公開日

カジュアル面談、準備なしで行っていい?【30代からの転職】

カジュアル面談の準備は、どこまで必要なのでしょうか。すぐに転職するつもりはないけれど、今なら時間をつくれそう。そんなときに企業と会っておくのは、選択肢を知るよい機会になると思います。ただ、面談の位置づけは先に確かめておきたいですね。

withwork公式ポッドキャスト「キャラトラ」の内容をもとに、代表の上原が考えを交えて綴るコラムです。今回は『とりあえずカジュアル面談って、大丈夫?』の回から考えます。

withworkはワーキングペアレンツのためのハイクラス転職サービスとして、キャリアと家庭をトレードオフにしたくない方の転職を支援しています。withworkのサービスサイトはこちら

「カジュアル」の意味は、会社によって違う

番組では、情報交換を目的にした面談もあれば、採用の見極めを含む面談もあると話されています。同じ名前でも、会社が今すぐ採用したいのか、将来の接点をつくりたいのかで、期待は違うんですよね。

こちらは半年先の転職を考えているのに、企業は来月入社できる人を探している。そうした前提の違いがあると、話が合わなくなることもあります。

「転職時期はまだ決めていませんが、事業や仕事への理解を深めたいと思っています。そのような段階でもお話を伺えますか」。今の状況を先に伝えれば、目的をすり合わせやすくなると思います。

選考との関係や、当日誰と話すのかも確認しておく。エージェントを通じているなら、その会社の面談がどんな場なのかを聞いてみる。名前だけで判断しないことが大事です。

カジュアル面談に誘われたら、まずは案内に書かれていることを読んでみてください。誰と話すのか、どれくらいの時間なのか、事前に書類が必要なのか。採用の担当者と情報交換する場なのか、現場の責任者と具体的な役割を話す場なのか。それが分かると、何を準備するかも変わります。

例えば、現場の責任者が時間を取ってくださるなら、今どんな仕事が動いているのか、そのチームが何に困っているのかを聞けるかもしれません。一方、採用担当者との最初の会話なら、会社の全体像や募集の背景を知り、次に誰と話すと理解が深まりそうかを相談する時間にもできます。

「選考ではありません」と案内されていても、そこでの会話が相手の印象に残らないわけではありません。だからといって、身構えて立派な答えを並べる必要はないと思います。何も知らずに話を聞くだけの時間にせず、相手がなぜ会いたいと思ってくれたのかを知り、自分も関心を持った理由を話せるようにしておく。その程度の準備からでよいのではないでしょうか。

すぐに転職する意思がない場合は、隠さず伝えておきたいです。「今の会社で続ける可能性もありますが、今後のキャリアを考えるためにお話を伺いたい」と説明する。企業がその段階で話せるかどうかは、募集の状況によります。断られても、自分の経験が否定されたと受け取る必要はありません。タイミングの前提が合わなかった可能性もあります。

面談を受けるか迷うときは、今の自分が知りたいことに、その会社との会話がつながるかを考えてみてください。同じ職種で違う働き方を知りたい。自分の経験が別の事業でも生かせるのかを聞きたい。気になっていた会社の仕事を具体的に理解したい。目的が一つあるだけで、忙しい中でも時間を使う意味が見えやすくなります。

一方で、すべての誘いを受ける必要はありません。関心のある事業かどうかも分からず、参加してから考えようという面談が続くと、準備する余力までなくなります。会う前に確認できることは確認し、その先の会話をしてみたいと思えるかで選んでよいと思います。

同じ会社でも、今すぐの募集が終わってから将来の接点として話すこともあれば、カジュアルな会話から選考につながることもあります。名前に期待するのではなく、今回の面談はどういう位置づけなのかを知る。その確認は、失礼なことではないと思います。

事前に職務経歴書を求められていない場合も、経験の簡単なメモは持っておくと安心です。送る必要があるかどうかと、自分が話せる準備をすることは別です。相手の質問に合わせて、最近の仕事から一つ、詳しく説明できる経験を選んでおくとよいと思います。

