ワーキングペアレンツのための転職サービス『withwork』です!
今回ご紹介するのは、withworkを通じて「保育の質の確保・向上に貢献する」保育関係者のパートナーとして「ルクミー」シリーズを開発・提供するユニファ株式会社にご転職された古川さん。
新卒から人材育成コンサルティングの会社で着実にキャリアを積み重ねていた古川さんですが、第1子育休中にふとしたきっかけでご自身の「これから」を見つめ直します。
今回の転職は、安定が約束された環境から未経験の業界へ飛び込むという、古川さんにとっての一大決心。その体験談を伺いました。
■本日お話を伺う元ユーザーさん (写真右)
・古川 愉己さん
新卒で人材総合サービス(採用活動、教育・研修に関するコンサルティング、広告代理)を展開する企業に入社し、営業職として個人経営の商店から従業員人数5,000名以上の企業まで幅広い客層に対して、求人広告媒体をメインとした提案営業に従事。その後、設立まもない社員研修を企業に提案する課へ異動。商品企画、営業推進、販促業務、パートナー開拓などを幅広く担当。2019年8月〜2021年3月まで産休・育休。復帰後は求人領域における運用型広告の拡販を担当。2021年9月にユニファへ転職。
■本日のインタビュアー(写真左)
withworkキャリアアドバイザー・大西菜月(当時)
自問自答で気づいた、大切にしたい「ビジョン」
ーー古川さん、本日はよろしくお願いします!まずは、今回転職を考えられたきっかけを教えてください。
第1子の育休復帰後、それまで積み重ねてきた経験を活かしてキャリアアップを望んでいたのですが、前職では働く時間や場所に縛りがあり、それを変更すると雇用形態が変わるため、給与や職務内容にも影響があることが分かりました。
それであれば、環境を変えた方が今後の自分のキャリアにとってプラスになると考え、転職を決意しました。
また、前職ではクライアント企業の採用後の育成というところもサポートしていたので、社員さまのキャリア面談で活かすため、キャリアコンサルタント資格を取得しました。
が、コロナウィルスの影響でクライアントの情勢も変わり、しばらくは活かせるタイミングがないと分かったことも1つの理由です。
ただ、実は、この学びが転職への気持ちを加速させてくれました。
キャリアコンサルタントの勉強中、毎週のロールプレイングで「復職後の転職を迷っている」という自分そのままの相談者を演じる中で、自分の本当にやりたいこと・叶えたい働き方が明確になっていきました。それにチャレンジせずに諦めるのは止めようと。
ーーご自身のキャリアを見つめ直す機会になったのですね。ちなみに、古川さんの「本当にやりたいこと」は何だったのですか?
そうですね…大切にしたいこと、というと分かりやすいかもしれません。
自分のライフチャートを作った時、経験を活かして業界は問わないか、経験はそこそこだけど興味関心のある業界に進むか、どちらがいいか考えました。そこで気づいたのは、私は「理想の社会を実現したい」という気持ちが強いということ。
今後のキャリアを見つめ直す中で、「ライフイベントがキャリアの後押しになる社会の実現」という自分自身の長期のキャリアビジョンが明確になり、ここに近づける道を選ぼうと思ったんです。
ーー素敵なビジョンです!どのようなことがきっかけでそういった「ビジョン」を持つようになったのですか?
私の母は、私が実家に住んでいた時は専業主婦で家にいてくれたのですが、結婚前にやっていた仕事をもう一度やりたいとずっと言っていたんです。
何年も経った今でも話題になることがあります。
結婚というライフイベントによって仕事を諦めた母の姿から「女性が働くこと=人生に大きな影響がある」と認識したんです。
また、採用支援の仕事でも、「20代後半女性× 子育て中」といったステータスの候補者に対して、採用担当者は選考継続をためらう。
そんな現実を見て、女性にとってライフイベントとキャリアは密接に繋がっていて、一般的には「後押し」ではなく「足枷」になってしまっているということを目の当たりにしました。
ーー古川さんご自身も結婚・妊娠・出産とライフイベントをご経験されていらっしゃいますが、これらは「後押し」になっていますか?
