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面接準備に時間がない子育て中の人へ。まず考えたい3つの問い

面接準備に時間がない。仕事と子育ての合間に採用ページを開いてはいるけれど、面接で何を話せばよいかは、まだ整理できていない。そんな方に、まず考えてみてほしい3つの問いがあります。

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withwork公式ポッドキャスト「キャラトラ」の内容をもとに、代表の上原が自身の考えを交えて綴るコラムです。今回は、コンサルタントの香川さんと鈴木さんが登場する第417回、忙しいワーキングペアレンツの面接対策を取り上げます。

私は、会社に何をもたらしてきたのか

面接の準備というと、まず会社について調べようとする方は多いと思います。募集要項や採用ページを読むことはもちろん大切です。ただ、調べることはいくらでも出てくる。その前に、自分が何を話せるのかを一度整理しておきたいんですよね。

そのときに考えてほしいのは、担当していた業務の一覧ではなく、会社に何を提供できたかということです。

当時はどんな状態だったのか。本来、どんな状態にする必要があったのか。その差を見て、自分は何を課題だと捉えたのか。原因をどう考え、何を変えたのか。そして、結果として会社に何がもたらされたのか。

こうして振り返ると、同じ仕事でも、伝えられる内容が変わってきます。「改善業務を担当していました」だけでは分からない、自分の判断や工夫が見えてくるからです。

話す材料を整理するなら、こんな順番で書き出してみてください。最初から面接用のきれいな文章にする必要はありません。

振り返るところ 書き出すこと
改善する前 当時の状態と、求められていた状態の違い
自分の見立て 何を課題と捉え、その原因をどこに見いだしたか
判断と行動 なぜその方法を選び、自分は何をしたか
会社への貢献 その結果、何が変わったか。チームの成果のうち、自分が担った部分はどこか

これは、番組のテーマを踏まえて私が整理した問いです。大きな実績を作って見せるためのものではありません。数字で確認できる変化があれば使えばよいし、正確に分からない数字を足す必要もありません。実際にあった変化と、その中で自分がしたことを話せるようにしておく。それが大事だと思います。

ただ、この言語化を一人でするのは、結構難しいんです。

面談でお話を伺っていると、ご本人は自分のしてきたことを特別だと思っていないのに、私たちから見ると、企業にぜひ伝えてほしい経験だったということはよくあります。その会社で当たり前のように担っていた仕事が、別の会社では強く求められていることもある。自分では、その評価のされ方が分かりにくいんですよね。

だから、うまく説明できるようになってから相談しようと思わなくて大丈夫です。withworkに登録して、キャリアを相談するときも、まだ整理できていない仕事の話から聞かせてください。何をしてきたかを一緒に振り返り、応募先に伝えるべき経験を見つけることも、私たちが手伝える部分です。

転職のきっかけの、その先で何を叶えたいのか

労働時間が長い。働き方に柔軟性がなく、お迎えのたびに調整が必要になる。転職を考え始めたきっかけには、そうした切実な事情があると思います。

それは、そのまま大事にしてよい話です。ただ、転職するなら、この先のキャリアで叶えたいこともあるのではないでしょうか。

今までの経験を生かして、もう少し責任のある仕事に挑戦したい。担当する範囲を広げたい。自分が価値を感じる事業に関わりたい。人によって違うと思いますが、働く時間の問題が解決した先に、どんな仕事をしたいのかも考えてみてほしいんです。

「なぜ転職を考え始めたのか」と「転職するなら何を実現したいのか」。この二つは、分けて考えたほうがよいと思っています。

たとえば、長時間労働がきっかけだったとしても、ただ仕事を減らしたいわけではない。家庭との時間を確保しながら、これまで積み重ねてきた経験を次の挑戦につなげたいのかもしれません。その思いまで伝わると、企業側も、その人にどんな仕事を任せられるかを考えやすくなります。

もちろん、面接で聞こえがよくなるように、立派な目標を作るという話ではありません。まだ言葉になっていなければ、今の仕事で続けたいことや、もう少しやってみたかったことから話してみる。それを聞きながら整理することもできます。

きっかけだけで話を終わらせず、その先にある気持ちまで確かめておく。応募先の募集要項を読むときにも、自分がそこで何をしたいのかを考える手がかりになるはずです。

どんな働き方なら、貢献を続けられるのか

お迎えの時間や、出社できる頻度。入社して働くうえで必要な条件は、企業にきちんと伝えてよいと思います。家庭の事情を隠したまま、転職を進める必要はありません。

そのうえで、話しぶりや聞き方はとても大事です。

自分がどんな配慮を受けたいのかだけでなく、その会社でどう貢献したいのかも伝える。採用する側が知りたいのは、一緒に働いたときの姿です。必要な条件と、自分が提供できるものを、別々の話にしないほうがよいと思っています。

たとえば、お迎えで夕方に仕事を終える必要があり、実際に朝の時間なら調整できる方であれば、こんな伝え方もできます。

これまでの〇〇の経験を生かして、この業務に貢献したいと考えています。お迎えがあるので夕方は〇時に仕事を終える必要がありますが、その分、朝は早い時間から動けます。チームの会議やお客様とのやり取りも踏まえて、こうした働き方が可能か相談させてください。

これは伝え方の一例なので、自分の経験と、本当に調整できる範囲に置き換えてください。朝に動けないのに、無理にそう約束する必要はありません。

限られた時間の中で仕事を進める工夫をしてきたなら、その経験も話せます。「マルチタスクが得意です」とだけ伝えるより、仕事の優先順位をどう決め、何を工夫して成果につなげてきたのか。最初の問いで振り返った経験が、ここでも役に立ちます。

出社についても、いきなり自分の希望を並べる前に、その職場の実態を聞いてみる方法があります。

「このチームの皆さんは、普段どのように出社とリモートを組み合わせていますか」「子育て中の方は、どのように働いていらっしゃいますか」。そこで仕事の進め方を聞いたうえで、自分の場合に相談したい働き方を伝えてみる。

たとえば「私もこういう働き方ができるとありがたいのですが、チームで仕事を進めるうえで、調整が必要になるのはどんな場面でしょうか」と聞けば、自分の希望を伝えながら、相手の事情も知ることができます。

自分がテイクしたいことだけでなく、どうギブしたいのか。私は、そこを一緒に伝えることが大切だと思っています。必要な条件を引っ込めるのではなく、仕事への意欲も含めて、ちゃんと伝わるようにしたいんです。

会社に何をもたらしてきたか。転職するなら何を叶えたいか。そして、どんな働き方なら貢献を続けられるか。まずはこの3つを、今の自分の言葉で話してみる。言葉に詰まったところがあれば、そこを一緒に考えるところから、私たちはお手伝いできます。


転職したい気持ちはあるのに、準備が進まず応募をためらっている。あるいは、選考は始まったけれど、仕事と家庭の合間に何を優先すればよいか迷っている。そんな方は、withworkに今の状況をお聞かせください。これまでの経験と、これからの働き方を一緒に整理するところから、転職活動を支援します。

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この記事のライター

上原 達也(うえはら たつや)

XTalent株式会社 代表取締役

XTalent株式会社 代表取締役。大学卒業後、株式会社SpeeeにてWebマーケティング・人事などを経て社長室に所属、新規事業や海外法人の設立に従事。その後JapanTaxi株式会社に入社し、事業開発を担当。2019年7月に「フェアな労働市場をつくる」をミッションにXTalent株式会社を設立、代表取締役に就任。「キャリアとライフをトレードオフにしない」という想いからwithworkを立ち上げる。共働きで、2児の育児中(料理担当)。