2026.4.28

転職だけが正解じゃない。キャリアとライフを両立するキャリアコーチングという考え方【ミートキャリア】

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「新しい1年、どうキャリアと向き合う?」年度の変わり目は、人事異動や子どもの進学など、外部環境の変化も相まって自身のキャリアについて考える機会が増える時期です。しかし、選択肢が多様化する現代において、自分にとってのベストな道筋を一人で見つけるのは容易ではありません。

本記事では、転職を前提としないキャリアコーチングサービス「ミートキャリア」の代表取締役CEOである川村 邦光さんをゲストにお迎えし、「転職だけじゃない選択肢とキャリアコーチングという考え方」をテーマにお話を伺いました。

【聞き手:XTalent取締役 東一 圭祐】
(※2026年2月時点に取材した内容です)

「キャリアの節目」に寄り添う、ミートキャリアのキャリアコーチング

withwork東一(以下、東一):
はじめに、川村さんの自己紹介とミートキャリアのサービスについて教えていただけますか?

ミートキャリア川村(以下、川村):
ミートキャリア代表の川村と申します。2025年7月に代表に就任し、キャリアのご支援をさせていただいています。ミートキャリアは、ライフとキャリアについて考え、見つめ直し、整理する場を提供しているキャリアコーチングサービスです。

東一:
年度替わりの時期は、キャリアに関するご相談が増えるのではないでしょうか?

川村:
そうですね。年度替わりは、人事異動をはじめ、一年の中でもキャリアの節目を感じやすいタイミングです。ご自身のキャリアを見直したいと考える方も多くいらっしゃいます。また、ご自身の仕事だけでなく、パートナーの働き方の変化やお子さまの入園・入学など、周囲の環境変化が重なることで、キャリアを振り返るきっかけにもなります。こうした節目のタイミングでご相談いただくことが多いと感じています。

東一:
どのような方がミートキャリアのサービスを利用されることが多いですか?

川村:
特に30代、40代の女性の方が多いです。割合でいうと、8〜9割ほどが女性です。男性の利用者ももちろんいらっしゃいますが、現状は女性が中心となっています。その理由として、女性のほうがライフステージの変化やキャリアシフト・チェンジの影響を受けやすいことがあるのではないかと思います。多様な選択肢の中で、今後のキャリアをどう描いていくかを考える要素が多く、モヤモヤしたり整理しきれなかったりする方が多い点が、ユーザー特性と結びついているのではないでしょうか。

東一:
多様な働き方が身近になる中で、「転職を前提としない」というコンセプトをお持ちのミートキャリアさんですが、相談の入口としてはどのようなケースが多いのでしょうか?

川村:
大きく二つの傾向があります。
一つは、今後のキャリアの方向性そのものが分からないという方です。現職に一定の満足はあるものの、これからどうしていけばよいか整理できていない状態の方ですね。もう一つは、今のお仕事が非常に大変で、キャリアもライフもポジティブに捉えられないという方です。仕事の満足度を最初にお聞きするのですが、「マイナス100点」とおっしゃる方もいらっしゃいます。そうした場合は、まず気持ちの整理から始め、今の思いをしっかり吐き出していただくところからご一緒しています。

東一:
キャリアコーチングはなぜ重要なのでしょうか?

川村:
ご自身のキャリアについて明確に理解されている方にとっては、必ずしも必要ではないかもしれません。一方で、「キャリア整理をしたいけどやり方がわからない」「このままでいいのかモヤモヤする」と思いながらも、次に何をすればいいのか分からない方は多くいらっしゃいます。

部署異動、副業、フリーランスなど選択肢が多様化する中で、自分に合った働き方を見つけるのは簡単ではありません。そうした中で、私たちのような第三者の視点から思考を整理し、方向性を定める伴走支援をするのがキャリアコーチングです。ライフステージの変化に伴い、家族や友人には相談しづらい内容も増えていきます。キャリアとライフは互いに影響し合うものだからこそ、両方を一緒に相談できる場が必要だと考えています。モヤモヤを抱えている方や、一人で悩みを抱え込んでいる方にこそご利用いただきたいです。

東一:
実際にサービスを受けられた方からは、どのような声が寄せられますか?

