6月の父の日を記念して、XTalent初の試みとなる「パパリアルミートアップ」を開催したので、その様子をお伝えいたします。
イベント概要
■日時:2025年6月22日(日)11:00~14:00
■場所:東京都中央区八重洲 東京建物八重洲さくら通りビル
■参加者:パパ(プレパパ含む)とそのお子さん
■参加者数:27名(うち4名がXTalent男性メンバー、お子さんが11名)
■主催者:XTalent株式会社
本イベント開催のきっかけ
「キャリアとライフをトレードオフにしない」をコンセプトに、ワーキングペアレンツ向け転職サービス『withwork』を運営するXTalent株式会社では、子育て中の社員が多くいます。
そんなXTalent社内のとある日の会話…
👨「パパ友ってなかなかできないんですよね〜」
👩「そうなんですか?」
👨「保育園で一緒になったお父さんと少し話す仲になっても、なぜかLINE交換には至らないんですよね」
👩「たしかにママ同士だとすぐに連絡先を交換しますよね。パパたちは友だちを求めていないのでしょうか?」
👨「…いや、ほしい。パパたちも友だちほしい!でも、日常生活で『LINE交換しましょう〜』は言えない!きっと世の中にそんなパパたちも多いはず!XTalent主催でパパリアルミートアップ(=パパ友つくる会)を開催しましょう!!!」
というわけで、
XTalent初の、パパのパパによるパパのためのミートアップを開催しました!
テーマは「理想の父親像」
記念すべき第1回目のテーマは、「理想の父親像」について。
先日XTalentは、父の日に向けて、「こうありたい」と思い描く理想の父親像や、仕事と育児のバランス、育児意欲に影響を与える職場環境に関するアンケート調査を実施しました。
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ありがたいことに、なんと264名の男性にご回答いただき、色々と興味深い結果も…!
そうした調査結果を参加者のみなさまと一緒に眺めながら、体験談や知見を共有し、悩みがあれば相談する…といった会を開催いたしました。
プログラム①:アイスブレイクタイム
イベント冒頭は、自己紹介を交えたアイスブレイクとランチタイムからスタート。
「パパ友がなかなかできない」という課題を共にする参加者たちが、自然な形で打ち解け合う時間となりました。
プログラム②:父の日調査アンケートのご紹介
「令和のパパたちは、どんな父親でありたいと思っているんだろう?」そんな問いに向き合うきっかけとして、XTalentが父の日に向けて実施したアンケート調査の結果をみんなで見ていきました。
「理想の父親像」や「仕事と育児のバランス」について、全国264名の男性から寄せられたリアルな声や司会者の具体エピソードを交えた話に、参加者たちも「あるある」といったような表情でうなずいたり、笑いが起きていました。
プログラム③:「理想の父親像」について語ろう!
先ほどのアンケート調査結果を踏まえながら、「こうありたい」という理想の父親像について付箋に書き出し、グループで対話しました。
グループは、イベント後もパパたち同士の交流が続いてほしいという気持ちを込めて、できるだけお住まいの地域が近い方が一緒になるようなグループ分けをしました。
ワークショップ中、パパの近くを離れないお子さんもいらっしゃれば、後方のフリースペースでスタッフと遊ぶお子さんたちも。
最後には、グループの代表者が全体に、グループ内で話し合ったことを共有しました。発表や付箋では、こういった声があがりました。
- 「自分自身が“人生を楽しんでる姿”を見せたい」
- 「子どもに対して、一人の人間として尊重したい」
- 「いつでも味方になれる、楽しいお父さん」
- 「子どもが将来、父親のように適当(自然体)で行きても良いんだという安心感を与えられる」
- 「仕事も家庭も全力で充実している」
- 「妻からも頼りにされる」
- 「子どもの年齢によってパパに求めるものは変わってくると思うが、いつでも子どもが相談ができるような関係性を大事にしたい」
- 「仕事もプライベートも、余白(ゆとり)があることも重要」
- 「育児や家事を能動的に取り組める」
- 「選択肢・機会を提供できる」
- 「見守る、可能性を信じる」
- 「ステレオタイプを押し付けない、価値観を広げる」
- 「一緒に体験して学ぶ」
- 「当たり前のこととして、子どもや家庭のことに関与できている」
- 「かっこいい父親でありたい」
- 「子どもが、母も父も同程度にコミュニケーションが取れる」
プログラム④:理想と現実のギャップはありますか?