転職もそうですが、私の経験上、結婚・出産は人生において「視点」に影響を及ぼすライフイベントと考えます。
私は、子育ての経験を通して、「子どもを連れて街中を歩くのはとても大変だな…どうしたらエレベーターの場所を探せるんだろう?買い物をスムーズにするにはどうすれば良いだろう?」など今までは気づかなかったことを考え、新たな視点で世界を見れるようになりました。
大人になると立場を変えることは難しいですよね。
それが、ライフイベントによって立場が変わって、新しい課題に気づいたり、アイディアを発信できるようになる、つまり仕事に良い影響を与えることができると思います。
ーー「後押し」になる実感があるのですね。それでも、新卒から社内でも着実にキャリアステップを重ねていた古川さんにとって、環境を変えることに迷いや不安はなかったんですか?
もちろんありました。
前職ではある程度評価もしてもらっていましたし、「やりきってから転職した方がいいのでは?中途半端では?」と自問自答しました。
それに、初めての子育てなので、突発的な対応ができるように、有給もある今の会社にいた方がいいんじゃないか、(前職は子育て中でフルタイム勤務の女性営業職がいなかったので)新しい会社で子どもの急な呼び出しなど受け入れてもらえるのか、そもそもそんな会社はあるのか、とモヤモヤしていました。
ーー古川さんと同じような悩みをもつユーザーさまはとても多いです。そういった迷いはどのように乗り越えたのですか?
自分の中で大切にしたいことが何かを自問自答する時間を作りました。
大切にしたいことは何か、今の自分にとって理想の優先順位は何か?と。
この自問自答を何回も繰り返すうちに自分が譲れないことがわかってきて、それが私にとっては「ビジョン」に近づく道=新しい環境にチャレンジする選択だとスッキリしたんです。
withworkは同志。二人三脚で走り切った1ヵ月
ーーまさにご自身をキャリアコンサルティングされていたんですね!そうして転職を決意されて、withworkにご登録いただいた経緯を教えてください。
「ワーママ」「時短」「リモート」×「転職」などでネット検索し、「ハイクラス×ママパパ転職」という言葉に興味を持ちwithworkに登録しました。
給与や役職アップを希望した転職ではなかったですが、時短やリモートになることでキャリアにマイナス影響があるのは嫌だと思っていたので、自分にとって良い求人があれば…と期待をもちました。
先ほど話したように条件が叶う会社がそもそもあるのかとても不安でしたが、withworkでは私のようなワーキングペアレンツの転職支援をされていると知って、まず相談してみようと思って。
ーー実際にwithworkの転職支援を受けてみていかがでしたか?
正直にお伝えすると紹介会社にはwithworkを含めて3社登録していましたが、withworkの大西さんが1番フランクで人間味があり、チャレンジを応援してくれる姿勢が伝わってきて信頼できました。
初回面談では「これから何がやりたいのか」をじっくり聞いてくれ、それに合わせてどんな求人があるか常にLINEでご提案してくれました。
私は登録後、保育園入所の関係ですぐに転職活動はできなかったのですが、こちらのタイミングに合わせてサポートしてくださったのは印象的です。
実はユニファは第一希望だったのですが、他エージェントでは選考基準が高く難しいと候補にすら挙げてもらえなかったんです。
ダメ元で大西さんに相談すると「受けましょう!代表の土岐さん、めっちゃいい人です!チャレンジしましょう!」と応援してくれ、本当に助けられました。
選考中のフィードバックも的確で、よく聞かれる質問や面接ではここまで話すなどのきめ細やかなアドバイスがとても役に立ちました。
初めての転職ということもあり、中途採用の最終面接はどういうものか知らなかったのですが、最終面接では視点を整理しなおした方がいい、と最後までしっかりとサポートしていただき感謝しています。
ーーたくさん褒めていただきありがとうございます(照笑)お仕事も忙しい中、子育てもしながらの転職活動は大変だったかと思いますが、特にご苦労された点を教えてください。
1番苦労したのは時間の確保です。
パートナーも特に帰宅が早いわけではなかったので、仕事の昼休みや子どもの寝かしつけ後などの隙間時間に、職務経歴書の作成や企業分析、面接での回答をブラッシュアップするなどの面接対策を文字通り必死でやっていました(笑)
特に面接が始まってからは急激に忙しくなりましたが、大西さんが同じ歩幅で伴走してくれている感覚があって、なんとか走り切ることができました。
ーー古川さんはとにかく転職軸がしっかりとおありだったので、こちらもサポートしがいがありました。まさに一緒に走り切った感覚です!