川村:
「自分のことを吐き出せた」というお声は非常に多いです。言葉にすることで自分を客観視でき、「自分はこう考えていたんだ」「こんな思いがあったんだ」と気づかれる方が多いですね。そうしたプロセスを経て、キャリアの方向性を見つけられた、一歩踏み出せたという声につながっています。思考が前向きに変わり、最終的に行動につながっていく、そのプロセスを私たちもサポートしたいと考えています。

転職だけではない、キャリアの選択肢をどう見つけるか

東一:
ミートキャリアでは「転職だけじゃない選択肢」をテーマにされていますが、ご相談に来られた方が転職以外の道を選ぶ場合、どのようなケースが多いのでしょうか?

川村:
ご結婚やお子さんの誕生などをきっかけに働き方を変える必要があるものの、何をどう考えればよいのか見えにくくなっている方が多いです。課題を解決しようと転職を考えるのも、自然な流れだと思います。一方で私たちは、大きな変化や転機があった際には、まず現在の会社や職場の中で別の選択肢がないかを検討することをおすすめしています。ライフステージが変わったタイミングでキャリアまで大きく変えてしまうと、負荷が大きくなりすぎると考えているためです。

東一:
具体的にはどのような選択肢を検討するのですか?

川村:
まずは現職の中で、時短勤務やフレックスなど、ご自身のライフステージに合った働き方ができないか、あるいは時間の融通が利く部署や仕事に変えられないか、といった点を会社に相談していただくことが多いです。実際に、そうした形で部署異動をされる方もいらっしゃいます。 また、キャリア自体を大きく変える必要がある場合でも、段階的に進めていくことをお伝えしています。

東一:
ステップバイステップ、ですか。

川村:
はい。良いご縁があればすぐに転職というケースもありますが、その前に副業として関わってみたり、副業が難しい場合はプロボノで関わってみることをご提案することもあります。 そうすることで、想像していたこととの一致や違いが見えてきますし、その経験を踏まえて「次のステップとして転職もありそうだ」と判断できるようになります。

実際に副業に取り組まれる方は多いですね。 転職という大きな決断をされる方もいれば、フリーランスになる方もいらっしゃいますが、そこにはさまざまな段階があります。それぞれの方が、ご自身の働き方やプライベートも含めたライフ全体の中で納得できる形に着地されていると感じています。

ライフとキャリアをトレードオフにしない考え方

東一:
ライフまで含めて決定するという考え方は、非常に本質的だと感じます。

川村:
私たちは、withworkのみなさんと同じように「ライフとキャリアはトレードオフではない」ということをよくお伝えしています。これまではそうした側面もあったかもしれませんが、今は状況が変わってきています。

仕事に注力したい時期もあれば、プライベートに重きを置きたい時期もある。その時々の状況やライフを踏まえて選択できる環境が整いつつあると思います。だからこそ、ご自身が何を望むのか、どうしたら無理なく続けられるのかを大切にしながら、持続可能なキャリアを描けるということを知っていただきたいと考えています。

東一:
「トレードオフにしなくてよい」という気づきは大きいですね。

川村:
そうですね。仕事をするうえで家庭を犠牲にしなければならない、と思っている方はまだ多いと感じます。ただ、それは一時的に家庭に時間を割くタイミングであるだけかもしれません。 パートナーと話し合いながら、「今は自分が家庭を優先する」「一定の時期が来たら仕事に力を入れる」といった役割の調整もできます。男性の育休取得も広がってきているので、家族で「自分たちのキャリアとライフをどう考えていくか」を整理していくことも大切だと思います。

東一:
キャリアコーチングは、どのような方におすすめでしょうか?

川村:
私たちのサービスはライフとキャリアの両方を扱うため、大きな変化が起こりやすい30代・40代の方にぜひご活用いただきたいです。 20代はキャリアに集中しやすく、さまざまなチャレンジや失敗も経験できますが、30代・40代になると、体力面も含めて同じ働き方を続けることが難しくなってきます。家族が増えたり、親のことを考えたりと、「変数」が増えていくタイミングでもあります。そうした変化を整理する機会として、ご相談いただければと思います。

代表就任の背景と、ミートキャリアが描く未来

東一:
川村さんは昨年の7月に代表に就任されたと伺いました。このご決断にはどのような思いがあったのでしょうか?

