ライフイベントが多い30代を迎えるにあたり、20代のうちに何をしておくべきか。
共働き&子育て世代向け転職サービス『withwork』のキャリアアドバイザーが答えてきます!
限りある20代を後悔のないように過ごすにあたり、やっておいて良かったことや、逆にやっていなくて後悔したことはありますか?
今年26歳になるので、私もすごく気になるテーマです!
主にライフイベントとキャリアの観点で、「このようなことが起こりうる」といったことは、20代のうちから解像度高く知っておきたかったなと思います。
新卒で大手小売企業に内定をもらい、「全国転勤、全然いけるでしょ」「平日休みでラッキー」「海外にいけるチャンスもあるし、楽しみ!」とワクワクして入社したんですね。
子どもが生まれるまでもこうした考えは継続していて、目の前のキャリアを積むことに集中していたのですが、育休から復職後、産前と同じように働くのは、まあ無理で。
子どもはすぐに体調を崩すし、思い通りに働けなくて、結局フルタイムから時短勤務に切り替えて、一旦キャリアをセーブするという選択を取ったんですね。
子どもが生まれる前の20代のうちに、いろんな制約が発生するということを知っておきたかったです。
見方を変えれば、20代はキャリアの構築に集中できる期間であったとも言えるかもしれませんね。
私は32歳で結婚したのですが、20代の時は「結婚後、どうやって暮らしたいか」といった理想もとくになかったので、時間もリソースも目の前の仕事に集中投下して、がむしゃらに働いて、結果的にキャリアを積むことができた、というのはあります。
20代は良くも悪くも失敗できる年代かなと思っていて。
精神論みたいに聞こえてしまったら申し訳ないのですが、わりと何でも引き受けてやってみるみたいなことができるのが20代なのかなと思ってるんですよね。
「これやる意味あるのかな?」と思っていたことも、40歳の今になって振り返ると仕事の細かい所で活きていることが結構あって。
選り好みせずに、なんでも引き受けていてよかったというのは、自分の原体験からは言えるかもしれません。
ただ、引き受けすぎちゃってすごく体調悪くなってしまったりしたら、本末転倒だと思うので、そこは気をつけなくてはいけませんが…。
「後悔」という点では、私も20代の独身時代に、仕事にフルコミットしたことについては、まったく後悔していませんね。
がむしゃらに働いた時代があるからこそ、「これ以上にしんどいことは絶対にないぞ」と思えるし、限られた時間でもフォーマンスを出すことに対する自信はすごくついたと思っているので、貴重な時間だったと思います。
私の周りの20代の友人も、企業選びの際に福利厚生や育休取得率を気にしている子が多い一方で、独身時代にがむしゃらに働きたいという子も多いです。
他に、20代のうちにやっておけばよかったことはありますか?
私は、もっと外の世界を見ておけば良かったと思っています。
具体的にいうと、転職活動を一回やっておくべきでした。
30代で初めて転職をしたので、それまでどのような仕事があるのかを全然知らなかったんですよ。
20代は、このまま今の会社でキャリアを築くといった方向性しかなかったので、自分の市場価値や外の世界を知るという点で、転職活動をしてみた方が良かったなと思います。
「転職活動をする」と「実際に転職し、他の企業へ入社する」というのは、別物ですもんね。
今のキャリアから次の選択肢がどれだけあるのかを知るだけでも、ライフイベントが発生した時に、次のキャリアの目星をつけやすいし、方向転換しやすいですよね。
withworkに登録・相談に来られる方で、40代で初めて転職活動をされる方もいらっしゃるのですが、これまで築いたキャリアや実績、スキル、専門性が、他の企業で「再現性」という観点で難しく、転職が難航するケースもあります。
なので、早めに外の世界にはどのような仕事があるのか、自分のキャリアからはどのいう風に展開できるのか、といったことを確認しておくのはすごく重要だと思います。
もう1つ別の軸で、20代のうちにやっておけば良かったと思ったのは、結婚が決まりそうになった時に、パートナーとキャリアについてもっと話しておくべきでした。
パートナーはキャリアについてどのような考えを持っているのか、どんな風にキャリアを築いていきたいと思っているのか、一緒に考えておけば良かったと思います。
「家族」という名のチーム戦になるので、あらかじめ互いの考えや価値観を知っておくことは重要ですよね。
認識にズレがあると後々大変になるので。
また、ライフイベントを迎えるにあたり、色々な生き方の選択肢を知るという観点で、SNSなどを活用しつつ、将来なりうるロールモデルみたいな人を世界中から探し出しておくことも大事です。
とはいえ、実際には将来どう転ぶか分かりませんよね。
想像していないことが起こった時に、ショックを受けてダメになってしまうのも良くないので、あまり1つの生き方に固執しすぎずに、「こういう生き方もあるよね〜」といった気持ちの余裕もあると良いかと思います。
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