仕事や家事・育児にと、とにかく大忙しのワーキングマザーたち。
「休まる暇がない…!」と心身ともに疲弊している方も多いのではないでしょうか。
ワーキングペアレンツ向けハイクラス転職サービス『withwork』にも、キャリアとライフの両立に悩む女性から日々多くのご相談が寄せられます。
ワーママが疲れたと感じる時
産前の仕事に全力投球できていた日々とは異なり、幼い子どもを育てながらの仕事というのはどうしても制約が出てくるもの。
思うようにいかないことや、体力の消耗もあり、疲れてしまうこともありますよね。
働くお母さんたちが「疲れた」と感じる瞬間は、具体的にどのような時でしょうか。
仕事が思うように進められない時
保育園に子どもを預け始めると、皆が恐れるのが保育園からの呼び出しです。
こうした呼び出しは、いわゆる「保育園の洗礼」と呼ばれ、突発的に早退や休みを取らざるを得ず、仕事の調整に頭を悩ませる方も少なくありません。
とくに入園直後は、新しい環境によるストレスや、感染症にかかりやすく、体調をよく崩す時期です。
仕事が忙しい時期だったり、「今日は大事なプレゼンがあるから絶対に休めない!」みたいな時も関係なく呼び出しがあります。
また、子どもは元気そうでも発熱していたら保育園に預けることが出来ませんよね。
なかなか熱が下がらないと、「今週、1日も仕事に行けなかった!」なんてことも…。
自分の子どもはとくに症状が出ていなくても、保育園で集団感染の疑いがあり、閉園することもあります。
仕事のスケジュールがコントロールできないというのは、ワーママならではの苦労ですよね。
子どもの体調不良で仕事をお願いする時
子どもが体調不良になると仕事を急に休むことになり、仕事を誰かに頼まないといけない場合もあります。
「迷惑をかけてしまったな」と申し訳ない気持ちになってしまってしまいますよね。
中には、身近に露骨に嫌な態度を取る上司や同僚がいて、肩身が狭い思いをされている方もいるでしょう。
日々の積み重ねにより、メンタル的に消耗していく方も少なくありません。
子どもの病気が移って具合が悪くなった時
子どもが体調不良になると、看病している親も具合が悪くなってしまうことがあります。
「保育園に預けるようになってから、自分もしょっちゅう風邪をひくようになった」という声は本当に多いです。
子どもは発熱していても元気なのに、大人の方が悪化してダウンしていたり…。
体がだるくても子どものお世話があるので、ゆっくりと休めないことも多々ありますよね。
「なかなか疲労が取れない」と悩む方も少なくありません。
帰宅後、夕飯の支度や家事をする時
パートナーの仕事の事情などにより、平日の家事・育児の大半を担っている場合は、仕事が終わってからもやることが盛りだくさん。
一息つく間もなく保育園のお迎えをし、ご飯を作って食べさせたり、お風呂に入れたり、宿題をさせたり、寝かしつけたり…。
テンポよくこなさないと終わらないため、終業後も常に動き続けているという方も少なくないのでは。
家事・育児は細かいタスクやルーティンが多いですし、帰ってからのことを考えるだけで疲れちゃう、という方もいらっしゃるでしょう。
しかも、家事・育児というのは今日頑張ればいい、というわけではなくて毎日のこと。
仕事が終わってからも気が抜けないから、子どもを寝かしつける頃にはへとへとになっちゃいますよね。
夫が家事・育児に協力的ではない時
共働きであっても夫が全く家事・育児をしないという家庭もありますよね。
忙しくて協力することが出来ない、という家庭もあるでしょうし、それだけでなく「妻がやって当たり前」、と家事・育児に無関心な場合もありますよね。
ただでさえ大変な家事・育児。そのうえ家庭に理解者がいないとなると、気持ち的に一層辛いもの。
人によっては祖父母や親戚のサポートを得られる方もいらっしゃるでしょう。
一方で、親戚は遠方に住んでいて誰も頼れない、という方もいらっしゃるのでは。
「自分一人でやらないといけないんだ」と思うと、いつも気を張っていないといけなくて、ふとしたときにどっと疲れが出てしまったり、ポッキリ心が折れてしまったり…。
そういったときはしんどさを感じてしまうかもしれないですね。
ワーママが仕事で疲れる原因
