「キャリアとライフをトレードオフにしない」をコンセプトに、新しい価値観・働き方を体現する企業の求人を厳選してご紹介している『withwork』。
今回は、日本で唯一KYCの専門会社・TRUSTDOCK株式会社にご転職された林田さんの転職ストーリーです。
小学生のお子様を育てながらスタートアップで働いていた林田さんですが、ご家族の在宅介護が必要となりフルタイム勤務と出社が困難に…。
ダブルケアとキャリアの両立を目指し、転職活動を行った林田さんの体験談を伺いました。
■本日お話を伺う元ユーザーさん (写真右)
・林田 杏子さん
新卒でシステム開発会社へ入社。クラウドサービスの営業に従事。サービス拡大に伴い、ジョイントベンチャーの立ち上げに参画。フィールドセールスとしてEC・メディアサイトに対し、直販・パートナー販売、新人教育を担当。育休復帰後は、マーケティングとインサイドセールスを担当。2社目のベンチャー企業では、ひとり目セールス・マーケティング担当者として営業体制の基盤を構築。その後、TRUSTDOCK株式会社へ入社。営業企画としてマーケティング全般の施策の取りまとめから新規案件創出までを一気通貫で担当。小学生の子育てと祖母の介護のダブルケア中。
■本日のインタビュアー(写真左)
withworkキャリアアドバイザー・大西菜月
家族と自分のためにできること、その1つがキャリアの継続
ーー早速ですが、林田さんは今回なぜ転職しようと思ったのですか?
2021年春に同居していた祖母が腰を悪くし、介護状態となりました。それまでは祖母も普通に家事をして自立していたのですが、私がすべての家事と祖母のケアを請け負うことに。お風呂やシーツを替える、リハビリなどは訪問のヘルパーさんや看護師さんにお願いしていて、その対応があるので日中は在宅している必要があります。また、食事の用意や洗濯・掃除などは基本家族がしなければならないので、出社・フルタイム勤務をしながらの両立は無理があると感じたことがきっかけです。
ーー小学生のお子様の子育てもされながら介護、そしてお仕事と想像するだけで大変な毎日ですね。
子どもは学校に行ってくれるので、朝と夜はバタバタしますが、呼び出しさえなければ日中の仕事に支障はでません。ですが、介護は通院も、訪問サービスがくるのも日中なので、ちょっとだけ仕事が遮られるのが日常です。デイケアサービスも検討したのですが、帰宅時刻が15時〜16時でこちらも送り迎え時に在宅して対応しなければなりません。やはり介護となると在宅が前提じゃないと仕事を続けることは難しいと感じます。
ーー政府調査によるとダブルケア開始後、やむを得ず仕事を辞めたり、時間確保のためにキャリアダウンを選択する方も多いとあります。林田さんが「仕事を続けたい」という想いはどこからきているのですか?
前提として私の場合はリモートワーク可能な職種で、続けることができる環境にあったことは、とてもラッキーでした。現実的には、子育ても介護もお金が必要です。夫と共働きなので、ダブルインカムの安定性は子どもの将来のためにも大切だと考えています。私も様々なダブルケアの事例を見ていますが、やはり「一度辞めてしまうと戻れない」という社会的な事情もあり、自分のためにも仕事を続けたい想いがあります。
また、子育てや介護をチームでやるものと捉えた時、私が家族の幸せのためにできることは、子どもと思いっきり遊ぶことであり、祖母と楽しくおしゃべりすることであり、そして仕事でもありました。
介護が始まる前から子育てにおいても同じスタンスなのですが「1人でやることはナンセンス」だと思っているんです。賛否両論ありますが、私は我が子を保育園に預けることに罪悪感はなく、子どもにとっても多種多様な大人とふれあいながら育つことは大切だと考えます。介護に関しても、その道のプロではない私だけが背負いこむのはサステナブルじゃないと思っています。
ーー林田さんがご家族とご自身のためにできることの1つがキャリアを継続することだったんですね。
贅沢といわれた転職。強みの捉え直しと振り返りがカギに
ーー今ではリモートワークの案件もかなり増えてきましたが、当時在宅勤務前提となると転職活動は大変だったかと思います。どのようにお仕事探しをされていたのですか?
