今回のwithwork転職ストーリーは、「ウェルネス産業を、新次元へ。」をミッションに、ウェルネス領域の店舗を変えるオールインワン・マネジメントシステムを提供する株式会社hacomonoへご転職された入場 紀明(にゅうば のりあき)さんをご紹介します。
大学卒業後、マーケティング支援会社へ入社し、順調にキャリアアップされていた入場さん。
一方で、今後のキャリアやプライベートのことを考えた時、「いつかは働く場所を変える必要があるかもしれない…」という不安も抱えていました。
そんな中、1人目の子どもが生まれ、子育てと仕事の両立の大変さを体感し、働き方を見直すことを決意。
しかし、自分が目指す働き方を叶えられる求人には、なかなか出会えませんでした。
転職活動が停滞していた時、SNSでwithworkに出会い、登録。
本格的に活動を再開し、無事に内定を獲得、2023年7月より株式会社hacomonoにご入社されました。
そんな入場さんの今回のご転職活動を、担当コンサルタントの重松と振り返りました。
子育てが始まって気づいた、自分が本当に目指したい「理想」
ーー入場さん、hacomonoさんへのご入社おめでとうございます。今日はインタビュー、よろしくお願いします。まず始めに、今回入場さんにとって初転職だったと思いますが、転職を考え始めたきっかけを教えてください。
実は、“きっかけ”というほど、何か大きなイベントやタイミングがあったわけではないんです。
以前から、漠然と「いつかは転職するのかな…」と思いながら過ごしていました。でも、なかなかピンとくる企業に出会えなくて。
そんな時、SNSを見てwithworkに出会いました。
withworkが発信している「仕事と家庭、両方大事にしよう」にピンときて、そのまま登録しました。
ーーありがとうございます。初めて面談をさせていただいた時、確かお子様が生まれてちょうど1年ぐらいの時でしたよね。「仕事と家庭、両方大事にしよう」に共感された理由はどのようなものですか?
息子が生まれる時、育休を取ろうかなと考えていました。
ですが、前職には男性で育休を取得した人がいなかったので、1人目のモデルケースとして社内制度の整備に協力していました。
そこで「今の会社には、私と同じように働きながら子育てをした人は少ないんだろうな」と感じたことが1つです。
それに、子どもが生まれた後、パートナーの実家に居たのですが、パートナーも乳腺炎で寝込んでしまったため、私が赤ちゃんの世話をしながら仕事を続けなければならなかったんです。
夜泣き対応しつつ、子どもが寝ている間に仕事して、また起きてきて…みたいなことを2〜3週間続けて、睡眠時間もほぼない状況でした。
これは真面目に働き方を考えないと、体が持たないし、仕事も家庭もすごく不義理なことになってしまうなと思いました。
そこで、改めて振り返ると、いま私がいる環境は、果たして私の獲得したい将来の延長線と点と点で繋がってるのかな…と思ったんですよね。
それが働き方を変えたくなったもう1つの瞬間でした。
ーーなるほど。ちなみに、入場さんの獲得したい将来ってどんなイメージがあったんですか?
よくある家庭と仕事どっちが大事なの?ということよりは、うまくバランスを取って、両方とも追いかけていたいイメージですね。
でも、当時の状況を振り返ると、“二兎を追う者一兎も得ず”状態になりかねない感覚がありました。
ーーwithworkがまさに目指しているキャリアとライフをトレードオフにしない将来と重なっていますね。
初めての転職は不安。でも、「最後に決めるのは自分」
ーー初めての転職活動。苦労されたことや不安に感じたことはありましたか?
新卒入社して約7年。前職以外の世界をあまり知らないことから、自分に自信が持てませんでした。
転職した所で、新天地で活躍できるのか、同じ志を持って新しい同僚たちと働いていけるのか、と不安に思っていました。
ーーどのようにその不安を乗り越えたんですか?
極力、客観視することを心がけました。
前職でも中途入社でも活躍している方はたくさんいましたし、もっと視野を広げてみると、転職というものは「場所を変えてキャリアを作っていく」行為で、今では一般的だから、私と同じ不安を抱えつつも、乗り越えた人はたくさんいるということだと思えました。
なので、転職をしない理由を自分の中で探してるだけなのかな?と思い、腹を括ってやるしかないなと思いましたね。
ーーご友人や周囲の人にも相談されたりしたんですか?
