中途採用でも学歴は見られる?経験の伝え方【30代からの転職】

中途採用でも、学歴は見られるのでしょうか。求人票の「大卒以上」という一行を見て、仕事内容には惹かれるのに応募をためらう。そんなとき、条件を勝手に読み替えることはできませんが、自分で可能性を閉じる前に確かめられることはあります。
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連載「30代からの転職」は、仕事も家庭も大切にしたい方へ、withwork代表の上原が綴るコラムです。今回は公式ポッドキャスト「キャラトラ」の第205回「今更だけど、中途採用に学歴って関係ある?」から、応募条件と、これまでの経験の伝え方を考えます。
求人票の一行だけで、諦める前に
正直なところ、学歴をどのくらい重視するかは、会社によって違います。番組でも、学歴を応募条件にしている企業もあれば、実務経験を重視している企業もあるという話が出ていました。「中途採用なら関係ありません」とは、言い切れないんですよね。
私も、採用サイトの社員プロフィールに必ず卒業大学が書かれていて、いわゆる難関大学の出身者が並んでいる会社を見かけたことがあります。会社が何を紹介したいと考えているのか、どんな経歴の人がいるのかを知る手がかりにはなります。ただ、そのページに載っている人が社員全員ではありませんし、それだけで採用基準や社内の雰囲気まで決めつけることはできません。
学歴がプラスに評価されることと、その学歴がなければ採用されないことも、別の話です。私が転職のご相談を受ける中では、どんな経験を積み、何を解決してきたかを伝えることのほうが大切だと感じる場面が多くあります。だから、学校名だけで、応募できる会社を自分から狭めすぎないでほしいと思っています。
その中で、学歴の条件を満たしていなくても、本人の経験を企業に伝え、面会や採用につながったことがあるという支援経験も紹介されています。これは、どの求人でも条件を変えてもらえるという意味ではありません。その企業が何を必要としていて、応募する人がどんな経験を持っているかによって、確認の余地があるという話です。
気になる求人があるなら、「私は条件に合っていませんよね」で終えず、「この業務に関する経験があります。それでも学歴の条件は必須でしょうか」と確認してみる。エージェントが紹介している求人なら、担当者に企業への確認をお願いできます。
返事が来るまでは、応募できると決めつけない。必須条件だと分かったら、その条件を隠して選考に進もうとしない。履歴書には事実を書く。そのうえで、経験を見てもらえる別の求人を探すこともできます。
一社の応募条件に合わないことと、自分の経験に価値がないことは、分けて考えたいと思います。
「何年働いたか」の先を伝える
学歴に不安があると、その話をどう説明するかに意識が向きやすいかもしれません。でも、これまで仕事をしてきた方には、仕事の中で積み重ねたものがあるはずです。応募先に知ってもらいたいのは、そこでもあります。
たとえば「営業を担当していました」という業務名だけでは、その人が何をしてきたかは分かりません。どんな顧客に向き合い、どんな課題があり、その中で自分は何を考えて動いたのか。結果として何が変わったのか。その話ができると、企業も募集している仕事との接点を考えやすくなります。
私が経験を整理するときに大切だと思うのは、自分が実際に担った部分を、相手に分かる言葉にすることです。大きな数字を足したり、チームの成果を全部自分の成果にしたりする必要はありません。
ただ、自分では当たり前だと思っていた仕事ほど、何を伝えればよいかが分からないんですよね。私も面談でお話を伺っていて、ご本人が特別だと思っていない経験に、企業へ伝えたい強みが見つかることがあります。
だから、学歴を補えるほど立派な実績がないと決めてしまう前に、一度、仕事の話をしてみてほしいと思います。履歴書の一項目だけでなく、経験の中身から可能性を考えるための相談です。withworkに登録して、これまでの経験を相談する際も、完成した自己PRはなくて構いません。
応募する前に、何を確認するか
求人票に書かれた条件と、自分の経験を並べてみる。それでも判断がつかないときは、分からないところを質問にすると、相談が進めやすくなります。番組の内容を踏まえて、確認したいことを整理しました。
| 確認したいこと | 聞き方の一例 |
|---|---|
| 学歴の条件に確認の余地があるか | 学歴の条件は必須でしょうか。募集業務に近い〇〇の経験がある場合も、応募対象外になりますか。 |
| この募集で特に必要な経験は何か | 入社後に任せたい仕事と、そのために必要な経験を教えていただけますか。 |
| 自分の経験との接点があるか | 私の〇〇という経験は、今回の業務のどの部分で生かせそうでしょうか。 |
〇〇には、自分の実際の経験を入れてください。これは条件を押し通すための言い方ではなく、お互いに判断するための情報をそろえる質問です。
確認した結果、応募が難しいと分かることもあります。その場合は、どんな経験を必要とする求人なら話が進みそうか、探し方を見直す材料になります。反対に、会って話す機会を得られたなら、学歴についての説明だけに時間を使わず、入社して何を担えるのかを伝えたいですね。
私たちが向き合いたいのは、その人が何をしてきたか、これからどんな仕事をしたいかです。過去の一項目に不安があっても、積み重ねてきた仕事まで小さく見積もらないでほしい。応募先の条件を確かめることと、自分の経験をきちんと伝えること。その両方を進めていけたらと思います。
気になる求人はあるけれど、条件に合うか分からず止まっている。自分の経歴を見て、どんな企業が可能性を感じてくれるのか知りたい。そうした方は、これまでの仕事と、次の仕事で大切にしたいことを聞かせてください。個別の求人への応募や採用をお約束するものではありませんが、経験と募集内容の接点を一緒に考えます。
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