転職活動を始めた時は、前職でお付き合いがあった会社からお誘いがあって「私の事情を知っている人が働いている会社なら、ミスマッチがないのかな?」と思って検討していました。リモートワーク専門エージェントや求人サイトも探してみるものの、打ち出している言葉や使用している写真が、どうも自分の働くイメージと合わなくて。
そこで、私は働きやすさは前提で働きがいをさらに求めていたと気づきました。家庭の事情を理解してもらって、時短勤務にしてもらっても権限に制限がないところを選びたかった。「自分が働くことで、どう社会にインパクトを与えられるか」という意味で、もっと広がっていくイメージを持てる仕事に時間を使いたいと思ってたんです。周りには「贅沢」とも言われました(笑)でも、これからはきっと柔軟な働き方が前提で、働きがいを求める時代がくると私は信じています。
そんなことを思っていた時にたまたまTwitterでwithwork代表の上原さんのツイートを見かけて、withworkに興味をもち登録しました。
ーーリモートワークやフレックスを導入する企業が増えてきて、きっとその「贅沢」が当たり前になる日がくると私たちも信じています。今回の転職活動で特に苦労された点があったら教えてください。
職務経歴書がうまく書けないことが課題でした。アラフォーになると、選考で「これまでのキャリアで何をしてきたのか?」を中心に聞かれ、特に30代の仕事が重要だったことに改めて気付かされました。私の30代といえば、妊娠・出産・子育て・介護と毎日をがむしゃらに生きるのに精一杯で、キャリアを積むこと、スキルアップすることについて考えながら仕事ができていなかった。まさに”強み迷子”状態。
これといった深いスキルがない状態から、大西さんに強みを言語化してもらうことで、幅広くやってきたことが強みだと思えるようになり、大きな自信になりました。
ーー自分の「強み」がわからない、というお声はとても多いです。林田さんはご自身だけではわからなかったアピールポイントを第3者視点で捉え直すことができたんですね。withworkでの転職活動で印象的だったことはありますか?
私の場合、「時短勤務」「リモートワーク」そして「セールス職」という厳しい条件があったので、自分で探そうとするとそもそも求人があまりありませんでした。時短勤務はそもそも入社時からその制度が使える企業は非常に稀で、勤続1年以上や子どもが3歳までの方が対象などが一般的でした。その点、withworkでは、一般公開している求人一覧以外にも自分では辿り着けない非公開や限定公開の求人情報をたくさん紹介してもらえたのが印象的です。逆をいえば、企業からもアクセスできない求職者を繋げてもらえるのがwithworkの良さですよね。
また、自分で調べる範囲だけだと知っている会社や業界で見てしまいますが、他者視点でその範囲を広げてくれたのはありがたかったです。大西さんに当初10社程度紹介してもらったのですが、3〜4割は知っている会社で、あとは知らない企業でした。
ーーまだまだ小さい人材紹介ではありますが、この規模ならではの情報の速さはユーザーさま・企業さまにとってもメリットを感じていただけて嬉しいです。ダブルケアとお仕事を続けながらの選考は大変だったと思いますが…
ハードでした。面接後に大西さんに感想を毎回お送りするのが正直面倒でした(笑)でも、それが次の選考に進んだときに前回話したことを振り返ったり、冷静になって他社比較で判断する材料になって結果的には助かりました。いくつも選考を受けていると、記憶が上書きされていってしまうから、書き留めておくことで単なる印象だけではなく、分析ができる。
私のフィードバックも大西さんが企業へ伝えてくれていたので、聞きづらいことも聞けて入社後のギャップがなかったのもよかったです。
前人未踏のフィールドで、変化を楽しみながら自己実現
ーーTRUSTDOCK社へのご入社を決められたポイントを教えてください。
デジタル社会のインフラをつくる、という事業に魅力を感じたためです。TRUSTDOCKではスピーディーかつ安全なオンライン本人確認(eKYC / KYC)を実現するサービスを提供しています。まだこの領域自体をご存知ない方も多いとは思いますが、今後ますますデジタル社会が進むにつれ、求められ広がっていくサービスであるところに魅力を感じました。
またソフト面では、カルチャーフィットですかね。ベンチャー企業での勤務経験は長いものの、若々しいキラキラした雰囲気よりも落ち着いて仕事ができる大人な雰囲気が良いなと思っていました。その点、TRUSTDOCKは私に合っているなと感じました。
ーーカルチャーフィットはなかなか求人票ではわからない部分かと思いますが…
そうですね。私は、選考途中で代表や役員について書かれた記事や社員インタビューなどを読んで雰囲気を確かめていました。そういったコンテンツがあったので入社後のギャップはほとんどありません。逆にそういった資料がないと不安で、良い印象を持てなかったと思います。
ーー採用コンテンツ、重要ですね…!入社後はどのようなお仕事をされていますか?