転職したことある人に話を聞いてみたりもしました。
動くか動かないか、最後は自分が決めることだと思ったので、転職に前向きになれるような材料を集めることに振り切って、コミュニケーションを積み重ねていきました。
ーー最後に決めるのは自分。素敵な言葉です。転職活動を進める元々のきっかけは、働き方の側面が大きかったと思うのですが、今回の転職において叶えたいことはどんなものでしたか?
大きく2つです。1つは前職でさまざまな企業様のマーケティング活動をコンサルティングする事業に携わっていたのですが、間接的に世の中に貢献するより、ダイレクトに影響力のある事業に憧れがありました。
自分自身が腹落ちした社会課題に対してアプローチするような事業に関わりたいと思っていました。
2つ目は、2016年に新卒で前職に入社した当時、20〜30人規模で、割と年齢が離れた先輩と自分より若い新卒メンバーが多い会社でした。
もちろん歳の離れた方から学ぶことも多いのですが、自分自身が「2〜3年後にこうなりたいな」と思える先輩が多くはなかったんです。
先輩とのコミュニケーションの中で、仕事への向き合い方やスキルなどを近い距離感で学んでいきたい。
それが叶うロールモデルが欲しかったんです。
ーーキャリア選択の軸は人によって様々だと思うのですが、入場さんが社会課題に対して影響力のある事業に向き合いたい、社会にとって良いことをしたいと思うようになったきっかけって何かあったのですか?
前職でマーケティング活動の支援をしていたとき、自分が取り組んでいることは本質的な人の幸せにつながっているのかというのをよく感じてたんですよね。
そんな中でも、健康にフォーカスした企業様や人の笑顔をつくるエンターテイメント領域の企業様とお仕事している時はすごく楽しかった思い出があります。
そういったところから、私は人の喜びや幸せをサポートすることに関心があるのだろうなと考えていたんです。
ーー前職のお仕事の中で、転職軸が少しずつ形成されていったんですね。2つ目の入場さんにとってのロールモデルとなる先輩像とは、どんなものですか?
仕事で社会に貢献することも、家族に貢献することもできているような姿が理想です。
その理想にどんな目指し方をするかは、人それぞれだと思うのですが、目指し方が私自身と似ている先輩像を探していました。
キャリア形成の考え方で「山登り型」「川下り型」というのがありますよね。
私は後者に近いんです。
「山登り型」は、大きな目標に向かって、自分でキャリアを積み重ねていくこと。「川下り型」は、環境や流れに身を任せながら、経験を重ね、キャリアの方向性を見つけていくこと。
もちろん「川下り型」とはいえ、どんな川を下るか、誰と航路を共にするかは自ら考え、選択していかなければいけません。
そう考えたとき、「仕事も家庭も大切にしたい」という理想を叶えるために、いい「川下り」に挑戦できそうな環境、自分の先を行く先輩の近くで働くことを選択したいと思っていました。
「キャリアもライフも両方大事にしたい」withworkだから全部、話せた
(談笑する担当キャリアアドバイザーの重松と入場さん)
ーー初回の面談で、今回の転職活動では、「ワークライフバランスを取って働きたいという思いを持っていたものの、他のエージェントさんではなかなか言い出しにくい、でもwithworkなら安心して話せる」とおっしゃっていましたね。
私のような30代男性が、そういうことを条件として話すのはダメなんじゃないか?と思っていました。
いわゆる大手の転職エージェントもいくつか登録して、オファーやスカウトメールがありがたいことにたくさん届きました。
ですが、求人のタイトルに「社長直下」や「新規事業立ち上げの責任者」といった文字が並んでいるのを見ても、正直魅力的に感じなかったんです。
withworkの発信を見て、初めて聞くサービス名だったので、調べてみたら代表の方の発信にも辿り着き、すごく共感しました。
メッセージに共感している前提で、初回面談で地方在住の重松さんとお話しする中で、エージェントの方が自ら「キャリアとライフをトレードオフにしない」を体現されている印象を受けました。
いい意味で営業っぽさがなく、とても安心感がありました。
ーーありがとうございます。とても嬉しいです。withworkで転職支援を受けていく中で、印象的だった出来事ややり取りって、ありましたか?