もともとキャリアの棚卸しは時間があるときに意識的にやっていて、ロールプレイングでも自分のキャリアについて話していたこともあり、軸はしっかりとできていました。
ですが、実際の転職活動の悩みって誰にでも話せることではなく、精神的にも肉体的にも体力が必要だなと感じました。
大西さんはダメだった時は一緒に悔しがって、うまく行っている時は思いっきり喜んでくれた。
まるで「同志」のような存在で、とても心強かったです。
ーー古川さんは本格的な転職活動開始から決定まで約1ヵ月という短期間での勝負でしたね。その覚悟と本気度に私たちも燃えました。嬉しいお言葉ありがとうございます!
家族を犠牲にせず、保育・教育の探究に打ち込む
ーー第一志望だったユニファ社にご内定となったわけですが、ずばり入社を決められた理由はなんでしょう?
やはり、purpose「家族の幸せを生み出すあたらしい社会インフラを世界中で創り出す」への共感ですね。
子どもを産んだことで、より保育業界への興味が増し、その視点を活かすことで業界改革に貢献できそうだと感じました。
「家族コミュニケーションの拡大」というキーワードも印象的で、保育現場へのサポートを通して、その先の子どもを取り巻く家族を含めた人々のコミュニケーションも活発になることで、より良い社会の実現に繋がると強く感じました。
また前職では無形商材をメインで扱っていたため、有形商材と絡めた営業職としてのスキルアップに期待ができ、働き方も柔軟で、選考中にお話ししたメンバーや役員の方も良い意味で面接官っぽくなく、こちらの話を聞いてくださる姿勢に好感を持てました。
もう、圧倒的第1志望でした。
ーー会社への愛がすごいですね!ご入社されてからはどんなお仕事をされていますか?
公立園推進チームのフロント営業として、公立園の運営元である自治体へのご提案やフォローを担当しています。
自治体への営業は法人への営業よりも特殊で、国・各都道府県での予算の動きにも気を配り、各自治体の様式(提案方法や書類の様式に指定あり)に沿ってご提案をしていく必要があります。そのための社内調整も必須業務。
園の先生に対してシステムのデモを実施することもあります。
勤務時間は8時半〜17時半で、基本的にはリモートワーク。
自治体向けの仕事柄、紙での書類業務も発生するため、必要に応じて出社もしています。
ただ、月3〜4回ほどなので、パートナーと協力しながら、延長保育も使わずに勤務ができています。
場合によってはスライド勤務も可能なので、急遽子どもを病院に連れて行かないといけない時などもスムーズに対応できます。
ーーご家族との時間を犠牲にすることなく、お仕事も充実されているご様子で嬉しいです。働き方やカルチャーの面ではギャップなどはありませんでしたか?
