2026.6.4

情報の透明性が「自律」を生む。個人の『心のデザイン』で高い熱量を維持し続ける組織づくり【株式会社Hubble】

#「働きがい×働きやすさのある企業インタビュー
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「長く働ける環境」と「事業への強いコミットメント」――これらを高い次元で両立させ、メンバーのエンゲージメントを高めることは、多くのスタートアップにとっての理想であり、難題でもあります。情報の波にさらされやすい現代において、誰もが自分らしく、かつ熱量を持って働き続けるためには、どのような組織のあり方が求められるのでしょうか。

そこで今回は、リーガルテック領域で急成長を続けながら、メンバーの自律性を維持している株式会社Hubble Co-Founder & CEO 早川 晋平さんにお話を伺いました。Hubble経営陣が提唱する「心のデザイン」や、組織に流れる独自のカルチャー、そして「働きがい×働きやすさ」を成立させる組織づくりの真髄に迫ります。

【インタビュアー:XTalent代表 上原 達也】

(※2026年3月時点の取材内容です)

普遍的な「契約」というドメインで、社会の構造を書き換える

Hubble CEO 早川晋平氏|「心のデザイン」で自律的な組織をつくる|働きがいと働きやすさを両立するスタートアップの組織づくり

XTalent代表 上原(以下、上原):
はじめに、Hubbleがどのような事業を具体的に展開されているのか、改めて教えていただけますか?

Hubble CEO 早川 晋平(以下、早川):
我々は、契約書の作成やリスクチェック、締結後の契約管理までワンプラットフォームで提供するAI契約管理・業務クラウド「Hubble」を展開しています。

特にこだわっているのが「法務以外の方の使い勝手」です。実際に取引先とやり取りをして、その取引の中で契約を守らなければならないのは法務ではなく、事業部門がメインだと考えているからです。

実際、ユーザーの90%が法務以外の事業部ユーザーであり、これはHubbleの大きな強みにもなっています。

上原:
2025年の夏には、契約AIエージェント「Contract Flow Agent(CFA)」を大々的に発表されていましたね。

早川:
はい、その発表をきっかけに多くのメディアに取り上げていただき、AIエージェントの社会実装への関心の高さを感じました。これまでのAIは「契約書の内容をチェックする」に留まっていたのですが、いよいよ「契約内容をチェックしながら、業務をAIが回す」こともできるようになっています。

上原:
組織として大事にしていることと、今取り組まれている「契約×AIエージェント」という分野でメンバーの皆さんがやりがいを見出しているところが、どうリンクしているのか伺いたいです。

早川:
リーガルテックと言うと、法律の知識が必要で難しいと思われがちですが、私の整理は「契約業務は誰もが経験したことがあるもの」という視点です。取引において契約書を交わすのは普遍的な事業活動であり、これは企業規模や業種問わず行われています。

ただ、現状の契約業務は非常に複雑で、30年近く仕事の進め方が変わっていません。また契約書に書かれている内容も独特の言い回しがあったりと、法務や弁護士は読み慣れていますが、他の方にはとても難しい。

営業担当者の本音からすると契約業務はできればやりたくないと思っています。そこは誰しもが共感できることだと思います。

我々の社会への問題提起は、「現場の人が取引先と仕事をするのだから、現場の人が契約内容を理解していないと意味がないのではないか」ということなんです。そういう問題意識のもと、私たちは法務以外の人もHubbleを使って契約書の内容が理解できるよう、難しい言葉ではなく普段の言語で内容を解説したり、論点を図解したりする機能を提供しています。

読みにくいものを読みやすくし、約束を守れる環境を届ける。それが取引先との信頼関係になり、ビジネスの持続的な成長につながる。こうした「人の意識を変えるような挑戦」は一日で成し遂げられるものではありません。

だからこそ、ひとり一人がこの問題意識に向き合える状態に一番価値がある。このストーリーはメンバーのやりがいに繋がっているのはもちろんのこと、採用候補者の方にも響いていると感じます。

上原:
「現場が納得してサインできる状態」を作ることは、信頼に直結しますよね。ただ、実際には心理的な壁を感じる人も多いはずです。早川さんは、人が「契約」という行為に対して抱く不安をどう捉えていますか?