重松さんをはじめ、他のwithworkチームの皆さんが、どんな些細なことでも、LINEで気軽に対応していただけたのは助かりました。
肩肘張らずに自分のことをちゃんとお伝えできて、ご相談しやすかったと感じています。
転職エージェントにカッコつけて自分を売り込む必要が無く、素の自分でコミュニケーションが出来たというのは印象的でしたね。
ーーあくまで転職エージェントと求職者様という関係ではあるものの、心がけとしては、ユーザーさんに寄り添って、キャリアの選択を支援するパートナーとして在りたいと思っています。そういったところを感じていただけていたのはめちゃくちゃ嬉しいです。
多様性を尊重し合う、キャリアもライフも大事にできる環境へ
ーー新卒から長く活躍されていた企業からの転職は、とても勇気のいる決断だったと思います。hacomono社への入社の決め手について教えてください。
転職活動時に軸として持っていたのが、誰から見ても社会的意義があることと、そこに対して自分自身が腹落ちできるということでした。
そういった意味で、hacomono社は2つを満たしていました。
子どもが生まれ、ハードワークしながらの子育ては健康なくしてこなせないことだと分かり、健康であること・ウェルネスの大切さを身に染みて感じました。
自分自身が健康であるためにも、そういったミッションを掲げている会社にいることが有意義だと思いました。
また、当時の面接官が現在の上司なのですが、ちょっと年上のお兄さんで、過去に私と同じように悩んだ経験があり、話を聞ける方でした。「この人と働きたいな」と直感的に感じる方でしたね。
また、現在のhacomonoは、IPOを目指すという目標を掲げ、組織も社会的貢献の大きさもどんどん大きくなってきています。
いまのhacomonoのフェーズが、「1番面白い」「逃してはいけない」と思い、入社を決めました。
ーー改めて、現在hacomono社では、どういった業務をされているんでしょうか?
PM本部 PMM/PMO部にてPMM(プロダクトマーケティングマネージャー)として、働いています。
hacomonoは、SaaSを作って世の中に広めていく会社ですが、主に、ビジネスサイドを担うビジネスチームとSaaSプロダクトを作って大きくするプロダクトチームに分かれています。
プロダクトチームは、一生懸命良いプロダクトを作っている。ビジネスチームはお客様と折衝をしながら、ニーズを拾ったり、どのように普及していくのかを考える。
この分かれ目で橋渡しするのが、PMMの役割です。
ビジネス側に集まってくる色々な情報を、プロダクトの改善や進化のために橋渡しをしたり、プロダクト側に属する人間として、直接お客様とコミュニケーションを取って、サービスに対する過不足や新しい機能についてヒアリングをしたり…。
より社内が有機的に繋がり、良いプロダクトがより早く広がっていくために、活動しています。
ーー早速ご活躍の様子、とても嬉しいです。実際にhacomono社で働いてみて、ギャップなどはありますか?
環境については、いい意味で期待通りです。社内のカルチャーとしても、それぞれのメンバーのライフステージの多様性や、個の意志を、尊重し合いながら働けていると感じます。
ーー色々な方が活躍できる土壌がある会社なんですね。ワーキングペアレンツ視点で見た時、hacomono社はいかがですか?
