ワークサンプル面接の対策。育児の合間にどう準備する?【30代からの転職】

ワークサンプル面接の対策には、仕事と育児の合間にどう準備するかという悩みもあります。『ワークサンプルを提出してください』と言われても、初めてなら戸惑いますよね。忙しい毎日のどこで取り組もうか、何を見られるのだろうか。気になることもあると思います。
ワークサンプルは、応募する仕事に近い課題に取り組む選考方法です。事前に提出する形式もあれば、面接の場で取り組む形式もあり、内容は会社やポジションによって異なります。
withwork公式ポッドキャスト「キャラトラ」の内容をもとに、代表の上原が考えを交えて綴るコラムです。今回は『ワークサンプルって、どう対策したらいいの?』の回から考えます。
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何をする課題なのか、分からないまま始めない
番組で紹介されているのは、文章をつくる課題や、相手にヒアリングして情報をまとめる課題などです。知識を答えるだけでなく、実際に仕事を進める姿を見たい、という目的もあります。
だから、まずは形式を確認したいです。提出期限はいつか。使える時間や資料に決まりはあるか。提出して終わりなのか、その後に説明する場があるのか。案内を読んでも分からない部分は、企業やエージェントに確認して構いません。
準備に使える時間が限られているなら、締め切りから逆算して取り組む時間を確保しておくと安心です。無理がある日程なら、調整が可能か相談することも考えてください。ただし、変更できるとは限らないので、早めに確認したいですね。
『これをどう書けば受かりますか』という相談と、『課題の前提が分からないので確認したい』という相談は違います。番組でも、本人の力を別の人の回答で飾ってしまうことは、入社後のミスマッチにつながりかねないと話されています。
課題を受け取ったら、まず案内を読み、提出するものと、確認が必要なことを分けてみてください。資料の枚数や文章の長さ、使うデータ、説明の時間。それが決まっているなら、最初に押さえておく。分からないまま大きな成果物をつくってから、前提が違ったと気づくのは避けたいですね。
例えば、顧客への提案を考える課題なら、相手の状況がどこまで与えられているのかを読む。情報が足りないから何もできないのか、足りないことを仮定して進める課題なのか。確認できる場合は質問し、確認できない場合は自分が置いた前提を明記する。その区別が、考えた過程の説明にもつながります。
作業を始める前に、使える時間を見ておきたいです。子どもが寝たあとに何時間でも頑張る、という予定では、体調や家庭の予定が変わったときに苦しくなります。案内を読む時間、内容を考える時間、見直す時間を分け、確保できる枠に入るかを確認する。難しそうなら、早い段階で担当者に相談してください。
提出期限の調整ができるかを聞く際も、直前まで黙って抱えなくてよいと思います。取り組みたい意思と、確保できる時間を伝える。企業側にも選考の予定があるので、希望が通るとは限りませんが、事情を共有したうえで判断できます。調整をお願いしただけで評価がどうなるかを、一人で想像し続けないでほしいです。
事前課題の負担が、自分の想定よりかなり大きいこともあるかもしれません。そのときは、所要時間の目安や、求める範囲を確認してよいと思います。選考を受けるために無制限に時間を使わなければならない、ということではありません。確認しても負担が合わなければ、その選考を続けるか考えることもできます。
準備を相談する場合は、代わりに回答をつくってもらうのではなく、課題の意図を理解できているか、案内の条件を満たしているかを確認する。その線引きは大事です。提出物が自分の力として評価されるなら、他の人の仕事を自分が行ったように見せない。そのことが、入社後に期待される役割とのずれも防いでくれると思います。
答えだけでなく、自分が考えた過程を話せるように
見栄えのよい資料をつくったとしても、なぜその提案をしたのかを説明できないと、自分の仕事の仕方は伝わりません。番組でも、完成した回答だけでなく、そこに至る考え方を企業が知りたい場合があると語られています。
どんな前提を置き、どの情報を使ったのか。別の案も考えたうえで、なぜこの案を選んだのか。まだ分からないことがあるなら、実務では誰に何を確認するのか。自分の判断を振り返っておくと、説明の場でも話しやすくなると思います。
今なら、AIを使えば短い時間で整った回答をつくれるかもしれません。ただ、選考での利用が認められているかは、先に確認する必要があります。企業の非公開資料を外部のAIに入力してよいかも、別の問題です。許可が不明なまま使わないでください。
仮に利用できるとしても、自分が理解していない内容を提出してしまうのは避けたいです。選考を通ることだけでなく、入社してから期待される仕事と、自分ができる仕事をすり合わせる場でもあるからです。
回答を考えるときは、最初から整った資料にしようとせず、何を問題と捉えたかを短く書いてみる。どの情報を根拠にしたか、他に考えられる原因は何か、なぜその対応を選んだか。その順番で整理すると、見た目を整える前に、自分の考えがつながっているかを確かめられます。
例えば、売上が伸びないという課題でも、顧客の数を増やすのか、提案の内容を変えるのか、継続して利用してもらう方法を考えるのかで、仕事は違います。与えられた情報から、なぜその部分に注目したのかを説明する。唯一の正解を当てることだけに集中するより、自分の判断を知ってもらう準備にしたいです。
まだ分からないことも、消さなくてよいと思います。実際の仕事なら顧客に確認したい、現場のデータを見たい、別の担当者の話を聞きたい。そのような次の確認があるなら、提案の限界と一緒に説明する。仮定を事実のように見せるより、どこから確かめるかが分かる方が、仕事の進め方が伝わります。
提出したあとに説明する場があるなら、声に出して話してみてください。なぜこの案にしたかを、自分の言葉で説明できるか。質問されたとき、資料に書いていないことまで考えをたどれるか。時間が短い場合は、すべてを読み上げず、判断した理由を中心に話す準備も必要になります。
他の案を指摘されたときも、すぐに元の回答を否定しなくてよいと思います。「その前提であれば、こちらを見直す必要があります」と考えを変えることもできます。仕事では、最初の案を守り切ることより、新しい情報をもとに判断を修正する場面もあります。どこが変わり、どこは変わらないかを説明できるとよいですね。
AIの利用が認められていても、仕上がった文章の内容を自分で確かめる必要があります。出典のない数字、実際には確認していない顧客の声、存在しない機能が混ざっていないか。見た目が整っているほど、そのまま出したくなるかもしれませんが、提出する内容に責任を持つのは自分です。
課題を通じて、自分が仕事の何を面白いと思ったかも振り返ってみてください。考える過程が楽しかったのか、得意な経験を使えそうだったのか、逆に日々この仕事を担うことに違和感があったのか。企業に能力を見てもらう機会であると同時に、自分がその仕事を続けたいかを考える機会でもあります。
ワークサンプルは、企業から評価されるだけの時間ではありません。自分にとっても、この仕事を担いたいか、こういう考え方で働くチームと合いそうかを知る機会になります。背伸びして別人の回答を出すより、自分で考えたことを丁寧に伝えてほしいと思います。
選考の進め方や準備の時間に不安があれば、早めにご相談ください。
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