2024.3.27

子どもと迎える新生活、ワーキングペアレンツはどんな対策してる?

#仕事と育児の両立
#共働き
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入園、入学、進級などの節目を迎える子どもたち。異動・昇進、育休からの復職、時短期間終了、そして転職などの節目を迎える大人たち。
それぞれの新生活には、楽しいことも、大変なこともたくさん待ち受けています。

そこで、新生活もキャリアとライフをトレードオフにしないための準備・工夫を55名のワーキングペアレンツに聞きました。

新生活、キャリアとライフの両立のために取り組んだこと1位は「転職活動・キャリアの見直し」

「新生活を迎えるにあたって、キャリアとライフの両立をするために取り組んだことで当てはまるものがあればいくつでもお選びください。」という設問に対して、一般的に必要とされている取り組みを除き、自ら考えて実行した対策について、11項目の選択肢から複数選択で回答を求めた結果をランキング形式にしました。

▼新生活を迎えるにあたって、キャリアとライフの両立をするために取り組んだことランキング

1位:転職活動・キャリアの見直し33pt
2位:スケジュールのシミュレーション30pt
3位:SNSを利用した情報収集25pt
・4位:家族で話し合いの場をもつ【23pt】
・5位:上司や同僚と話し合いの場をもつ【15pt】
・6位:実家や義実家にサポートを求める【14pt】
・7位:友人や知人にアドバイスを求める【13pt】
・8位:便利家電の購入【10pt】
・9位:ベビーシッターやファミリーサポート等 人的サポートのお試し【10pt】
・10位:つくりおきサービスやネットスーパー等 サービスのお試し【9pt】
・11位:自宅の改装 / 引っ越し【5pt】
・12位:特になし【2pt】

1位は「転職活動・キャリアの見直し」、2位は「スケジュールのシミュレーション」、そして3位は「SNSを利用した情報収集」でした。
子どもや自分自身において、生活リズムの変化が起きるものの、仕事も諦めず、やりくりしたいと考えている人は少なくはありません。

調査内でも、新生活において「どんなことが不安か」という質問に対し、

「仕事の忙しさがさらに増しそうなので 育児家事含めた家庭と仕事を両立していけるのか 両立できたとしても持続可能なのか。(40代女性/リーダー職/自身が異動・転勤、子が小学校進級)」

「生活の時間の流れが変わる中で、仕事をしながらうまく対応できるのか。自身も転職を検討していく中で、活動ができるか。(40代男性/一般社員/自身が育休からの復職、子が幼稚園入園」

といった声が寄せられました。

新しい生活を迎えるにあたり、仕事と家庭を両立できるのかどうか、できたとしても継続できるのか、といった不安から、現職での働き方を見直したり、転職を検討する人が増えていると考えられます。

新生活で家事育児の役割分担も変化。夫婦ともに「キャリアも、ライフも」を実現するには

新生活の始まりをきっかけに、これまでの家庭内役割分担のバランスが変わることもあります。
調査内でも、

「うまく子育てを分担できるか(20代男性/リーダー職/自身が転職、パートナーが育休からの復職、子が保育園入園)」

「パートナーが転職により勤務スケジュールが変わる ので、子どもの送り迎えを含めた家事分担が変わりそう。転園もあり、不透明なのは不安(30代女性/一般社員/パートナーの転勤に伴う引っ越し、子が転園 / 転校)」

といった声が寄せられました。

こういった不安を解消するために、前述の取り組んだこと2位に挙がった「スケジュールのシミュレーション」を実施する人が多いのではないかと考えます。
4月に突入する前に、新しいスケジュールを実施してみて、家族全員で慣れることで、少しの安心感を持って新生活を迎えることができます。

また、妻・母だからこうすべき、夫・父だからこうすべきという性別的役割に囚われず、お互いの「キャリアとライフの現在地や理想を共有したい」という共働き・ワーキングペアレンツが増えています。
そういった背景から、先行きが不透明な新生活において、家族がワンチームとなって乗り越えるために、
「家族で話し合いの場を持つ」が取り組んだこと4位にランクインしたのではないかと分析します。

ネットスーパーや便利家電、外注サービス利用で少しでも負担を楽に

調査内では「新生活でキャリアとライフをトレードオフにしないために利用検討した / 既に利用している商品やサービス(Webサービス含む)があれば 商品・サービス名をお教えください。」という設問に対して、自由記述で回答していただきました。

家電・キッチングッズでは、ロボット掃除機・全自動洗濯機・食洗機という“ ワーキングペアレンツ / 共働き三種の神器 ”とも呼べる便利家電や、スマートロック等のIoT家電、電気圧力鍋などちょっとした日々の家事を楽に、格上げしてくれるキッチングッズを検討した方もいました。
また、買い出しの時間を節約するため、惣菜や食材の定期便や生協・ネットスーパーを検討した方も多数いました。

人的サポートでは、ベビーシッターや産後ドゥーラ、ファミリーサポートなどが挙げられ、特に3歳までの乳幼児を育てるワーキングペアレンツが検討していることがわかりました。

これらは決して安価なものではありませんが、現在は家電もレンタルが可能でしたり、ベビーシッターもお試しで使うことができます。変化の大きい時期に、一時的に活用してみるのも一手ではないでしょうか。

調査概要

・調査テーマ:ワーキングペアレンツと新生活
・調査方法:Web調査(Googleフォーム)
・調査対象者:20代〜40代の子どもを持つ男女
・調査実施日:2024年3月14日(木)~2024年3月21日(木)
・有効回答数:55
・調査主体:XTalent株式会社

レポートの引用・転載について

本調査データは、広くご活用ください。
データの引用・転載時には「引用元:XTalent株式会社」と引用元を明記していただくようお願いいたします。

取材等のお問い合わせ

メールアドレス:pr@xtalent.co.jp
担当者名:栗林

対象者のデモグラフィックデータ

・【年齢】25~29歳:5.2%、30~34歳:36.2%、35~39歳:39.7%、40~44歳:19.0%
・【性別】男性:22.4%、女性:77.6%
・【性別】男性:22.4%、女性:77.6%
・【職業】正規職員・従業員:86.2%、専業主婦・専業主夫:6.9%、非正規職員・従業員(派遣 パート アルバイトなど):3.4%、専門職 / 士業:1.7%
・【現在の役職】一般社員:46.6%、リーダー層:39.7%、マネージャー層:3.4%、その他:10.3%
・【世帯年収】〜299万円:6.9%、300〜399万円:6.9%、400〜499万円:8.6%、500〜599万円:8.6%、600〜699万円:3.4%、700〜799万円:5.2%、800〜899万円:10.3%、900〜999万円:8.6%、1000〜1499万円:27.6%、1500万円〜:13.8%
・【居住地】北海道・東北:1.7%、中部北陸:3.4%、甲信越:1.7%、関東:84.5%、関西:5.2%、九州・沖縄:3.4%

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