仕事と家庭、さまざまな要素があります。
時間が限られている中で、多くの業務量をこなさないといけない
子どものお迎え担当だと「○時までに退勤しなければならない」というプレッシャーがあります。
たくさん業務があっても、時間内に必ず終わらせないといけません。
中には、時短勤務で残業なし、と決まっていても、実際の業務量はフルタイムと変わらなかったり、帰ってから仕事をしているという方もいらっしゃいます。
職場で肩身が狭く、気を遣ってしまう
子どものことで中抜けしたり、早退したりということが続くと、どうしても周りの目が気になってしまいますよね。
職場に子育て中の社員が自分だけだったりすると、職場の理解が得られず肩身が狭い、なんてことも…。
ただでさえ毎日忙しくて体力が消耗しがちなのに、そのうえ気疲れしてしまう、ということもあるかもしれませんね。
仕事と家庭が中途半端と感じ、自己嫌悪に陥ってしまう
独身の頃は自分のことだけ考えればよかったですが、結婚や出産するとなると、家庭のことも考えて行動せざるを得ないですよね。
子どものお世話に、ご飯の準備、掃除、洗濯…。
全部やろうとすると全部中途半端になってしまって自己嫌悪になってしまう方もいらっしゃるのでは。
「全部自分でやるなんて、仕事も家庭も両立なんて無理!」と叫びたくなりますよね。
これまで仕事の質を高く、丁寧に一生懸命やっていた方は一層、こういった気持ちになりそうです。
仕事に全力投球できなくて不完全燃焼になる
どうしても働く時間が限られていたり、子どもの体調不良で急に早退しないといけないため、やりたい仕事を任せてもらえなかったり、立候補するのをためらってしまったりすることもあるのではないでしょうか。
思い描いていたキャリアを、諦めないといけない場面もあるかもしれません。
「仕事が好きなのに全力投球できない」「昇進の機会を逃している気がする」と悔しい思いをしている方も多いのではないでしょうか。
休日もゆっくりと休めない
休日も、平日にできなかった家事やTODOをこなしたり、子どもの相手をしなければならず、ゆっくりと平日の疲れを癒すことができないのも、働くお母さんのたちの悩みです。
平日一緒にいる時間が少ない分、子どもの要望を聞いたり、おでかけをしたり…とお休みの日もガッツリと体力を消費した上で仕事が始まる、そんなループになかなか疲れが取れないという方も多いでしょう。
仕事面での疲れへの対処法
まずは、仕事関連での対処法を紹介します。
リモートワークやフレックス制度を利用する
リモートワークやフレックス制度が使えると、通勤時間に充てていた時間が浮いたり、早めに始業することで夕方以降の時間をプライベート用に確保しやすかったりと、家庭との両立がしやすくなります。
中には、全社的にリモートワークやフレックス制度が認められていない企業にお勤めの方もいらっしゃるでしょう。
そのような場合も、本当に柔軟な働き方ができないのかどうか、一度会社へ打診してみるのも手です。
一方で、どうしても職種的にリモートワーク等が難しいという場合もあるでしょう。
もし社内で、柔軟な働き方が可能そうな部署やチームがあるならば、異動するというのも視野に入れてもよいかもしれません。
子育て中の社員や多様な価値観に理解のある企業へ転職する
ワーキングマザーが少なく、子どもがいる男性社員もあまり育児に関与していないといった職場環境だと、なかなか理解を得ることが難しいですよね。
そのような場合は、転職して環境を変えることも選択肢に入れてみてください。
男女問わず仕事も家庭も大切にしたい社員が多く在籍していたり、そうした社員に限らず様々なバックグラウンドを持つ社員の価値観が尊重されている職場ならば、お互い様という雰囲気も生まれやすいです。
柔軟な働き方が可能なことに加え、子育て世代が本当に働きやすいかどうかの実情を知るためには、企業の内情に精通している転職エージェントに相談することをオススメします。
企業によっては、「子育て支援の制度はあるけど、実際にはほとんど活用している社員がいない」といったこともありえるからです。
例えば、「キャリアとライフをトレードオフにしない」をコンセプトにしている『withwork』では、ワーキングペアレンツ向けに下記のような求人を厳選してご紹介しています。
