公開日

急成長企業への転職。子育ても続けるために【30代からの転職】

急成長企業への転職で、仕事も子育ても続けられるのか。自分の経験を生かせる仕事もありそう。でも、子育てをしながら、この会社のスピードについていけるだろうか。急成長している企業への転職を考えるとき、そんな迷いがあってもおかしくありません。

『成長できるから行くべき』『子どもがいるならやめた方がいい』。どちらの言葉だけでも、決められないと思います。自分は何に挑戦したいのか。その挑戦を続けられる働き方なのか。両方を確かめたいですよね。

withwork公式ポッドキャスト「キャラトラ」の内容をもとに、代表の上原が考えを交えて綴るコラムです。今回は『急成長中の企業に転職するメリット・デメリットとは』の回から考えます。

withworkはワーキングペアレンツのためのハイクラス転職サービスとして、キャリアと家庭をトレードオフにしたくない方の転職を支援しています。withworkのサービスサイトはこちら

会社の成長と、自分が得たい経験は同じではない

番組では、急成長を『急激な変化が続く状態』として捉える視点が語られています。新しい人が入り、組織が変わり、仕事の優先順位も動く。それを面白いと感じる人もいれば、落ち着いて取り組めないことに強い負担を感じる人もいます。

自分で課題を見つけ、周囲を巻き込んで仕事をつくるのが好きなら、その環境で力を発揮できるかもしれません。一方で、特定の専門性をじっくり深めたい人には、任される範囲が頻繁に変わることが合わない場合もあります。

だから、会社が成長しているという情報の先を考えたいです。自分はそこで何を担いたいのか。なぜ今、その経験を積みたいのか。『成長企業にいる』ということと、『自分が望む経験を積める』ということは、分けて確かめる必要があると思います。

入社前にすべてを予測することはできません。それでも、期待される役割や、直近で変わったこと、これから採用を進める理由を聞くと、仕事の輪郭は見えやすくなります。

急成長という言葉は魅力的ですが、何が伸びているのかも知りたいですね。顧客の数が増えているのか、事業の種類が増えているのか、人を採用して組織が大きくなっているのか。それぞれ、働く人に求められることは違います。数字や印象だけでは、自分が担う仕事までは見えません。

例えば、顧客が増えている会社なら、今ある仕事の量をどう支えるかが課題かもしれません。新しい事業を始める会社なら、まだやり方がない中で試す仕事が多いかもしれない。組織が大きくなる会社なら、個人の経験で回していた仕事を、他の人も進められる形に変える必要があるかもしれません。

そのどこに自分が関心を持つかを考えてみてください。曖昧な状態から仕事をつくることが面白いのか、増えた仕事を整理して仕組みにすることが得意なのか。成長した会社に入ること自体より、自分が何に取り組めるのかが見えると、挑戦する理由も具体的になります。

面接では、「入社したら幅広くお任せしたい」と言われることもあるかもしれません。その言葉に惹かれたら、まず何から始めるのかを聞いてみる。最初に期待されている仕事は何か、誰と相談するのか、どんな支援があるのか。幅広さが経験を広げるのか、仕事が一人に集まるだけなのかを、少し確かめたいです。

もちろん、変化がある会社で、入社後のすべてを確定してもらうことはできません。今決まっている役割と、変わる可能性がある部分を分けて知る。その変化を自分が面白いと思えるか、対応する余地があるかを考える。曖昧さを全部なくすのではなく、自分が引き受けたい曖昧さなのかを判断したいですね。

また、会社の方針に共感していても、日々の仕事の進め方が合わないことはあります。意思決定が速いことと、説明がないまま方針が変わることは違います。意見を言いやすいのか、前提が変わったときに相談できるのか。事業の話だけでなく、仕事が変わる場面の話も聞いてみてください。

同じ急成長企業でも、事業やチームによって忙しさの理由は違います。人数が足りないのか、仕事のやり方を変えている途中なのか、短期的な繁忙期なのか。忙しいですという言葉だけで終わらせず、その背景と、会社がどう対応しようとしているかも聞いてみてください。自分がどこに貢献できるかと、何を一人では引き受けられないかの両方が見えてくると思います。

