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【転職相談】時短勤務中の転職活動、3社とも決め手がない。フルタイムに戻るなら何を軸に選ぶ?

この記事は、withworkに実際に寄せられたご相談内容をもとに、プライバシー保護のため個人が特定される情報を変更・複数の事例を組み合わせて構成しています。特定の個人へのインタビューではありません。

「時短勤務のまま転職活動をしても大丈夫だろうか」「転職したらフルタイムに戻れるだろうか」——時短勤務で働きながら転職を考える方の多くが、こうした不安を抱えています。時短勤務中は、面接に使える時間が限られます。転職すれば、働く時間が延びるうえに、新しい仕事も覚えなければなりません。

そのうえ、複数社の選考が進んでも、どこにも「ここだ」という決め手が見つからないこともあります。今回は、時短勤務で働きながら転職活動を始め、3社の選考が横並びになった方のご相談をもとに、時短勤務からフルタイムに戻る転職活動の進め方と、判断軸の整理の仕方を考えます。

A社・B社・C社の選考と、子育ての段取りの間で悩む母親のイメージ

お悩み

【読者の相談内容】

・プロフィール:37歳・物流会社のカスタマー運用担当(前職は人材業界のアシスタント)/年収420万円(時短勤務)/子ども:5歳の息子(保育園。来年小学校に入学)
・相談テーマ:時短勤務のまま転職活動をしている。3社の選考が進んでいるが、どこも決め手に欠け、何を軸に比べればいいかわからない

今の会社では、時短勤務で取引先からの問い合わせ対応や運用管理を担当しながら、手順書の整備や業務の自動化にも取り組んできました。ところが会社の方針で在宅勤務がなくなり、出社が基本になりました。子どもが来年小学校に上がる前に、新しい職場に慣れておきたいと考え、転職活動を始めました。転職するなら、フルタイムに戻るつもりです。

今は3社の選考が並行して進んでいます。

  • A社(人材系サービスのカスタマーサクセス):人材業界の経験があるので、仕事の中身は想像しやすい。面接官も子育てをしながら働いていて安心できた。ただ、口コミサイトには残業や給与に関して不安な書き込みがある
  • B社(子育て支援サービスの営業アシスタント):これまで関わったことのない業界で新鮮。面接官の人柄もよく、最終面接に進んでいる。ただ、アシスタント業務が中心だと、今の仕事の繰り返しにならないか気になる
  • C社(ITサービスのカスタマーサポート):事業も業務もまったく新しい分野で、挑戦しがいがある。ただ、ITの知識はほとんどなく、出社頻度が多いことも気がかり

時短勤務の今は、面接のために休みを取るのも気が引けます。「新しいことに挑戦したい」気持ちはある一方で、フルタイムに戻りながら新しい仕事を覚えられるのか、不安もあります。比べるほど決めきれなくなっていて、どうやって判断すればいいのでしょうか。

キャリアアドバイザーからの回答

時短勤務で仕事と子育てをこなしながら、3社の選考を並行して進めていらっしゃること、本当にお疲れさまです。どの会社でも選考が進んでいるのは、これまでの経験がしっかり評価されている証拠です。

そのうえで、時短勤務からの転職で「決め手に欠ける」状態から抜け出すための3つの視点をお伝えします。

① 時短からフルタイムに戻る転職では、「変化の大きさ」を最初に見積もる

時短勤務からフルタイムに戻る転職では、「働く時間が延びる」ことと「新しい仕事を覚える」ことという、2つの大きな変化が同時にやってきます。そこに「まったく新しい業界や職種」が加わると、生活全体の負荷が想像以上に大きくなりかねません。転職先を選ぶ前に、今の生活でどこまでの変化なら受け止められるかを見積もっておきましょう。先ほどの方は、「最初は比較的なじみのある業務から入り、仕事の土台を理解してから、少しずつ新しい役割に広げていきたい」と考えて、志望の順位を決めました。挑戦の大きさは、一度にすべてを変えるのではなく、段階的に広げていくという選び方もあります。

小学校に上がると、学童の預かり時間や夏休みなどの長期休みで、保育園の頃より働き方の調整が必要になることがあります(いわゆる「小1の壁」)。フルタイムに戻るなら、入学後の預け先や、長期休みの働き方も、転職先に確認しておきましょう。

フルタイムでも子育てと両立しやすい会社の選び方(働く時間帯の自由度や、面接での事情の伝え方)は、こちらの記事で紹介しています。

【転職相談】「時短のままでは年収もキャリアも戻らない」フルタイムに戻る転職、何を準備した?

