共働き&子育て世代向けの転職サービス「withwork」です!
今回ご紹介するのは、「労働力不足を解決し 人と企業を豊かに」をビジョンに掲げ、保有するBPO(Business Process Outsourcing)とクラウドソーシングを活かし複数のSaaS事業を展開する株式会社うるるに、withworkを通じてご転職された笹島さん。
海外の現地日系企業で働いていた笹島さんですが、政治的な問題が発生しチームは解散、退職を余儀なくされます。
同時に、ご自身にも結婚というライフイベントが発生し、人生プランを見直すことに…。
今後妊娠・出産を希望する一方で、仕事へのやりがいも諦めない転職を求め、「withwork」へ。
「安心して子育ても、新しいチャレンジもできるかどうか」を悩み抜いて転職に成功された体験談を伺いました。
■本日お話を伺う元ユーザーさん (写真右)
笹島 渚さん
新卒で人事支援サービス企業に入社し、テレアポをメインとした新規開拓の法人営業に5年従事。営業〜納品ディレクションまで一気通貫で顧客の採用・組織拡大をサポートした後、複数プロジェクトの立ち上げと採用管理システム商材拡販のマーケティング業務を兼務。’20年4月にミャンマー・ヤンゴンの現地日系企業にセールスチームを作るためにマネージャーとして転職。約1年後に現地でクーデターが発生し、事業撤退とともに退職。現在は株式会社うるるのfondesk事業部カスタマーリレーション課にてセールスチーム長を務める。プライベートではすべての子どもの未来のためにチャリティベビーシッターの活動にも力を注ぐ。
■本日のインタビュアー(写真左)
withwork代表・上原達也(@uetatsu39)
ライフイベントを迎えられる、環境を求めての転職
ーー早速ですが、今回のご転職を考えられたきっかけを教えてください。
2020年4月からミャンマーの日系企業で勤務していたのですが、その約1年後に現地でクーデターが起こり、チームが解散し、退職を余儀なくされました。
そもそも海外での就業経験を積むために前職を選んでいて、結婚も現地の方とすることになるのかな…と思っていましたが、新型コロナウィルスが感染拡大したことで、現地には渡らず、日本国内でリモートワークをしていました。
そうこうしているうちに日本で現在のパートナーに出会い、結婚を現実的に考え始めた時、これからも日本で暮らして、出産も子育ても日本で…というのが見えてきたんです。
日本で子育てするとなると、国内で就業しなければならないと考えて、これから子どもを持つ身でも働ける企業を探す、というところから転職活動が始まりました。
ーー海外での政治的な理由での退職はなかなかハードなご経験ですね。これから子どもを持つ身として…とのことですが、どのように転職活動をされたんですか?
当初は自分で転職先を探していました。
でも、子育てしながらキャリアを積めそうな会社がなかなか見つからなくて…。
ファーストキャリアが人材系の会社で、業界に知り合いが多かったので「こういう条件で探している」とSNSで発信したら、色々とおすすめもしてもらいました。
また、学生時代に女性のキャリアにまつわる活動をしていたので、そこで出会った方たちにも相談したり、声をかけてもらったり…。
ただ、やはり自分のスキルセットと企業の相性がなかなかフィットしませんでした。
大手の転職エージェントにも登録しましたが、フィットする求人はほとんどありませんでした。
そもそも企業のハード面、ソフト面の情報をエージェントが持ち合わせていなくて、私のスキルとすり合わせて選ぶのも難しかったんですよね。
最初は大企業を紹介してもらいました。
人員にも余裕があり、産育休で抜けるメンバーがいても、子育て中のメンバーがいても回していける基盤がある、という点では合うと感じました。
でも、あまりピンと来なかったんです。
特に業務内容について、私は「つくっていく」ということをやっていきたかったのですが、紹介していただく求人は「収めていく・こなしてく・落ち着けていく」という印象が強かったんですよね。
とはいえ、「つくる側」としてはもっとキャリアを伸ばさなければならないと思っていたので、なかなか「応募したい」と思える企業がなく、時間が経っていきました。
ーー子どもを生み育てることを前提にしながらも、ご自身のスキルを活かし、キャリアを向上していける環境を探されていたからこそ、そうした困難にぶつかられたんですね。withworkにはどのような経緯でご登録いただいたんでしょうか?