入社前は、数々の賞を受賞しているスタートアップでシュッとした人がいるイメージでしたが、実際は人間味に溢れた方がたくさん。
メンバーの1/3はワーキングペアレンツで日常の子育てエピソードがSlackで飛び交ってほっこりしたり、仕事はもちろんプライベートも目一杯楽しんでいる人が多いと感じます。
また、皆さんが予想以上にしっかり休んでるのも良いギャップでした。
忙し過ぎてご飯食べられない、みたいなことは少なく、むしろランチの時間をちゃんと確保したり、オフィスがフリーアドレスかつカウンターやオープンスペース等、様々なレイアウトになっているのでミーティングごとに自由に仕事の場所を変えたり、皆さん切り替えが上手いです。
「明日お休み(有給)をいただきます。申し訳ございません。」というように、休むことを謝罪するような会話がないのも衝撃的でした。
繁忙期や緊急度の高い業務がある時は残業をすることもありますが、家庭の対応を終えてから対応するなど、仕事に集中できる環境を整えて挑んでいます。
ーーまさにキャリアとライフをトレードオフにしない働き方ですね。古川さんにとっては未経験の領域での挑戦ですが、どのようにキャッチアップされているんですか?
毎週任意で参加できる「保育の今を知る会」がランチタイムに開催されているのですが、そこで保育に関する情報、教育業界でいま起きてることなどを社内の方と学んでいます。
入社前は考えもしなかった情報の集め方や教育・保育業界の繋がりを知ることができ、その領域の深さに触れています。
社内全員の関心が「保育・教育」なので、例えばSlackで自分のこどもが通う保育園での日常的なできごとを投稿すると、それに対してディスカッションが始まることも。
ユニファではそういったインプット・アウトプットの場がちょこちょこあるのがキャッチアップに役立っています。
ーー古川さんのライフイベントである「育児」の視点も業務に活かされそうですね!今後はどのような業務にチャレンジしていきたいですか?
まずは公立園推進チームのフロント営業として戦力となることが第一目標です。
自治体は提案までのフォロー期間が1年半〜2年以上と長く、全てを経験し把握していくには根気強く向き合っていく必要があると感じています。
同時にチームとしての営業活動や公立園のオンボーディングの型づくり、受注件数アップのための仕組みづくりにも取り組んでいきたいです。
当社は保育の質向上を掲げており、ICTシステムの提供に留まらずオンラインセミナー・研修で先生方の学びの機会の創出にも力を入れています。
前職で社員研修を企画運営する部署にもいたので、ゆくゆくはユニファでも研修分野に関わっていきたいです。
私自身の大きなライフイベントである「育児」にまつわる課題の解決に奔走しながら、プライベートでは教育分野での学びも深め、キャリアコンサルティングの資格を活かし、育児と仕事の両立で迷う方々のサポートもしていきたいです。
ーー新たな環境に飛び込んだことでさらに可能性と希望が広がったんですね。
私は、変化や型のないこと、何も決まっていない状態を楽しめるタイプなので、結果的にはベンチャー・スタートアップと相性が良かったのだと思います。
「私がイチから作っていっていいんですか!」「そんな業務までやれるんですか!」と色んなことに挑戦できて、そんな未完成な環境も楽しめています。
ーーこの先に待つチャレンジが楽しみですね!最後に、現在転職活動をされている皆さんへメッセージをお願いします。
転職で迷う私の背中を押してくれたのはwithworkです。
未経験の業界や職種へのチャレンジも応援してくれる姿勢に感動した転職活動でした。約1ヵ月の短期決戦で転職活動を成功させられたのも、本当に良い体験でした。大西さん、ありがとうございました。
もし転職するかどうか迷ったら、誰かに相談してみて下さい。
そして、チャレンジしてみましょう。
チャレンジせずに迷っている方が後悔すると思います。
まずは、一歩踏み出してください!
ーー本日はありがとうございました!古川さんのご活躍をこれからも応援しております!
キャリアもライフも大切にする転職なら、withworkへ
私たちwithworkは、キャリアとライフをトレードオフにしたくないと願う皆さんへの転職支援を行っています。
子育て中でも家庭を犠牲にしない働き方をめざし、自分の理想のキャリアを描いていきたいユーザーさまに、withworkは徹底的に寄り添います。
-STAFF-
企画・構成:XTalent株式会社
編集:栗林 杏子(XTalent株式会社)
写真:森田 純典