時短勤務からフルタイムへ。働く時間と仕事の中身が同時に変わるイメージ

② 「新しい挑戦」を、「事業」と「業務」の2つに分けて考える

「新しいことに挑戦したい」という軸は、そのままでは比べにくいものです。そこで、「事業(業界)が新しいか」と「業務(職種)が新しいか」の2つに分けてみましょう。たとえば、A社は「事業領域は経験があるが、業務は新しい」。B社は「事業領域は新しいが、業務は今と近い」。C社は「事業も業務も新しい」と整理できます。こう並べると、自分がどちらの「新しさ」を求めているのか、そして①で見積もった変化の大きさと合っているのかが見えてきます。

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③ 時短勤務中の転職活動は、「時間の使い方」と「情報の確かめ方」を工夫する

時短勤務中は、面接のために休みを取りにくく、選考の準備に使える時間も限られます。面接は朝早い時間や夕方以降に設定できないか、アドバイザーを通じて相談してみましょう。また、選考中に口コミサイトを見て不安になることもあります。ただ、口コミは退職した人が書いていることも多く、書かれた時期と今とで状況が変わっていることも少なくありません。口コミの情報は「面接やオファー面談で直接確かめる材料」として使い、「残業が多いと書かれていたが、配属予定の部署ではどうか」と具体的に聞いてみましょう。子どもが小学校に入るタイミングで転職を考えている方は、<転職するなら、子どもが何歳の時がベストタイミング?>の記事も参考にしてみてください。

④ 判断の解像度を上げるための質問

最後に、ご自身に問いかけてみてほしい質問を挙げます。

  • 時短からフルタイムに戻り、新しい仕事を覚えながら、来年の小学校入学を迎えられそうか。それができそうなのはどの会社か
  • 求めているのは「事業の新しさ」と「業務の新しさ」のどちらか。両方を一度に求めて、生活が回らなくならないか
  • 口コミで気になった点を、選考の中で直接確かめたか

⑤ 選考中にやってしまいがちな失敗

よくある失敗を3つ挙げます。1つ目は「時短勤務中の年収しか把握しておらず、希望年収を聞かれて答えられない」ことです。二次面接以降で急に希望年収を聞かれることもあります。時短勤務の方は、フルタイムに換算した場合の年収を事前に計算しておき、それをもとに希望を伝えられるようにしておきましょう。2つ目は「最終面接で、昔の経歴を深く聞かれる準備をしていない」ことです。前職や新卒時代のことは、何年も前のことなので記憶があいまいになりがちです。最終面接でそこを深く掘り下げられ、うまく答えられなかったという方もいます。何を考えて、なぜ次に進んだのかを整理しておきましょう。3つ目は「仕事を休んで面接に行くことを気にしすぎて、日程を詰め込む」ことです。時短勤務中で職場に知られたくない気持ちから、限られた日に面接を集中させると、準備が追いつかなくなります。

まとめ:時短勤務からの転職は、「変化の大きさ」と「軸の分け方」で決め手が見えてくる

時短勤務からフルタイムに戻る転職では、働く時間と仕事の中身が同時に変わります。だからこそ、受け止められる変化の大きさを見積もり、「新しい挑戦」を事業と業務に分けて考えることが大切です。

小学校入学という大きな節目を前に、自分と家族にとって無理のない「挑戦」を選ぶことが、時短勤務の先にある、長く働き続けられるキャリアにつながります。

\ 時短勤務中の転職活動も、一緒に組み立てます /

withworkでは、求人を紹介するだけでなく、時短勤務中でも無理のない面接日程の調整、フルタイム換算の年収の整理、転職の軸の言語化、選考で確かめたいことの確認まで、キャリアアドバイザーが一人ひとりに伴走しています。

「時短勤務のまま転職活動をして大丈夫か不安」「フルタイムに戻りながら、新しいことに挑戦したい」——そうお考えのワーキングペアレンツの方は、ぜひ一度ご相談ください。

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この記事のライター

高野 莉江(たかの りえ)

XTalent株式会社 withwork リクルーティングアドバイザー(RA)。キャリアコンサルタント資格保有。美容機器メーカーでの営業を経て、医療系人材紹介会社で両面型コンサルタント業務・中途採用に従事。IT企業での人事・人材紹介事業の新規立ち上げを経験後、フリーランスとして複数企業の人事支援に携わり、ワーキングペアレンツ向け転職サービス「withwork」を運営するXTalentに参画。現在は企業側の採用交渉や市場データ分析を通じ、ワーキングペアレンツの転職市場のリアルを把握している。自身も1児の母として育児と仕事の両立に奮闘する当事者でもある。実体験に基づく「リアルな両立の視点」と採用市場に関する専門的な知見を掛け合わせ、子育て世代が自分らしく働ける社会の実現を目指し情報発信を行っている。