私の今の持っているミッションが前提かもしれませんが、自分の予定をコントロールしやすい環境です。
分かりやすい例だと、フルリモート・フルフレックス制度。ちょうど先週からパートナーと子どもが次々に体調不良でダウンしてしまって…。
絶賛ワンオペ育児中なのですが、中抜けしたり、ミーティングの調整をしてもらったりしました。
もちろん、申し訳ない気持ちはありますが、過度な罪悪感を感じることなく、「家族のために、今できること頑張ってやろう」と接してくれ、安心して働くことができます。
おそらく、私の上司を含め社内メンバーが、過去に同じような経験をしているから、私みたいな後輩にも温かく接してくれているのだろうなと思っています。
ーープライベートや子育てにおける突発的な事象に対して、特別視しない空気感があるんですね。ちなみに、ご転職後、パートナーの方から何か反応などはありましたか。
「健康になってきたよね」とすごく言ってくれます。
hacomonoでは、業務量の調整などもしていただいたり、会社全体のベースの終業時間である18時以降は、連絡が飛んでくることが、ほぼ無いです。その分、早起きして仕事をしようという風に、ポジティブに思えていますね。
ーーhacomono社は、ウェルネス産業向けのサービスを展開されていらっしゃいます。「健康」であることを体現されるのは、とても大事ですね。
そうですね。入社してから面白いなと思った制度があります。
全員が日報を書くのですが、いわゆる「今日やったこと」「明日やること」に並んで、「今日やった運動」という項目があるんです。
そして、皆さん結構ちゃんと運動してるんですよ(笑)筋トレのこのメニューを何回やりました、とか、何キロ走りました、とか。
そういう他のメンバーの動きを見ていると、自ずと「やらなきゃ」と思いますね。
それが、バリュー体現につながっているのかもしれません。
ーーwithworkメンバーも全員フルリモートで働いていますが、家に引きこもって運動不足になりがちです…!フルリモート体制でも、そういった形でメンバーの「健康」を促進されているのは、hacomono社ならではですね。
悩み続けるなら、一歩踏み出そう。やってみないと分からない
ーー入場さんの今後のキャリアビジョンについて、ぜひ教えてください。
中期的な目標は、「hacomonoをとんでもなくすごい会社にした1人」と誇れる自分になりたいです。
そのために自分ができることを増やしたり、一緒に働く社内のメンバーが何が出来て、何をやりたいのかを理解していくことを進めていきたいです。
ーー素敵な目標、教えてくださりありがとうございます。最後に、これから転職活動をされる方へメッセージをお願いします。
まずは、信頼できる転職エージェントさんを見つけて、思いっきり身を委ねてみてください。
その中で丁寧に会話をするほうが、自分を理解してもらうことに繋がり、結果としてよい職場に巡り会える可能性が高まるはずです。
私は、なかなか転職活動に踏み切れなかった過去があります。転職は人生において大きなイベントです。
でも、悩み続けているなら、一歩踏み出してほしい。
もし、上手くいかなかったら、もう一回考えたらいいじゃん!と楽観的に捉えることも大事だと思います。
やるかやらないか悩んだ結果、やらなかった後悔は一生残ります。
今、過去の私のように悩み続けている人に何か伝えるとしたら、やってみて良かったかどうかなんて、やってみないと分からないから、悩んだら「GO」と伝えたいです。
ーー勇気の出るメッセージありがとうございます。これからも入場さんのご活躍、陰ながら応援しております!
■本日お話を伺った元ユーザーさん
・入場 紀明さん
大学卒業後、マーケティング支援会社へ入社。パートナー開拓営業や大手メーカーへのマーケティングコンサルタントとして従事した後、コンサルティング営業組織のマネージャーに就任。
2022年からは新規事業を担当し、新サービスの立ち上げと改善活動に邁進。2023年7月より株式会社hacomonoに所属。一児の父。
■本日のインタビュアー
withworkコンサルタント・重松 宏規(@Hiro5517)
愛媛県松山市在住。「好奇心を切り口にした学びの場をつくりたい」との思いから、大学在学中に子ども向けプログラミング教育を提供する株式会社テックプログレスを創業。店舗立ち上げから教材開発、現場での指導まで幅広く経験。その後、上場企業へM&Aし、XTalent株式会社に参画。
「仕事も家庭も両立できる自分でありたい」と思ったら、withworkへ
私たちwithworkは、キャリアとライフをトレードオフにしたくないと願う皆さんへの転職支援を行っています。
子育て中でも家庭を犠牲にしない働き方をめざし、自分の理想のキャリアを描いていきたいユーザーさまに、withworkは徹底的に寄り添います。
[企画・構成・文] 栗林 杏子(XTalent株式会社)
[撮影] 森田 純典