変化を楽しむためにも、働き続ける土台を知っておく

ここからは、働く親の転職という視点を加えたいと思います。変化に前向きであることと、いつでも仕事に時間を差し出せることは、同じではありません。

限られた人数で多くの仕事を担うとき、何を先に進め、何をやらないか。その判断を誰とできるのか。子どもの急な発熱で予定が変わったとき、仕事を引き継げる人はいるのか。こうしたことは、制度の一覧だけでは分かりません。

『チームの仕事が増えたとき、優先順位はどう決めていますか』『最近入社した方は、どんな形で仕事に慣れていきましたか』。働く場面について尋ねると、自分がそこで働く姿も考えやすくなると思います。

リモートやフレックスがあっても、一人で抱える仕事が多すぎれば、夜や週末に無理が積み重なることがあります。逆に、成長の途中でも、分担や相談の仕方を丁寧につくっている会社もある。企業のフェーズだけで決めつけず、実際のチームを知りたいです。

子育てをしていると、会社の変化に加えて、家庭の予定も変わります。学校の行事、子どもの体調、パートナーの仕事。その両方が動く中で働くなら、自分一人の頑張りだけを前提にしないことが大切だと思います。急成長の会社だから、そこを考える必要がないわけではありません。

働き方を聞くときには、リモートやフレックスの有無だけでなく、予定が崩れたときの進め方を聞いてみる。「急な対応が重なったときは、誰が優先順位を決めていますか」「担当者が不在の場合、どのように引き継いでいますか」。毎回誰かの善意に頼るのか、仕事として分担できるのかが見えてくるかもしれません。

柔軟に働けることが、仕事をいつでも引き受けられることに変わっていないかも気になります。夕方に一度仕事を区切っても、残った仕事を毎晩深夜に進めることが当たり前なら、長く続けるのは難しいですよね。自由な時間の使い方と、過大な仕事量は分けて見たいです。

自分の側でも、生活上の条件を具体的にしておく。お迎えがある時間、事前に分かれば調整できる予定、対応が難しい出張の頻度。できないことだけでなく、どんな形なら貢献できるかも話す。そのうえで、企業が求める役割と合うかを確かめたいと思います。

入社後の最初の時期も確認したいですね。誰から仕事を教わり、何を先に覚えるのか。相談できる人はいるのか。経験者採用だからといって、会社の前提まで最初から分かるわけではありません。早く成果を出したいからこそ、仕事に慣れるための支援がどうなっているかを知りたいです。

家族とも、入社直後の生活を話しておくとよいと思います。新しい仕事を覚える時期に、一時的に分担を変えられることはあるか。逆に、家庭の大きな変化と入社が重なり、余裕がなくならないか。ただし、最初だけのつもりで引き受けた働き方が、ずっと続く前提にならないようにもしたいですね。

魅力を感じた会社でも、今の自分の暮らしと合わない場合はあります。それは、挑戦したい気持ちが足りないということではないと思います。反対に、子どもがいるから成長する会社を一律に避ける必要もありません。その会社の仕事を、そのチームの進め方で続けられるか。具体的に確かめて選びたいです。

番組でも、まず転職活動を通じて複数の企業を見てから判断することが勧められています。今の会社を辞めると決めなくても、話を聞くことはできます。挑戦したい気持ちを諦めず、その挑戦を続けられる環境かを一緒に確かめていきましょう。


挑戦したい仕事と、続けられる働き方。どちらも大切に、企業選びを進めていきましょう。

withworkに無料登録して、キャリアを相談する

\ ご登録はこちら /
キャリアとライフをトレードオフにしない転職を、withworkで相談する

今すぐ転職を考えていない方も、番組では働き方やキャリアについて話しています。

キャラトラをフォローする / Instagramをフォローする(@withwork_official)

あわせて読みたい

この記事のライター

上原 達也(うえはら たつや)

XTalent株式会社 代表取締役

XTalent株式会社 代表取締役。大学卒業後、株式会社SpeeeにてWebマーケティング・人事などを経て社長室に所属、新規事業や海外法人の設立に従事。その後JapanTaxi株式会社に入社し、事業開発を担当。2019年7月に「フェアな労働市場をつくる」をミッションにXTalent株式会社を設立、代表取締役に就任。「キャリアとライフをトレードオフにしない」という想いからwithworkを立ち上げる。共働きで、2児の育児中(料理担当)。