【転職相談】複数社の選考、足並みをどうそろえる?ワーママの面接日程調整

この記事は、withworkに実際に寄せられたご相談内容をもとに、プライバシー保護のため個人が特定される情報を変更・複数の事例を組み合わせて構成しています。特定の個人へのインタビューではありません。
複数の会社に応募すると、選考の進み方は会社ごとにばらばらです。書類が通ったばかりの会社もあれば、あっという間に最終面接まで進む会社もあります。「選考が早く進むのはうれしいけれど、他の会社と比べられないまま決断を迫られたらどうしよう」——そんな悩みを抱える方は少なくありません。
子育て中の方や介護中の場合は、ここに「面接に使える時間そのものが限られている」という事情が重なります。今回は、3社の選考を並行して進めている方のご相談をもとに、選考スケジュールの組み立て方を考えます。
お悩み
【読者の相談内容】
・プロフィール:34歳・SaaS企業のカスタマーサクセス(チームリーダー)/年収580万円/子ども:保育園に通う4歳の息子と2歳の娘
・相談テーマ:第一志望の選考だけが先に進み、他社とのタイミングが合わない。面接の時間も取りにくく、どう調整すればいいかわからない
働き方を見直したくて転職活動を始め、3社の選考が同時に進んでいます。
- A社(社会課題に取り組む事業会社):第一志望。二次面接まで通過し、「同時に最終面接とオファー面談まで進めたい」と言われている
- B社(大手IT企業):一次面接を通過。最終面接の前にリファレンスチェック(前職・現職の関係者への評価ヒアリング)があり、推薦者を3人探す必要がある
- C社(業界特化型のITベンチャー):書類を通過したばかり。一次面接の日程を、私の仕事の都合で一度変更してもらった
A社には早く進んでほしい気持ちがあります。でも、A社のオファーが先に出てしまうと、B社と比べる前に返事の期限が来てしまうのではと心配です。
さらに悩ましいのが面接の時間です。夕方は保育園のお迎えがあるため、17時〜19時の枠はほぼ使えません。朝の早い時間か、有給を取るしかない状況です。時期的に仕事の山場とも重なり、3社分の面接をどう入れればいいのか見当がつきません。リファレンスチェック※も、頼めそうな人がすぐには思い浮かびません。
第一志望を優先して進めるべきか、他社と足並みをそろえるべきか。限られた時間の中で、どう選考を組み立てればいいのでしょうか。
※リファレンスチェックとは
リファレンスチェックとは、応募先企業が推薦者に候補者の評価を聞く選考ステップです。
応募先の企業が、候補者と一緒に働いたことのある人(推薦者)から、仕事ぶりや人柄について話を聞きます。書類や面接だけではわからない「一緒に働いたときの姿」を確かめる目的で行われることが多いです。
キャリアアドバイザーからの回答
仕事と子育てをしながら3社の選考を並行するのは、日程の調整だけでも大きな負担です。そのなかで「比べてから決めたい」と考えられているのは、とても大切な視点です。
選考のスケジュールは「企業が決めるもの」と思われがちですが、実際には調整できる部分がかなりあります。どこを動かせて、どこは動かせないのか。その見極め方をお伝えします。
①選考を急がせることが、得になるとは限らない
志望度が高い会社ほど早く進めたくなるものです。ただ、オファー(内定の条件提示)だけが先に出ると、他社の結果を待たずに回答期限が来てしまうことがあります。そこで有効なのが、「最終面接までは各社のペースで進め、オファー面談の時期だけをそろえる」という考え方です。実際に、第一志望の会社に事情を伝えたところ、最終面接の結果は当月に出し、オファー面談は他社に合わせて次月にしてもらえたという方がいました。企業側も「比較したうえで納得して決めてほしい」と考えていることが多いので、正直に相談してみる価値はあります。
面接のたびに自信を失いそうになる、という心の面の付き合い方は、こちらの記事でも取り上げています。
【転職相談】面接のたびに自信を失う——複数社の選考を同時に受けながら、心が折れそうになったときの向き合い方
②面接の時間帯の制約は「使える枠の一覧」で先に伝える

お迎えの時間帯が使えない場合、そのたびに個別にやりとりするより、「使える枠」と「できれば避けたい枠」を一覧にしてまとめて伝える方が、調整がずっと早く進みます。企業によっては、朝9時前や19時半以降の面接に対応してくれることもあります。
また、有給を1日取って、午前と午後に別々の会社の面接をまとめて入れる方もいます。有給休暇は労働者に認められた権利なので、選考のために使うことに気兼ねする必要はありません(制度の詳細は厚生労働省の解説ページもご参照ください)。ただし、1日に3社となると集中力がもたないという声も多いので、1日2社程度を目安にするとよいでしょう。
③リファレンスチェックは「頼める人のリスト」を選考の序盤から作っておく
リファレンスチェックでは、上司1人と同僚2人など、複数の推薦者を求められるのが一般的です。いざ依頼されてから探し始めると、期限に間に合わず焦ってしまいがちです。現職で頼みにくい場合は、前職の上司や同僚、すでに退職した元同僚でもよいとされるケースもあります。期限についても、年末年始をはさむ場合などは延長を相談でき、実際に1週間以上延ばしてもらえた例もあります。選考が始まった段階で、声をかけられそうな人を3〜4人書き出しておくと安心です。
どうしても頼むことが難しい場合は、企業に相談してみましょう。
④判断の解像度を上げるための質問
日程を組む前に、ご自身に問いかけてみてください。
- A社とB社のオファーが同じ時期に出た場合、何を基準に比べるか。それを確かめるために、A社のオファーを何週間待ってもらえれば十分か
- お迎えの時間帯以外で、面接に使える枠は週に何コマあるか。そのうち、有給を使わずに済むのはどれか
- C社は、今のフェーズの差を埋めてまで受ける必要があるか。辞退した場合に失う選択肢は何か
⑤選考中にやってしまいがちな失敗
複数社を並行しているときによくある失敗を3つ挙げます。1つ目は「第一志望のオファー面談だけを先に組み、他社を見ないまま回答期限を迎えてしまう」ことです。2つ目は「他社の選考状況をあいまいにしか伝えない」ことです。各社の進み具合を正直に共有しておくと、企業側もスケジュールを合わせやすくなり、結果として条件の提示にも反映されやすくなります。3つ目は「今の会社でしか通じない言葉で話してしまう」ことです。忙しい中で面接対策の時間が取れないと、普段使っている社内用語がそのまま出てしまいがちです。実際に「社外の人には伝わりにくい言葉が出ていた」とフィードバックを受けた方もいます。面接の前に、自分の業務を社外の人に説明するつもりで一度言い換えておくと安心です。
まとめ:選考の足並みは「オファーの時期」でそろえる
複数社の選考をすべて同じペースで進めることはできません。大切なのは、最終面接までは各社のペースに合わせつつ、オファーを比べられるタイミングだけはそろえておくことです。
面接に使える時間が限られているからこそ、使える枠、推薦者の候補、各社の進み具合を早めに整理して伝えておく。それだけで、限られた時間の中でも納得できる選考の組み立てができるはずです。
\ 選考のスケジュール調整も、一人で抱えなくていい /
withworkでは、求人を紹介するだけでなく、企業との面接日程の調整、オファー時期のすり合わせ、リファレンスチェックの期限の相談まで、キャリアアドバイザーが一人ひとりに伴走しています。
「第一志望だけが先に進んで、他社と比べられない」「お迎えがあって面接の時間が取れない」——そうお考えのワーキングペアレンツの方は、ぜひ一度ご相談ください。

