2023.12.8

共働きが直面する「小1の壁」とは?4つの発生原因と対処法、予防策

#仕事と育児の両立
#共働き
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多くの共働き家庭が直面する「小1の壁」。子どもが小学校に入学後、「こんなに大変だと思わなかった…!」と焦る家庭も少なくありません。
実際に、共働き&子育て世代向け転職サービス『withwork』にも、お子さんが小学校にあがり、仕事と家庭の両立が難しくなったとご相談にいらっしゃる方が多くいます。

小1の壁への対処法は、まずは「何が起こりうるか」を知ることが大事です。
本記事では、小1の壁が起きる原因と”先輩”お母さん&お父さんが乗り越えてきたコツについてご紹介します。

小学校進学時に直面!小1の壁とは?

「小1の壁」とは、子どもが保育園から小学校に上がる際に、親や子どもが直面する問題のことをいいます。
「子どもが大きくなると、仕事に集中しやすくなりそう」と思う方も少なくありませんが、実際は小学校の方が子どもの預かり期間が短くなるため、仕事と育児の両立が難しくなります。
中には、退職し専業主婦の道を選ぶ方や、正社員から契約社員や非正規雇用へシフトするなど働き方を見直す方もいます。

小1の壁が起こる原因

小1の壁には、複数の原因があるといわれています。

保育園と小学校では、1日の流れに大きく違いがある

大きな原因の1つは、子どもの預かり時間の違いです。
登園時間は保育園の種類によって異なりますが、例えば「認可保育園」の場合は7:00~7:30に開園し、18:00~18:30まで預かりとしているところが多いです。
「認可外保育園」についても、同じ程度の保育時間を確保している所が多く、延長保育や夜間保育、休日保育が充実している園もあります。

一方で、小学校の登校時間は学校にもよりますが、8:00~8:30と保育園よりも遅く、そして、下校時間も1年生の場合、13:30~15:30と、トータルの預かり時間が短くなってしまいます。
放課後の小学生を預かり、保護者に代わって支援員が宿題をみてくれたり、遊んでくれる「学童保育」を利用する方も少なくありませんが、終了時間が保育園に比べて早い所がほとんどです。
また、待機児童が多く、施設の利用ができないケースも多々あります。

生活や環境変化による、子どもへのストレス

保育園と違い、授業中大半は椅子に座って先生のお話を聞き続けることになるため、今までの日中の過ごし方とのギャップに戸惑う子もいるでしょう。
また、学校や学童では、保育園と異なり複数の先生が常に見ていてくれたり遊んでくれるわけではないので、物足りなさを感じて通学を嫌がったり、慣れない環境の中に適応するのに疲れ、帰宅時にはグッタリしてしまう子もいます。
親はそのような子どもの心身や生活のフォローを行うため、またそもそも保育園のような延長預かり制度が小学校にはないため、生活習慣を整えるために業務を調整したり、早く帰宅する必要が出てきます。

親の活動が増える

小学校では授業参観などのイベントや保護者会は平日に行われる事が多く、ワーキングペアレンツはその都度休暇を取ったり業務を調整する必要があります。
また、地域によっては廃品回収や旗振り当番など学校行事とは別の仕事が当番制で回ってきたり、PTAへの参加を求められることもあります。

さらに、小1の場合は入学して半月~1ヵ月は昼までに下校するため、学童にお弁当を持参させるための準備が必要だったり、同様に夏休みや冬休みもお弁当を毎朝用意しなければなりません。
このように、子どもとの関わり以外の部分で新たにやることがたくさん増えるため親はどうしても時間の工面がこれまでよりさらに求められていきます。

時短勤務が続けられなくなる

企業の中には時短制度を小学校就学前までしか認めない所も多く、フルタイム出社に切り替えなければならない場合もあります。
育児との両立のために、正社員から契約社員へと雇用形態を変えたり、柔軟な働き方が可能な企業への転職を検討する方も少なくありません。

時期ごとに起きる小1の壁

小1の壁は入学時だけでなく、1年を通して難所があるといわれています。

入学のタイミングは環境の変化が大きく、親子ともに心身に影響を及ぼす時期です。
子どもにとっては生活習慣が変わるだけでなく、新しい人間関係を作っていくタイミングでもあります。
親はそのような子どものフォローの他、授業が早く終わる子どもを迎えるためや子供会やPTAなどの新しいコミュニティでのイベントの参加に時間のやりくりが求められます。

夏休みの間、学童に子どもを預ける場合は毎朝お弁当の用意を行わなければなりません。
また、学校がない間は子どもの生活習慣が崩れがちになってしまうため、起床・就寝の時間などをコントロールするなどのサポートも意識しておく必要があります。

春夏に比べて学習の難易度や宿題の量が徐々に増えていくため、子どもが慣れていけるよう学習のフォローが必要になってくるでしょう。

日照時間が短いため、1人での帰宅が心配になる時期です。
また、インフルエンザをはじめとする感染症による学級閉鎖で自宅待機を余儀なくされるケースもあります。

小1の壁への対処法

仕事を継続しつつ、小1の壁を乗り越えるためにはどのような対策を取るのが良いのでしょうか。
こちらでは、その一例をご紹介します。

夫婦で話し合い、役割分担を整理する

夫婦間で最適な役割分担を行った上で双方が仕事と育児を両立できるよう、何ができるか/できないかをしっかりと話し合って決めましょう。
小1になってからだと忙しすぎて時間が取れない場合もあるので、就学前にやることを洗い出し、話し合いの時間を設けると良いでしょう。
実際にやってみてうまくいかなかった場合は、その都度相談し合いバランスを図りましょう。

また、仕事の都合などでどちらかが自分の分担をうまくできない時は他方がフォローできるよう、やることの簡単な手順をドキュメント等にまとめておくと引き継ぎがスムーズです。

