企業を離れること自体がよいとも、残ることが安心だとも言い切れないと思っています。会社が続くことと、自分が納得できる仕事を続けられること。その二つは、同じではないからです。

こんにちは。XTalent代表の上原です。withworkはワーキングペアレンツのためのハイクラス転職サービスとして、キャリアと家庭をトレードオフにしたくない方の転職を支援しています。

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会社の安定と、自分の働き方は別に考える

事業の基盤や福利厚生など、大企業で働くよさは確かにあります。大きな仕事に関われることや、専門性を深められる環境を大事にしている方もいるでしょう。それを否定する必要はありません。

ただ、規模の大きな会社でも、組織や仕事の進め方は変わります。

一例として、Amazonは2024年に、2025年1月から原則として週5日の出社を求める方針を公表しました。例外の扱いはありますが、働く場所の前提が変わる発表でした。当時の公式発表

また、2025年6月には、生成AIの活用によって必要となる仕事の構成が変わり、今後数年でコーポレート部門の人員が減る見通しを示しています。これは当時の見通しであり、AIだけを原因とする削減の実績を示したものではありません。公式メッセージ

海外の一社の動きから、日本の大企業も同じになるとは言えません。ただ、会社の知名度だけで、今の役割や働き方がずっと続くとまでは判断できない。私が考えたいのは、そのことです。

次も大企業でいい。規模ではなく、任される仕事を見る

withworkでの転職は、スタートアップへ行くことが前提ではありません。大手企業から別の規模の会社へ移る方もいますし、自分に合う役割や環境を軸に考えていきます。

会社名を人に説明しやすいことより、その事業に自分が共感できることを大事にしたい。組織内の立場への配慮に時間を使うより、顧客に向き合って仕事を進めたい。そうした気持ちが、転職を考えるきっかけになることもあるでしょう。

でも、小さな会社なら意思決定が自由とは限りません。経営者に判断が集中する会社もありますし、大企業の中に裁量の大きなチームがある場合もあります。「大手かベンチャーか」で分けるより、自分が働く部署の実態を見たいですね。

面談では、事業が誰のどんな課題を解決しているのか、今の採用は何を実現するためなのか、自分にどんな判断を任せたいのかを聞いてみてください。事業の将来性や収益の状況も、公開情報と会社から説明を受けられる範囲で確認する。資金調達のニュースだけで、事業が安定していると決めないことも大切です。

家族の生活に必要な収入や、入社後の働き方は、その期待とは別に具体的に確かめます。共感できる事業だからといって、暮らしの条件を曖昧にする必要はありません。

大手SIerからSmartHRに転職された望月悠司さんは、前の会社への思い入れもあり、優秀な上長にも恵まれていたと話しています。それでも、定時後の重要な会議など、仕事への関わり方と自分の価値観の間にずれを感じるようになったそうです。

望月さんが次の会社を選んだのは、働き方だけが理由ではありません。労働にまつわる社会課題をなくすというミッションに、自分の経験を役立てたいと思えたことも大きかった。2025年5月のインタビューでは、家庭の事情を伝えやすい環境と、成果を求められる仕事の手応えの両方を話してくださいました。

“耐えるキャリア”から“今を生きるキャリア”へ― 子どもの誕生が導いた、人生を自らコントロールする働き方
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会社が嫌いだから辞める、という転職ばかりではありません。好きなところもあるけれど、これからの自分や家族の時間を考えると、違う環境を見てみたい。その気持ちは矛盾していないと思います。もちろん、これは望月さんの当時の体験であり、企業規模や社名だけで同じ働き方が得られると約束するものではありません。

看板を外したら、何も残らないわけではない

今の会社名がなくなったら、自分は何ができるのだろう。そんな不安があるなら、まずは、仕事の中で自分が担ってきたことを振り返ってみてほしいと思います。

会社の知名度が商談の入口をつくってくれたとしても、その先で顧客の課題を聞き、社内を調整し、提案を形にしたのは誰でしょうか。組織の仕組みに支えられていた部分と、自分が判断して動いた部分を分けてみる。次の会社に説明できる経験は、そこにあるはずです。

会社に頼らず、何でも一人でできる人になりましょうということではありません。別の環境でも、自分がどう貢献できるかを知っておく。そのことが、今の会社に残る場合にも支えになると思います。

withworkへの相談でも、まずは今までの仕事を聞かせてください。会社の看板を守るためではなく、これからも納得して働くために。今の会社を含めて、次の選択肢を考えていきましょう。

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この記事のライター

上原 達也(うえはら たつや)

XTalent株式会社 代表取締役

XTalent株式会社 代表取締役。大学卒業後、株式会社SpeeeにてWebマーケティング・人事などを経て社長室に所属、新規事業や海外法人の設立に従事。その後JapanTaxi株式会社に入社し、事業開発を担当。2019年7月に「フェアな労働市場をつくる」をミッションにXTalent株式会社を設立、代表取締役に就任。「キャリアとライフをトレードオフにしない」という想いからwithworkを立ち上げる。共働きで、2児の育児中(料理担当)。