続いて、「理想の仕事と育児のバランス」と「現実のギャップ」について、対話しました。グループワーク中には、子どもたちの引っ張りだこになる司会者の姿も。
先ほどと同様、付箋に書き出した後、グループで対話し、最後に全体発表しました。
参加者からは、対話や発表を通して、“葛藤してるのは自分だけじゃない”ことにほっとしたような表情も見られました。
理想のバランスに関しては、このような声があがりました。
- 「子どもの成長に合わせたチューニングが必要」
- 「育児に比重を置きつつ、仕事はできる範囲で」
- 「仕事は全力勝負したい。だけど、毎日子どもと話したり、ご飯も食べたい。妻とも話したい」
- 「理想は、仕事:育児=6:4。現実は、7:3」
- 「バランスは、妻とのすり合わせが重要。工数計算みたいな、システマチックにはできない」
- 「夫婦で家事育児、いずれのタスクもスイッチ可能な状態になっている」
- 「メリハリがつけられており、子どもとの時間に仕事を持ち込まない」
- 「なにかあれば家庭を優先する前提(心持ち)で、仕事でパフォーマンスを高める」
- 「バランスではなく、タイミングによって可変できるといい。今は仕事重視、今は育児重視といったように」
また、ギャップに関しては、このような声も…。
- 「毎日追われている中で、自己研鑽の時間をどう確保するか」
- 「とにかく時間がない」
- 「バランスはちょうどいいかも。どちらも罪悪感持たずにいられる」
- 「仕事中心に考えてしまう。妻に偏ってしまいがち」
- 「ひとり時間の確保には苦戦…」
- 「土日自由にしていると妻に怒られる」
- 「仕事と家庭、双方に侵食している。例えば、子どもがいるのに、横で電話対応したりメールしたり」
- 「ジャグリングの玉がどんどん増えていく感じ。玉を減らしていくのか、技を磨いていくのか…」
この8月にお子さんが生まれるというプレパパからは、「想像以上に時間がなくなるのだろうな…誰もが直面する壁なのだろうな…と戦々恐々しています。皆さんから引き続き学ばせていただきたいなと思いました。」といったお声もありました。
プログラム④:そのギャップ、どうやって乗り越えてる?
最後は、理想と現実の間で、世の中のパパたちがどのような工夫をしているか、いくつか事例を用いて共有しました。
途中、司会者に群がるお子さんを見かねて、パパが連れ戻すという微笑ましい光景も。
グループワークに参加していたXTalent代表の上原に駆け寄る、参加者のお子さんたち。
いつの間にかお子さんの手が真っ黒に汚れていたことに気づき、みんなで一生懸命拭く姿もみられました。
自然体で楽しそうな我が子の様子に、パパたちも穏やかな表情でした。
お開き・連絡先交換タイム
イベント終了後、会場では「連絡先交換しましょう!」という声があちこちで飛び交い、名残惜しそうに話し込む参加者たちの姿があちこちでみられました。
子どもとふれあいながら語る参加者同士の光景は、まさにリアルなパパたちの姿そのもの。
開催後アンケート結果
開催後に参加者のみなさまに回答いただいた内容をご紹介します。
<満足度>
5点満点中、平均1.15(※1が最高評価)
<参加者コメント>
- 「しっかりとパパしてる方々の価値観を知ることができてよかった」
- 「同じような感覚での悩みを共感できて貴重な機会でした」
- 「仲間ができた感じがした」
- 「パパ目線で分かり合えた。参加してみてこういった機会の希少性を改めて感じられた」
- 「当たり前に子育てするパパが多いのを目の当たりにできた」
- 「自分だけが苦しいわけではない、他にもたくさん苦しんでいる人がいて、頑張っている仲間がいて、でも、楽しいことなんかも深く共感できる、そんな、仲間がいる感を思わせてくれる会でした」
- 「歳の違う子供もつパパとお話ができてよかった。意見を共感し合えたことがよかった」
- 「いろんな方の意見、考えを知ることができました」
- 「イベント自体に”余白”や”ゆとり”があって良かった(子どもたちがスクリーンに写ったり、走り回ってもある程度許容する懐の広さ)」
- 「自分はプレパパですが、ぼんやり持っている不安の解像度が高まったことと、先輩パパさんたちとの繋がりができました」
- 「非常にいい雰囲気でした!ありがとうございます!」
- 「引き続きイベント参加したいです」
- 「代表の上原さんが階段でベビーカーを運んだり、子どもの手についた汚れを拭いていたり、同世代の起業家としてかっこいい姿を横目で見させていただきました」
おわりに
「パパ友がいない」——そんな日常の声から生まれた今回のミートアップ。
共感や葛藤、理想と現実の間で悩むパパたちが、共に語り合い、励まし合い、つながった3時間でした。
XTalentでは、今後も「キャリアとライフをトレードオフにしない」社会の実現を目指し、ワーキングペアレンツがリアルな声を届け合える場をつくっていきます。
次回開催にもぜひご期待ください!
-STAFF –
企画:XTalent株式会社
編集・写真撮影:増本 千尋