働き方を見直す

企業によって育児との両立のしやすさは異なりますが、まずは子どもが小1になるタイミングで時間の制約等が出てくることを上司や周りの同僚に理解してもらえるよう、前もって相談し、どういう働き方がその職場で可能かを会社や自身交えて模索しましょう。

柔軟な働き方が可能な企業へ転職する

どうしても現職では両立が不可能である、または相当無理がある場合は、転職も視野に入れたほうが良いかもしれません。
もちろん、「仕事と育児で手一杯なのに転職活動なんて無理だ」という方もいらっしゃるでしょう。
その場合は、プロの手を借り、効率的&効果的に進めるのも1つの手です。

たとえば、ワーキングペアレンツの転職支援に特化したwithworkでは、「キャリアとライフをトレードオフにしない」をコンセプトに、リモートワークやフレックス制度を積極的に導入している企業の求人を厳選してご紹介しています。
実際に、「小1の壁にぶつかり、今の職場では限界を感じる」「小学校入学前に柔軟な働き方ができる企業へ転職し、備えておきたい」とご登録される方も多くいらっしゃいます。
「まずはどんな企業があるのか知りたい」「同じ状況下にある人の転職事例を知りたい」という方は、ぜひお気軽にwithworkにご登録&ご相談くださいね。

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民間学童の利用・併用を検討する

小学校に付属する学童だけを利用するのも良いですが、近くに民間が運営する学童がある場合は、もう1つの子どもの居場所としての併用も選択肢として検討すると良いでしょう。
併用することでコストは掛かりますが、習い事オプションや学習サポートなど子どもにとって有意義な時間を過ごせるサービスがあったり、送迎サービスなど親にとって便利・安心なサービスが付いている施設もあります。
すぐに入れなくても、まずは情報収集や見学だけしておき、必要なタイミングですぐに入れるように準備しておくと安心です。

家事代行サービスを利用する、便利な家電を活用する

子どもの生活習慣や学習のフォロー、心身のフォローへの時間を少しでも作れるよう、自分がやらなくてもいい仕事は家事代行サービスを利用するなど外部へ切り出すことを検討してみましょう。
また、代行サービスに頼らずとも、たとえば平日は家事に凝りすぎずワンタッチで調理ができる調理家電、乾燥機付きの洗濯機、自動掃除機に買い替えるなど、家事にかける時間と手間を減らせる道具を探すのも手です。

自治体のサポートなどを利用する

自治体が運営するファミリーサポートセンター(ファミサポ)を活用すれば、習いごとや学童の送迎や付き添いなどの協力を得ることができます。自治体によってサービスの内容等が異なるため、まずは情報収集してみると良いでしょう。
その他、関係性次第では近所の親族に頼る、ママ友・パパ友と連携をとり登下校を子供同士で一緒にするなども対策の一つです。

生活習慣の見直しをする

登校時間に合わせて寝起きや食事の時間を調整するだけでなく、その他の時間についても変えられるものはないか検討してみましょう。
たとえば、
夕方の帰宅時に子どもが疲れているようであれば、その後に習いごとや宿題をさせても集中力や体力が続かずスムーズに進められないばかりか、親子共にストレスになってしまう可能性もあります。
そのような場合は学習時間を朝に回し、夕方は休息時間にしてみるのも良いかもしれません。
一方で帰宅後も体力がたっぷりある子であれば、学童の後に習いごとを加えてみるのも良いでしょう。

まとめ

環境の変化が大きく親子ともにチャレンジングな小1の壁。
大変な時期ではありますが、漠然と不安にとらわれず1つひとつの変化を具体的に把握しその対策を積み重ね続けていけば、時間の経過と共に小学校生活に慣れていけるでしょう。
子どもが元気に学校に通えるよう親子で話す時間も設け、家族みんなで小1の壁を乗り越えましょう。

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監修 / 吉田 智恵

大手小売企業に入社後、店舗の経営者として全国各地の店舗課題解決や人材育成に携わる。複数地域で、累計300名以上の幅広い年齢層の社員のマネジメントやキャリア相談にのる。産後、ハードワークな職場環境に、家庭を犠牲にせざるを得ない働き方に悩んだ原体験から、こういった社会問題を解決していきたいと、withworkへ参画。丁寧なヒアリングと、書類添削から面接対策まで細やかなサポートを得意としております。2児の育児中。

ライター / 酒井 梨恵

社会保険労務士。一橋大学卒業後、複数のベンチャーでの経験を経た後、現在はSaas系ベンチャーにて1人目の労務専任として勤務。労務実務の網羅的な経験や従業員へのきめ細やかなフォローを強みとする。社労士の他に第二種衛生管理者、年金アドバイザー3級、障害者職業生活相談員の資格保有。1児の母。

この記事の監修者
吉田 智恵

大手小売企業に入社後、店舗の経営者として全国各地の店舗課題解決や人材育成に携わる。複数地域で、累計300名以上の幅広い年齢層の社員のマネジメントやキャリア相談にのる。産後、ハードワークな職場環境に、家庭を犠牲にせざるを得ない働き方に悩んだ原体験から、こういった社会問題を解決していきたいと、withworkへ参画。丁寧なヒアリングと、書類添削から面接対策まで細やかなサポートを得意としております。2児の育児中。

この記事のライター
酒井 梨恵

社会保険労務士。一橋大学卒業後、複数のベンチャーでの経験を経た後、現在はSaas系ベンチャーにて1人目の労務専任として勤務。労務実務の網羅的な経験や従業員へのきめ細やかなフォローを強みとする。社労士の他に第二種衛生管理者、年金アドバイザー3級、障害者職業生活相談員の資格保有。1児の母。