志望動機がまだないなら、ないまま誠実に話す。「この事業に関心があり、今日のお話から、自分の経験との接点を考えたいと思っています」。その段階を共有する方が、入社したいと言い切るより、相互理解に合うこともあると思います。

自分の話もできると、会話は深くなる

番組で繰り返されていたのは、カジュアル面談も相互理解の場だという話です。会社の説明を聞くだけでなく、こちらが何をしてきて、どんなことに関心があるかを伝える。その情報があれば、企業も自分に合った話をしやすくなります。

完璧な志望動機まで用意しなくても、これまでの仕事の概要と、今後考えていることは話せるようにしておきたいですね。公式サイトを見て、気になった仕事や事業について、もう少し聞いてみる。それだけでも、何も知らない状態で会うのとは違う時間になります。

準備する自分の話は、長い自己紹介でなくても構いません。今どんな仕事をしているか、その中でどんな役割を担っているか、これから何を考えているか。それを短く話したあと、相手が関心を持ったところを詳しく説明する。最初から経歴を全部話し切るより、会話が始まりやすくなります。

例えば、「営業として顧客の提案を担当していますが、最近はチームの業務改善にも取り組んでいます。次のキャリアでは、その経験をどんな形で広げられるかを考えています」と話す。今の担当と今後の関心を分けておくと、相手もどの仕事を紹介するとよさそうか、考えやすくなります。

企業への質問も、公開情報を見て分かることと、会話で知りたいことを分けておくとよいですね。サービスの基本的な説明は先に読んでおき、「今その事業で、どこに一番力を入れていますか」と聞いてみる。社員のインタビューを読んだなら、「この仕事について、現在はどんな変化がありますか」と続ける。知っていることを披露するより、知ったことから会話を進める感じです。

働き方が気になるなら、実態を聞いてみてください。「制度は見たのですが、チームでは実際にどう組み合わせて使っていますか」「入社直後はどんな形で仕事に慣れていきますか」。仕事を理解するための質問と、自分が続けられるかを判断する質問は、どちらもあっていいと思います。

ただ、情報収集のつもりで参加したのに、その場で応募の意思を聞かれることもあるかもしれません。まだ判断できないなら、分かったふりをせず、「今日のお話を整理してから、改めてお返事したいです」と伝えて構いません。次に進む期限があるなら確認し、その時間で何を考える必要があるかを整理したいですね。

面談後は、会社の説明を全部書き残すより、関心が深まったこと、引っかかったこと、次に確かめたいことを短く残しておく。時間がたつと、感じのよい方だったという印象だけが残ることもあります。自分は何に魅力を感じ、何がまだ分からないのか。その記録があると、選考へ進むかの判断もしやすくなります。

準備が完璧でなくても、話してみて分かることはあります。でも、準備が全くなくても同じだけ分かるとは限りません。今の自分の関心を持って会い、相手の仕事を知り、考えを持ち帰る。カジュアル面談を、そのような時間にしてほしいと思います。

子育てや仕事の合間につくる、貴重な時間です。無理に『今すぐ御社に入りたいです』と言う必要はありません。関心を持った理由と、まだ決めていないことを率直に話しながら、次の選択につながる材料を集めていきましょう。


会ってみたい企業があるけれど、どう進めるか迷う。目的の整理からご相談ください。

withworkに無料登録して、キャリアを相談する

\ ご登録はこちら /
キャリアとライフをトレードオフにしない転職を、withworkで相談する

今すぐ転職を考えていない方も、番組では働き方やキャリアについて話しています。

キャラトラをフォローする / Instagramをフォローする(@withwork_official)

あわせて読みたい

この記事のライター

上原 達也(うえはら たつや)

XTalent株式会社 代表取締役

XTalent株式会社 代表取締役。大学卒業後、株式会社SpeeeにてWebマーケティング・人事などを経て社長室に所属、新規事業や海外法人の設立に従事。その後JapanTaxi株式会社に入社し、事業開発を担当。2019年7月に「フェアな労働市場をつくる」をミッションにXTalent株式会社を設立、代表取締役に就任。「キャリアとライフをトレードオフにしない」という想いからwithworkを立ち上げる。共働きで、2児の育児中(料理担当)。