今回のwithwork転職ストーリーは、「保険業界を更新し、革新する」をミッションに、保険業界のDX化を支援する『株式会社hokan』へご転職された、酒井梨恵(さかいりえ)さんをご紹介します。
酒井 梨恵さん / 株式会社hokan コーポレート本部 労務チーム
新卒でeコマースサイトを運営する企業に入社。経理、新規事業で営業等を経験。東日本大震災をきっかけに都内のベンチャー企業に転職。営業を経てマーケティング部に異動し、100名以上のWebライターの育成・マネジメントに携わる。その後、結婚をきっかけに労務へ異動。勤怠管理・給与計算、安全衛生管理などの事務業務からフレックスタイム制・裁量労働制をはじめとする新しい制度の提案と導入、従業員の相談対応まで幅広い業務を経験する。2022年8月に株式会社hokanへ転職。社会保険労務士の資格を取得し、現在は労務部門のリーダーを務める。2児の母。
ーー転職を検討し始めたきっかけは?
きっかけは大きく3つあります。
1つは、第一子の出産後、家庭との両立に難しさを感じたことです。
育休から復職後はコロナ禍ということもあり、リモートワークが許可されていたのですが、会社の方針で1年も経たないうちに出社中心の勤務スタイルに戻りました。
時短勤務を選択していたものの、通勤時間は片道1時間以上。
会社から帰ってすぐに晩ごはん、お風呂、寝かしつけ…と全く余裕がない状態でした。
夫もかなり家事・育児にコミットしてくれていましたが、それでも私が少しでも残業すると家庭全体のスケジュールが遅れるため、家庭内は毎日ピリピリした雰囲気でした。
「ごめんね、ごめんね」と謝りながらご飯の準備をする日々は辛かったです。
2つ目の理由は、自分の中の無力感です。
当時の会社には10年ほど勤めておりチームの中でも経験が長い方でしたが、時間の制約がある中でできる仕事の範囲や裁量は限られたもので、時短勤務である分給与も下がりました。
もちろん、会社のみなさんには色々とフォローや配慮をしていただきながら働けていたことに対し日々感謝の気持ちを持っていましたが、それとは別に自分の中で「思うように仕事をやりきれない、人の役に立てていない」といった無力感や焦りの気持ちが常に胸の中にありました。
そして、それが今後何年も続いていく事を悲観視していました。
3つ目の理由は、今後のキャリアに不安を感じたからです。
当時の社内ルールでは、時短勤務ができるのは子どもが小学3年生になるまででした。
ルールが適用される期限の上限まで時短勤務で働いた後に転職活動を始める場合、すでに40代半ばになっています。
このまま積み重ねていくであろうキャリアや業務経験を想像すると、「自分の市場価値はどの程度になっているのだろうか?」と自信が持てませんでした。
専門性を高めるために社労士の受験勉強もしていましたが、当時の生活では学習時間の捻出もスキマ時間でいっぱいいっぱいで、合格までの道のりが非常に厳しく感じられました。
この先、辛い状態のまま停滞するどころか、どんどん生活も心も苦しくなっていくだろうなと。
たくさんのチャンスを与えてくれた会社で恩義はありましたが、自分の目指すライフスタイルと働き方が噛み合わなくなってきたのを実感していましたし、仲間にも恵まれていましたが「一番若い今、生き方を変えよう」と転職活動を始めました。
ーーwithworkにご登録いただいた経緯は?
ちょうど今後のキャリアで悩んでいた頃、同じような理由で転職を考える知人が周りに多くいました。
その中の1人に個人的に相談してみたところ、withworkをおすすめされたのが登録のきっかけです。
ーーwithworkの転職支援を受ける中で、印象的だったことは?
withworkを介しての転職活動は、withworkの「キャリアとライフをトレードオフにしない」というコンセプトに込められた想いを心から実感できる体験でした。
たとえば、キャリアアドバイザーとしてご担当くださった上原さんの「面談を無理に押し込もうとしない」「返事を急かされない」といった、コミュニケーション上のさりげない配慮。
スキマ時間にしか転職活動ができない自分にとっては、非常にありがたく、そして、安心できるコミュニケーションでした。
また、上原さんから自分では想定していなかったご提案をいただいたことで、仕事や家庭へのスタンスが変わったことも印象深かったです。
元々、転職活動を始めた頃に叶えたかったのは、「育児が生活の主軸で、仕事がそれを妨害しない生活」。ゆえに、無理なく育児と両立できる職場を探していました。
自分の注げる労力や時間を100とした場合、家事育児が60~70、仕事が30~40のイメージです。
そんな私に上原さんは、あえて「リーダー候補枠」の求人をご紹介くださりました。
正直、最初は「ありえない」と思いました。
過去の失敗から、育児抜きにしてもマネジメント業務は懲りていたからです。
しかし、このご提案をきっかけに「どうせ新しい環境に行くのであれば、思い切ってステップアップしてみよう」といったマインドに切り替わり、最終的には「家事育児100、仕事100で頑張ってみたい」と心から思うようになりました。
ーー転職後、働き方や年収に変化はありましたか?