早川:
人は契約書にサインする時、“よく分かっていないこと”に対して「まぁ、大丈夫だろう」という願望と「分からない部分が分からない」という負い目を同時に感じているはずです。契約書の内容をわかりやすく理解できれば、契約業務に対する潜在的な嫌悪感や心配を解消することにもつながるのではと思います。こうした意味でもHubbleには相当な社会的意義があると思っています。

上原:
判を押す瞬間の不安を解消することは、単なる効率化を超えた、社会インフラづくりにも通じますね。そうした「社会の根源的な課題」に向き合おうとするモチベーションは、どこから来ているのでしょうか。

早川:
私は、社会の何かしらの構造を変えたいという思いが強いんです。経営者という立場でいうと、みんなが認識していない課題感を捉えて、ビジネスとして課題解消に貢献していきたいと思っています。まだお客様が言語化できていないけれど、出された時に「そうそう、これ!」と納得できるものをつくっていくことに価値を感じています。

「長く働く」ための柔軟性と、プロとしての「期待値調整」の両立

Hubble CEO 早川晋平氏|「心のデザイン」で自律的な組織をつくる|働きがいと働きやすさを両立するスタートアップの組織づくり

上原:
入社された方々が、仕事と家庭を両立させて満足されているのはなぜでしょうか?

早川:
根底にある考えは、メンバーができるだけ長く働きたいと思える環境を作りたいと思っています。私自身、5月に子どもが生まれますが、やはり子どもとの時間の一瞬一瞬を大切にしたい。それはみんな一緒だと思うので、その思いを大切にしたい。会社が従業員の生活の変化を許容していく姿勢を持ち続けたい、そう思っています。それは取締役を含め他のリーダー陣も全く同じ考えを持っています。

上原:
ワーキングペアレンツの方々が、ライフステージの中で高いパフォーマンスを発揮するために、経営陣で議論されていることはありますか。

早川:
経営の中で特にワーキングペアレンツに対して特別な議題で出てくることはありません。逆に言えばそれくらい自然に溶け込んでいますので、意識していることもありません。ただ、ワーキングペアレンツに限らず、プロフェッショナルとして仕事をしてほしい。それは「時間」の話ではなく、「コミットメント」の話です。例えば、CSのあるメンバーは、子ども2人を育てながら中抜けもしますが、やるべきことは必ずやり遂げます。

一番好ましくないのは「はっきりしていない状態」です。例えば育休であれば、育休を取るなら取る。取らないならきちんと仕事にコミットする。育休に限らず、休むなら「休む」と明確に言ってほしい。当然、中抜けも他のメンバーに伝わっていたら全く問題ない。この「察してほしい」ではなく自律的に行う期待値調整がプロフェッショナルとしてのあり方だと思います。それが曖昧になるとチームに過度なマネジメントコストがかかってしまう。そこは、組織運営上シビアに求めていきたいですね。

「心のデザイン」が組織の強さになる

Hubble CEO 早川晋平氏|「心のデザイン」で自律的な組織をつくる|働きがいと働きやすさを両立するスタートアップの組織づくり

上原:
最近は「SaaS Is Dead」という話で社内がざわつく企業もあるようですが、そこを理解して踏ん張れる組織かどうか、思想の根底が問われている気がします。

早川:
そのような局面にこそ、個人の「心のデザイン力」が問われていると思います。資本市場のトレンドに一喜一憂するのではなく、お客様への価値提供の本質を見失わないこと。周囲の情報に振り回されず、「自分たちが今やるべきことは何か」とメタ認知し、自分の中で納得感を持って、目の前の仕事に集中できる強さが試されていると考えます。

上原:
「心のデザイン力」、いい言葉ですね。

早川:
「心のデザイン」は当社COOの町田がよく言う言葉ですが、私は大好きです。彼は「劇団Hubble」とよく言っていますが、その場に応じて必要な役割を捉え、自分のやるべきことにしっかりコミットしてくれます。どんな局面でも自分の心をデザインし、高いコミットメントを維持する人は信頼できます。

上原:
プロとして「逃げない」姿勢は、組織にとって究極の信頼の証ですね。そんな高いコミットメントを持つ集団を率いる中で、早川さんご自身がCEOとして大切にされている「理想のあり方」はどのようなものですか?