川村:
実は、前代表の北村もキャリアの大きな過渡期にありました。前年に出産を経験され、働き方や今後のキャリアを見つめ直すタイミングで、少しブレイクを入れたいという思いがあったそうです。 私自身もミートキャリアに近い立場で関わっており、受講した経験もありました。このサービスの価値を実感していたからこそ、より多くの方に届けたいという思いがありました。北村のタイミングと私の思いが重なり、引き継ぐ決断に至りました。

東一:
代表になられてから半年ほど経ちますが、より強くなっている思いなどはありますか?

川村:
ご利用者の声を直接お聞きしたり、月1回開催しているオンラインコミュニティ「ミーキャリテラス」でお悩みを伺ったりする中で、私たちにできること、提供できる価値はまだまだあると感じるようになりました。その思いはより強くなっています。

東一:
「もっとこんなこともできるのではないか」という具体的なアイデアはありますか?

川村:
一人ひとりの課題は似ているようで少しずつ異なり、タイミングによっても変化します。そうした中で、テーマを絞ったサービスの必要性を感じています。 例えば、2月中旬からは育休中や復職後の方向けに「育休メンター」というサービスを開始しました。今後も、ライフステージの変化に伴うキャリアの転換点に寄り添えるよう、テーマごとにフォーカスした支援を強化していきたいと考えています。

東一:
確かに、お一人おひとりの課題は似ているようで少しずつ違いますよね。一方で、共通のテーマにフォーカスした支援は、「同じ悩みを持つのは自分だけではない」と気づくきっかけにもなりそうです。その気づきは安心感や孤独の軽減にもつながりそうですね。他にも構想されていることはありますか?

川村:
ミートキャリアは「転職を前提としない」というコンセプトを掲げていますが、それは転職を否定するものではありません。

実際に、サービスを通じて最終的に転職を選ばれる方も多くいらっしゃいます。大切なのは、その方が納得感を持って進める道を見つけることだと考えています。

また、私たちの支援は「新しい道に進んだら終わり」ではありません。例えば転職も、決断がゴールではなく新たなスタートです。環境が変わる中で、人間関係を築いたり自分らしさを発揮したりする難しさに直面することもあります。 そのため、転職直後や数か月後に壁にぶつかるタイミングに寄り添う支援も必要だと感じています。企業側のオンボーディングに加え、働く側が気持ちを整理し、モヤモヤを言語化できる場を提供することで、新しい環境でより力を発揮できるようになると考えています。

東一:
転職後の支援という視点ですね。

川村:
はい。現在も一定のサポートは行っていますが、今後はよりテーマを明確にし、転職後にフォーカスしたサービスとして提供していきたいと考えています。

東一:
最後にメッセージをお願いします。

川村:
忙しい日々の中でも、自分自身のキャリアやライフを丁寧に見つめ直す時間を持つことはとても大切だと感じています。私たちは、「一人ひとりの強みを活かしながら、より活躍できる場所を見つけていく」ことを大切にしています。ライフステージやキャリアステージの変化に不安や悩みを感じることは、誰にでも起こり得ることです。

一方で、30代・40代になると「自分でなんとかしなければ」と一人で抱え込んでしまう方も増えているように感じます。私たちは、「誰に相談すればいいか分からない」「うまく言語化できないモヤモヤを抱えている」といった思いに寄り添いながら、これからの考え方や行動を一緒に整理していきたいと思っています。 一人で抱え込むと、気持ちが塞いだり、悩みが複雑になって動けなくなってしまうこともあります。そんなときに、私たちのことを思い出していただけたら嬉しいです。

この記事は音声コンテンツ「キャラトラ」でもお届けしています

本記事の内容はワーキングペアレンツのための転職サービス「withwork」プレゼンツ、キャリアとライフをトレードオフにしないラジオ「キャラトラ」でも配信中です!
お仕事や家事の合間、お子さんの寝かしけのお供にぜひお聴きください。

#393_「新しい一年、どうキャリアと向き合う?」―転職だけじゃない選択肢とキャリアコーチングという考え方(前編)
■#395_「新しい一年、どうキャリアと向き合う?」―転職だけじゃない選択肢とキャリアコーチングという考え方(後編)

 

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