「定時制→フレックスタイム」「フル出社→ハイブリットワーク(リモートワークが週3以上)」と、フレキシブルな働き方ができるようになりました。
メンバーから管理職へとポジションが変わったことに加え、時短勤務からフルタイムに切り替えたこともあり年収も上がりました。
社長や上長、チームメイトも育児中の者が多く子育て世代に非常に理解のある職場だなと思います。
また、子どもの通院や役所関係などの用事や、保育園行事にも対応できることになったのはすごくありがたいです。
保育参観や季節の行事で園に行くと子どもがすごく喜んでくれて、家族全体の幸福度が上がっているのを感じます。
仕事量や裁量は増しても育児にしっかりコミットできており、今の職場に出会えて人生が本当に良い方向に変わりました。
ーー転職活動を始めた頃、「マネジメント職はありえない」と思われていたとこと。実際に、「リーダー枠候補」で入社してからいかがですか?
実は「管理職になるのはハードルが高いのではないか」という意識はしばらく変わりませんでした。
しかし、子どもがいる・いないに関わらず、メンバー同士が協力しながら困難なミッションを乗り越える場面を何度も目の当たりにしたことで、そうした懸念は払拭されていきました。
日々の業務を行う中で、経営陣をはじめ、上長や同僚が互いの「家庭を大事にしたい」という思いを尊重し合えていると実感できるのも大きいですね。
業務の難易度が高く、日々多忙で体力的に疲れても、気持ちの面で消耗することはありません。
社長から直接昇格の話があった時、私は第二子の妊活中でした。
そこで正直に、「管理職になった後で産育休を取る可能性があり、組織に迷惑がかかるのが気がかりだ」と伝えると、「休んだらいいじゃん!むしろ、そのような人が活躍するような組織にしていきたい!」と言っていただけて。
キャリアアップと出産、どちらに対しても背中を押してもらえたことが本当に嬉しく、仲間と組織に報いたいと心から思いました。
ーー転職後、キャリア観やライフ面で変化はありましたか?
転職活動前までは、組織の迷惑にならないよう限られた時間の中で“できるだけの貢献をする”といった消極的な考え方でした。
新しい業務や役割に挑戦することに対しても、及び腰になっているどころか回避する傾向にありました。
責任を持ってやり切れる自信がなかったからです。
しかし、転職後は業務の量・携わる範囲・裁量が大きくなったにも関わらず、柔軟な働き方やチームメンバーとの協力関係のおかげで、新しい挑戦や日々の業務に対し、非常にポジティブな気持ちで向き合えています。
そのような気持ちで仕事を継続できる理由は、ライフ面にもあります。
柔軟な働き方により、仕事の前後や合間に、家の掃除や食事の準備、帰宅した家族を迎えることができる。
些細なことではありますが、生活を整えられることが自分にとっては非常に大切なことで、私の中にある「核」を守れているのを感じています。
ーーこれからのキャリアとライフに対する展望があれば、教えてください。
これまでは、社内の労務担当は私一人だったので労務の責任者として自分の知識・スキル向上に意識を向けてきましたが、私の産育休に伴ってメンバーが増えました。
このことをきっかけに、自らの専門性をさらに高めていくのはもちろん、お互いの知見を惜しみなく共有しあい研鑽することで、目まぐるしいスピード感で変化・成長する会社に応じた労務観点でのアシストができる強いチームづくりに挑戦したいと考えています。
ライフ面では、第二子が生まれた今、乳児のお世話と上の子の精神的ケアや教育の並行が課題です。家族みんなで笑ったり泣いたりしながら日々を乗り越えていきたいです。
あとは、あわよくば中学校から続けている吹奏楽を再開できたらなと思っています。
第二子の出産を機に今は離れていますが、いつか演奏会に夫と子どもたちを招待するのがささやかな夢です。
仕事と家庭の両立に悩んだら、withworkにご相談を
私たちwithworkは、キャリアとライフをトレードオフにしたくないと願う皆さんへの転職支援を行っています。 働くお母さんお父さんはもちろん、これから結婚や妊娠などのライフイベントを控えている方、不妊治療中の方など、ライフを犠牲にしない働き方をめざし、自分の理想のキャリアを描いていきたいユーザーさまに、withworkは徹底的に寄り添います。
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