子育て中の転職活動、期間はどれくらい?【30代からの転職】

子育て中の転職活動は、どれくらいの期間を見ておけばいいのか。予定が立たないまま動き出すのは、少し不安ですよね。私はまず、応募してから内定が出るまでと、転職を考え始めてから入社するまでを分けて考えるとよいと思っています。
withwork公式ポッドキャスト「キャラトラ」の内容をもとに、代表の上原が考えを交えて綴るコラムです。今回は『ワーキングペアレンツの転職活動は何ヶ月かかる?』の回から考えます。
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応募する前の時間にも、意味がある
番組では、先に相談や経験の整理をしておき、生活が落ち着いてから本格的に選考へ進む方の話が出てきます。準備と選考を、同じスピードで進めなくてもいいんですよね。
今は子どもの体調が安定しない。仕事も忙しく、職務経歴書を一気に仕上げる余裕がない。それでも、今の環境をこの先も続けられるのかは気になっている。そんな時期に、どんな選択肢があるかを知っておくことには意味があります。
求人を見ながら、これまでの経験がどこで生かせそうかを考える。自分に必要なのは通勤時間の短縮なのか、時間を動かせることなのか、仕事量の見直しなのか。そこを少しずつ整理しておくと、動ける時期が来たときの判断も変わると思います。
ただ、募集中の求人がずっと残っているとは限りません。情報収集の時間と、応募先が決まったあとの時間は、分けておきたいところです。
「何ヶ月かかりますか」という問いの奥には、別の不安が隠れていることもあると思います。今の仕事を続けながら活動できるのか。子どもの入学に間に合わせたいのか。それとも、今の環境にあとどれくらい耐えればいいのか。期間だけを答えるより、まず何に間に合わせたいのかを一緒に考えたいです。
例えば、春から生活が変わるので、その前に転職したいとします。入社日を決めるだけではなく、新しい仕事に慣れる時期と、子どもの新生活に付き添う時期が重ならないかも見ておきたいですよね。転職先で仕事を覚えることも、家庭の生活を組み直すことも、どちらもそれなりに力を使います。必ず先に転職すべき、必ず落ち着いてからにすべき、と一律には言えません。
家族の予定を書き出したら、次は今の仕事の予定も重ねてみる。繁忙期はいつか。担当している案件を、どの段階で引き継ぐ必要があるか。まだ会社に転職の話をしていなくても、今の仕事がどう区切れそうかを考えることはできます。退職に必要な手続きや日程は、自分の契約や会社の規程も確認したいところです。
そのうえで、先に進められる準備を選びます。職務経歴書を一晩で完成させる必要はありません。今週は担当した仕事を並べる。次の週は、そこで困っていたことと、自分が変えたことを書いてみる。相談の時間が取れるなら、そのメモを持って話す。最初から文章としてきれいにしておかなくても、材料があると会話は進めやすくなります。
もう一つ、転職のきっかけと、転職した先で実現したいことは分けて考えてほしいです。毎日の出社が難しい、残業が多い。それは動き始める理由として大切です。ただ、その負担がなくなったら、どんな仕事をしたいのか。今の経験を生かして何に挑戦したいのか。そこまで考えておくと、条件を満たしている求人の中から、行きたい会社を選びやすくなります。
準備をしている間に、今の会社で変えられることが見つかるかもしれません。上司に役割の変更を相談する、家族と分担を見直す、社内で働き方の実態を聞く。転職以外の方法も試せるなら、選択肢に入れていいと思います。応募しない時間があるから活動が遅れている、とは限りません。その時間で、自分が何を選びたいかがはっきりしていくこともあります。
予定を組んでも、選考の進み方まで自分で決められるわけではありません。企業側の面接枠や、採用の状況も変わります。だから、希望する入社日から予定をつくるときには、動かせない日と、相談できる日を分けておきたいです。予定どおりに進まないことを、すぐに自分の準備不足と捉えなくてもいいと思います。
活動が長くなった場合には、何が時間を使っているのかを担当者と振り返る。書類の準備なのか、日程の調整なのか、応募先の選び方なのか。そこが分かると、ただ急ぐ以外の変え方も考えられます。
「面接できない」を、日程の相談に変えてみる
番組で印象に残ったのは、面接の時間を具体的に相談する話でした。昼休みの一部や、仕事を終えたあとの時間に、静かな場所を確保する。企業に開始時刻や所要時間を相談する。忙しいから無理だと決める前に、調整できる余地がないかを確かめる方法です。
もちろん、どの企業も希望どおりに対応できるわけではありませんし、休憩や睡眠をすべて転職活動に使う必要もありません。家族と分担できる日、確保できる場所、面接の準備まで含めて、無理のない枠をつくっておきたいですね。
入社したい時期があるなら、現在の仕事の引き継ぎや家庭の予定も含め、そこから逆算して相談してみてください。面接を受けられる曜日と時間帯を先に伝えるだけでも、活動の組み方は考えやすくなります。
いざ応募を始めたら、同時に進める会社の数も、使える時間から考えたいです。面接を一つ受けるためには、日程の調整だけでなく、企業を調べ、自分の経験を振り返り、面接後に考えたことを整理する時間も必要です。予定表には面接しか入っていなくても、その前後の負担は意外と大きいんですよね。
例えば、週に二つなら準備を含めて向き合えるけれど、四つになると会社ごとの違いを考えられなくなる。そのような場合、応募を増やすことが必ずしも近道にはなりません。逆に、一社ずつしか見ないことで比較できず、判断が難しくなることもあります。無理なく比較できる数を、担当者と相談して決めていくとよいと思います。
面接の候補時間は、毎回探すより、あらかじめいくつか決めておくと相談しやすくなります。ただ、その枠を家族の誰かが無条件で支える前提にはしないでください。今週はパートナーの仕事が忙しい、来週ならお迎えを交代できる。そうした状況も含めて調整する。転職活動が始まってから家庭の中で不満が積み重ならないように、なぜ今動きたいのかも話しておきたいですね。
そして、子どもの発熱などで予定が変わったときは、できるだけ早く連絡し、改めて調整を相談する。申し訳ない気持ちはあると思いますが、無理に面接を受けて話すことに集中できなくなるより、状況を伝えた方がよい場面もあります。予定変更にどう対応してくれるかも、今後その会社と働くうえでの一つの材料になります。ただ、一度の対応だけで企業全体を決めつけるのではなく、事情を聞いて判断したいです。
内定が出たあとにも、条件の確認や家族との相談、退職と引き継ぎがあります。面接を終えることをゴールにしないで、入社後の暮らしまで想像して予定を組んでほしいと思います。早く決めるために、不安なことを聞く時間を削ってしまっては本末転倒です。
期間の平均だけを知っても、自分の予定はなかなか決まりません。まずは入社したい時期、今動ける時間、確認に必要な時間を並べてみる。その予定に無理があるなら、入社時期を動かすのか、応募先を絞るのか、準備を先に進めるのかを考える。予定が見えるだけでも、漠然とした焦りは少し整理できるのではないでしょうか。
早く決まることだけが、よい転職ではありません。一方で、忙しさに流されて判断するための時間がなくなるのも避けたい。自分のペースを守りながら、比較し、納得して選べる活動にしていきましょう。
動ける時期がまだ決まっていなくても、経験の整理や活動の見通しからご相談いただけます。
今すぐ転職を考えていない方も、番組では働き方やキャリアについて話しています。
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