まずは、ママ向けの転職サービスだったら、希望に叶う求人があるのでは?と考えました。
その一方で、時短やパート勤務などを打ち出しているサービスも多く、“落ち着いた”ものを求めているわけではなかったので、その塩梅も難しかったですね。
withworkはWeb検索をしていて見つけたのですが、「ワーキングペアレンツ×ハイキャリア」という文言に惹かれて登録しました。
私はめちゃくちゃハイキャリアというわけではないのですが、「つくっていく」側として求められるところが希望に合うかなと。
ーー弊社でご紹介する企業様はスタートアップやベンチャーが多いので、つくっていく過程を経験できる求人は確かに豊富です。ところで、笹島さんはこれまでチャリティベビーシッターや社会課題を解決するボランティアにも携わってこられていますが、進路を決めるという意味で、そういったソーシャルアクションをビジネスとして興すことは検討されなかったのでしょうか?
自分の中で悩んだ時期もありました。
以前、NPO法人への転職も検討したのですが、給与が低くて…。
自分一人だったら生きていけますが、子どもを持つことを考えたら、生活するには難しいと感じました。
幼いころから「子どもは可愛いな」と思っていました。
悲しい思いをする子どもを一人でも多く救いたい、という願いは持っていますが、そこにある問題はとても大きい。
まだ自分のスキルも足りないし、そもそも生半可な気持ちではできない、と。
もっと強いビジネスパーソンになって、晩年はオードリー・ヘップバーンみたいになりたいと思っています。
ーーいつかしっかりと社会課題に関わりたいというお気持ちはありつつ、今はビジネスパーソンとして強くなるためにキャリアを積んでいらっしゃるんですね。
転職活動を通じて取り戻した、「働く」へのワクワク
ーーwithworkのご支援で特に印象的だったことはありますか?
出産・子育てを抜きにしたとしても、「ここで働いてみたい」と思えて自分のスキルとマッチした会社をたくさん紹介してもらえたことですね。
どの企業もやりがいがありそうだなと思えて、さらに、これから子どもを産みたいという事情も理解してくれて…願ったり叶ったりでした。
withworkでの転職活動を通じて、働くことにワクワクする気持ちを取り戻すことができました。
ーー笹島さんは最後までどの企業に入社するかすごく迷われていましたよね。それは、いずれの企業も魅力的だったからなんですね。
どの企業も「何か新しくつくっていく」というポジションだったり、代表が子育て中なので、私の希望を話しても無碍にされない、そういった風土を感じました。
それぞれ毛色は違いますが、子育てしながら働くイメージが持てる企業ばかりでした。
また、当時、上原さんが「分業化され過ぎていると息苦しさを感じるのでは?」「アーリーフェーズすぎるよりもしっかりとした制度がある会社がよいのでは?」と提案してくださり、安心できる会社の母集団がwithworkにはあるのだなと感じました。
良い選択肢の中から選ぶことができ、とても納得感があります。
ーーありがとうございます。そうして悩み抜いて決めたうるるさんへのご入社ですが、決め手はどんなところでしたか?
まずは、IT×人というビジネスモデルへの共感。
そして、前職とプロダクトは違えど、自分のセールスのスキルを活かしながら、自信をもって取り組めることが決め手でした。
また会社の規模感としても、小さすぎず大きすぎず、安心してチャレンジできる。
迷っていたのは、従業員が1桁台の会社か、うるる という規模も大きい会社かという極端な選択肢だったんですよね。
前者は私にとっては初めての業務内容だったので、「自分にできるかな?」「やってみたいけど失敗できないな」と思ったんです。
子育てがある程度落ち着いたら失敗してもいいと思っているのですが、子どもに手がかかるうちはこのチャレンジじゃないかもしれない…と思うに至りました。
そして、最終的にはそこで働く「人」との相性ですかね。
ーー安心して子育ても仕事も続けられる環境だと感じたんですね。うるる さんの選考において印象的だったことはありますか?