早川:
私は常に「機嫌よくいたい」んです。気分のムラがなく、ちょっと切り出しづらい相談もいつでもできる状態を作りたい。社内のみんなにも常にご機嫌であってほしいと思っています。結局は、そういう予測可能性の高い人が多い環境こそが「長く強いコミットメントを引き出せる」のだと思います。

フルオープンな情報環境で「3人目のレンガ職人」になれる人を求めて

株式会社Hubble|「3人目のレンガ職人」になれる人材を募集|コミットメントと柔軟性を両立するリーガルテック企業の採用

上原:
今後の採用計画では、どのような人材を求めていますか?

早川:
当たり前ですが、現メンバーで活躍している人はスキル感以上に「コミットメントが高い人」です。カルチャーが合っていて、経営の上流情報を自ら取りに行き、自ら意義を見出して仕事ができていることが大事だと思っています。

世の中にはSNSや噂話などで情報が溢れ「隣の芝は青く見える」ことがあるかもしれない。そんな中でも自分の心をデザインし、強いコミットメントができる人と働きたいです。

上原:
「自ら情報を取りに行き、納得感を持ってコミットする」というのは、組織が拡大する中では非常に高度な自律性が求められますよね。情報の透明性を大切にされているからこそ、運営上で難しさを感じる部分はありますか?

早川:
情報の透明性を維持するためには発信するだけでは意味がなく、情報の受け取り力も双方に必要です。発信側としてはいつも難しいと感じていますし、どの会社でも直面する情報伝達の難しさだと思うので、ミドルマネージャー・メンバーと共に、相互の努力によって透明性を高めていきたいですね。

上原:
フルオープンな環境を活かせるかどうかは、個々人の受け取り手としての資質も重要になるのですね。そんなプロ意識を求めるHubbleで、「キャリアもライフもトレードオフにしない」と願う候補者の方へ、最後にメッセージをお願いします。

早川:
私は「欲張り」な人に来てほしいです。仕事もプライベートも諦めないエネルギーが素晴らしいと思います。そんなエネルギーを持つ人たちが、意義を持って働ける環境を作っていきたい。

その意義を見出すためには、コンテキスト(背景情報)をちゃんと伝えていきたいと思っています。これはよく言う「3人のレンガ職人」の話だと分かりやすいです。

ある人が、建築現場でレンガを積んでいる3人の職人に「何をしているのですか?」と聞く。1人目は「見れば分かるでしょう。仕方なくレンガを積んでいます」、2人目は「家族を養うために、レンガ積みの仕事をしています」と答え、3人目は「歴史に残る大聖堂をつくっています」と答える。1人目は単純作業、2人目は生活のため、3人目は、次世代のためにレンガを積む。同じ仕事をしていても、目的によって、感じ方が変わる。

Hubbleには3人目のレンガ職人のような仕事をするための情報量は間違いなくあります。環境に依存するのではなく、その情報を自ら取りに行き、納得感を持って仕事に向き合いたい人にとって、Hubbleは最高に面白い場所だと思います。

その環境を使って、納得感を持って仕事をしたい人には最高の場所だと思います。

キャリアとライフの両立に悩んだら、withworkにご相談を

私たちwithworkは、キャリアとライフをトレードオフにしたくないと願う皆さんへの転職支援を行っています。働くお母さんお父さんはもちろん、これから結婚や妊娠などのライフイベントを控えている方、ご家族の介護をされている方、不妊治療中の方など、ライフを犠牲にしない働き方をめざし、自分の理想のキャリアを描いていきたいユーザーさまに、withworkは徹底的に寄り添います。

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