マーケティング・広報担当として、イベントの運営やプレスリリースの配信、ホームページのコンテンツ制作などを担当しています。勤務時間は9時頃〜17時頃。基本的にはリモートワークで、取材やイベントなどがあれば出社するスタイルです。ときどき夕方遅くに仕事がある時は、一旦少し抜けて夕食の仕込みをし、また仕事に戻ることも。在宅勤務のため、訪問看護の受け入れ対応もできて助かっています。
日々時間との戦いなので、業界に関する勉強やインプットも家事をしながらポッドキャストを聞いたり、聞く読書をしています。「ここまで仕事する?」とそんな自分が時々恐ろしくも感じますが(笑)
ーー当初は営業企画でご入社されたかと思いますが、マーケティング・広報になられたのですね!
そうなんです!マーケティングチームも創設されて業務に集中できる環境ができました。当社は私が入社前に予想していた通り非常に伸びていて、日々やることが盛りだくさん。毎日変化が多くて、ベンチャー企業に慣れている私でもびっくりしています。ただ、このプロダクトを広めていく活動そのものが「社会にインパクトを与えている」実感につながっています。決断力を求められるケースも多く、今回の転職活動で求めていた働きがいを叶えることができています。TRUSTDOCKでは、引き続きマーケティングチームのメンバーを採用しますので、ぜひ興味がある方はwithworkにご相談ください。
ーーまさに求めていた「軸」を手に入れられたのですね。チームも拡大中とのことなので、これからもご支援させていただければと思います。それでは、最後に現在転職活動されている皆さまへメッセージをどうぞ!
ダブルケアでもそうでなくても、ご自身の「こんな仕事がしたい。こんな風に社会と繋がっていきたい」という思いを大切に、進んでいくことは贅沢ではないと私は思います。働きがいを求めてもいい時代がきっとやってきます。だから、私と同じような立場の方にも諦めないでいてほしいです。
今回の転職はwithworkのおかげで、今まで検討していなかった業界まで視野を広げて転職活動ができました。自分のポータブルスキルを活かして、活躍できる業界、カルチャーフィットする企業に出会えてよかったです。自分の強みやキャリアの棚卸しをしたい方、また今まで接点があまりなかった業界まで視野を広げて転職を考えたい方は、ぜひwithworkに相談しましょう!
ーー力強いお言葉、ありがとうございました!これからも林田さんのご活躍を陰ながら応援しています!
キャリアもライフも大切にする転職なら、withworkへ
私たちwithworkは、キャリアとライフをトレードオフにしたくないと願う皆さんへの転職支援を行っています。
子育て中でも家庭を犠牲にしない働き方をめざし、自分の理想のキャリアを描いていきたいユーザーさまに、withworkは徹底的に寄り添います。
-STAFF-
企画・構成:XTalent株式会社
編集:栗林 杏子(XTalent株式会社)
写真:森田 純典