面談の際に「1〜4年以内に子どもを持ちたいので、すぐに抜けてしまうかもしれません」とお伝えすると、「ご自身の人生の大事なことと会社の人員のことは関係ない」「入社後1ヵ月でご懐妊されても、おめでとうと言えますよ」「何でそんなこと考えてるの?(笑)」ぐらいの軽快さだったことが印象的でした。
他社の選考でも、面接官の方から「自分も子育て中だから分かるよ」と言っていただいても、どんな立場でその発言をされているのかは注視していました。
その人がプライベートでどう子どもと関わっているのかを、ベビーシッター目線からさりげなくヒアリングしたり。
その点、うるる の面接官の方のお話は、本当に子育てに参加されている様子がわかって、安心して選考を進めることができました。
ーーチャリティ活動で得た視点を意外なところで活かされたんですね!
いい人が集まる、うるるでつくるチャレンジを
ーー現在はどんなお仕事をされているんですか?
オフィスや事務所の電話を代行して、チャットやメールでお知らせするサービス「fondesk」のパートナーサクセスとして、紹介パートナーの開拓・サポートと、セールス長を兼任しています。
SaaS業界でのパートナーサクセスは、ビジネスパーソンとして稀有な経験だと感じています。
うるる と同じくSaaSを扱う他社のパートナーサクセスも苦戦していて、なかなかの長期プロジェクトになりそうだな、と予測しています。
というのも、手数料のインパクトが弱いので、+αで何かメリットを提供していかなければならない…そこに注力していくような仕事です。
ーー稀有な経験である一方で、とてもチャレンジングなお仕事ですね。
一瞬、「やばいところに足を突っ込んじゃったな〜」と思いました(笑)
でも、前職では管理監督が仕事だったので、現場に戻ってきたことは楽しく感じます。
コミュニケーションのためにTwitterアカウントを作ったりして、地道な声かけをしたり、ユーザーさんとの繋がりを意識しています。
実際、fondeskユーザーの企業様がパートナーになってくださったりしています。
ーーTwitter上でもたくさんのユーザーさんがfondeskの良さをつぶやかれているのをいつも拝見しています!ちなみにセールス長も兼任されているとのことですが…
実は入社当初、セールスが1人もいなくて。でも、直販で動いてみたら成果が出てきたので、チームを立ち上げることになりました。
今はその準備にも取り組んでいて、入社してくる新しいメンバーと加速していけるように育成面も整え、’22年春から本格的にチームとして稼働しています。
ーーとてもアグレッシブな挑戦ですね。現在の仕事のやりがいはどんなところにありますか?
顧客とのコミュニケーションの工夫が実を結ぶと嬉しいですね。
テレワーク中や代表電話対応のしわ寄せを感じている方のストレス軽減や、業務効率化を推進して、働きやすい環境をつくれていることは、世の中へ価値を提供できていると実感します。
ーー共に働くメンバーの方はどんな方が多いのでしょうか?
みんな人が良くて、共通点が多いと感じます。
うるるが掲げる「うるるスピリット」に「悪いことをしない」というのが含まれているのですが、なぜこんなにも人の良さを大事にしてるんですか?と代表に聞いてみたことがあって。
そのときに「スキルだけを求めて採用したら売り上げはあがる。だけど、そういう環境で働くのっていやだよね」と。
(同社が掲げる「うるるスピリット」)
掲げている理念・ビジョンに共感してくれて、うるるスピリットを体現している人を採用するために、入口の選考でもこれらの説明やすり合わせがかなり入念に行われています。
なので、自然と人が良い方が集い、カルチャーが浸透していると感じますね。
ーー笹島さんがとても重視されていた「子育てをしながら働く」という視点からみると、どんな安心感がありますか?
社内的には、初めて産育休を取得された方が復帰されるタイミングなので、まだまだこれから、というところですが、創業メンバーであり現執行役員の野坂さんが、実際に育児と仕事を両立させた当事者として、意見を経営に反映してくださっています。
女性管理職の割合をこれから増やしていきたいものの、何から考えればいいのかわからないという起点から、うるるでは社内コミュニティ「女子塾」がつくられていて、社内への情報発信を行ったり、いくつかのチームにわかれて課題へのアプローチを人事と一緒に考案し、活動をサポートするなどしています。
制度は整っているけど「どう活用するのか」やそもそもその存在を知ること、制度を使うと何が起きるのかを先輩から聞く良い機会になっています。
“普通”の私が切り拓く、あたらしい生き方
ーー笹島さんの今後のキャリアについて、ご展望を教えていただけますか?
数年後に出産をしたいと思っているので、それまでにできるだけキャリアを積み、育休後も経済的に自立して子どもを育てられるようになるのが目標です。
私は結婚しましたが、自分の足で立ち続けていたいんです。パートナーに頼らず、人生を自分で在りたいようにコントロールしていたい。
新卒で就活したときも、キャリアを積める総合職で探したりと、学生時代から思っていることです。
なので、妊娠・出産を希望する以上、産育休でブランクがうまれることが分かっているから、少しでも経験を積んでおきたいですね。
それに、これまでベビーシッターの活動を通じて、子どもと関わる大変さも痛感しています。
大好きだけど、ずっと一緒にいることはお互いのためによくない。
子育てにおける理想の距離感を考えたら、子どもが成人するまでの18年間、外での役割を持ち、キャリアを繋げていくことも私にとっては大切だなと。
男女関係なく働いて価値を世の中に生み出すべく努力する。
それが次の世代のためにもなると信じています。
ーー力強い言葉に勇気が湧きます。自分の子どもが大人になったときの世の中にも思いを馳せていらっしゃるんですね。
子育てとキャリアを両立するための転職活動をする中で、世間一般の“ママ像”と、実際の女性一人ひとりは違うと強く感じました。
まさに、今は価値観がアップデートされている時代の転換期だと。
いま各所でクローズアップされているような「いつ寝てんねん!」レベルのバリキャリの人や、美人女性社長とも違う。
私みたいな“普通”の女性でも、家族を大切にしながら、社会で活躍する機会をつくり続けられるような日本になったらいいなと思っています。
そのために大それたことをする訳ではなくとも、大河の一滴ではありたいと常々思っています。
ーーかっこいいです…!笹島さんは以前からご自身のキャリアについてしっかりと道筋を立てていらっしゃいましたが、キャリア人生において、うるるはどんな立ち位置ですか?
「安心」ですかね。
もちろんそれは腰掛けのスタンスではなく、ベンチャースピリットで全社貢献のために行動することは前提にあります。
fondesk事業の立ち上げに関わる中で、「かっこいい」サービスと認知されて、多くの方に使っていただけることで、社内の起爆剤となりうると感じています。
そういうチャレンジングな仕事をする上で、プライベートでどんなことが起こっても受け入れてもらえる安心感は「ここで力を伸ばしたいな」と思わせてくれます。
ーー最後にこれから転職活動をされる方へ、一言お願いいたします!
マイペースでも、これまでの自分の選択を正解にしようと考え、悩んで、決めて動いてきたことは自分にとって正しいことだと思います。
女性は妊娠・出産があり、子どものこともめちゃくちゃ考えますが、いまは人生100年時代。
子育てする時間は意外と短いかもしれません。
自分の人生を楽しみ続けるにはどうしたらいいか?という視点も忘れず、できる範囲でのトライを心がけていきましょう。
ーー本日はありがとうございました!これからの笹島さんのご活躍、陰ながら応援しております!
安心して出産できる職場に、と思ったらwithworkへ
私たちwithworkは、キャリアとライフをトレードオフにしたくないと願う皆さんへの転職支援を行っています。
子育て中でも家庭を犠牲にしない働き方をめざし、自分の理想のキャリアを描いていきたいユーザーさまに、withworkは徹底的に寄り添います。
ーSTAFFー
企画・構成:XTalent株式会社
編集:栗林 杏子(XTalent株式会社)
撮影:森田純典