・リモートワークやフレックス制度などを積極的に導入しており、柔軟な働き方が可能 ・DEI(多様性、公平性、包括性の略)推進に熱心 ・育児・介護といった事情に理解がある
「これまで積み上げてきたキャリアも大切だけど、家庭も大事にしていきたい」
withworkはそんなビジネスパーソンの想いを全力で応援します。
まずは情報収集から始めたいという方も、ぜひお気軽にwithworkにLINE登録&ご相談くださいね。
他社のワーママと交流する
自社の人とだけ交流していると、今の環境が普通で、辛かったり疲れているのも当然で仕方ない、と思い込んでしまっているかも。
他社で働いているワーママに話を聞いてみたら、案外気楽に仕事と家庭を両立している人がいるかもしれません。
「どんな環境で働いているか」「どんな工夫をして仕事を乗り切っているか」そんなことが聞けるチャンスがあるかもしれません。
また、家事の時短方法や、育児の力の抜きどころなど、家事・育児に関しても今より楽になるヒントがもらえるかもしれませんよね。
自分だけで抱え込まずに、他の企業で働いているワーママと交流しながらお話を聞いてみると良いかもしれません。
仕事と育児を両立しやすい企業選びのポイント
転職を検討された際の、企業選びの参考にしてみてください。
柔軟な働き方ができる
前述しましたが、中抜けが可能だったり、リモートワークやフレックス制度を導入していたりと、柔軟な働き方ができる環境であれば、時間のやりくりのしやすさが上がります。
実際に子育て世代が活躍している
制度は整っているけど実際は機能していなかったり、育休明けにマミートラックに陥り悩んでいる女性社員がいたり、管理職以上は残業するのが当たり前で、家事・育児全般は妻に任せっぱなしといった男性社員が占めている企業もあります。
「子育てに理解があります!」と謳っていても、入社してみたら全然違った!なんてこともあるかもしれません。
実際に子育て世代が多く働いていており、フェアに評価され活躍している職場は、ワーキングペアレンツにとって働きやすいといえるでしょう。
男性育休の取得が進んでいる企業
お子さんがいる女性だけでなく、男性も働きやすい職場というのもぜひ注目いただきたいポイントです。
例えば、男性社員の育休取得が高い企業であったり、育児や介護といった家庭の事情のため時短勤務をしている男性社員がいる職場です。
こうした企業は、性別関係なく、仕事とプライベートの両方を大切にしたいという価値観が浸透しているケースが多く、ワーキングマザーだからといって過剰な“特別扱い”をされることもなく、働きやすいといえます。
罪悪感なく有休が取得できる企業
子どもは突発的に熱を出したりするもの。 罪悪感なく、気軽に有給が取得できるということはとても大事な観点だと思います。
子どもが具合が悪くなるたびに毎回毎回謝って、そのうえ嫌味を言われたりなんてしていたら…。
「お大事に」「看病に専念してね」そんな声かけがしてもらえるような企業だと嬉しいですよね。
家庭面での疲れへの対処法
仕事面における対処法をご紹介してきました。
次は、家庭でできる対処法を考えてみましょう。
夫との家事の役割分担を見直す
妻のみが育児休業を取得した場合、そのタイミングで家事も担ってそのまま復帰…という方も多いのではないでしょうか。
お互いが意識していないと、片方に家事の負担が偏ったままになりがちなんです。
家事と育児だけでも大変なのに、仕事もそこに追加でやることになるのですから、一人でやるのはとっても大変です。
そのような方は一度、夫との家事の役割分担を見直してみるのはいかがでしょうか。
いきなり家事を押し付け合うと喧嘩になりがちなので、まずは好きな家事や嫌いな家事、得意不得意についてざっくばらんに話してみるのをおすすめします。
「私は掃除は嫌いじゃないけど料理は苦手」「俺は洗濯は嫌いだけど整理整頓は好き」など、「え?そうなの?それだったら役割分担を変えた方がよいね!」ということがあるかもしれません。
「家事が負担で、大変で困っている」そう相談してみるのはいかがでしょうか。
夫に子育てしやすい会社に転職してもらう
毎日仕事、育児、家事とめまぐるしく日々を過ごしていると、「なんで私ばっかり!」と不満を募らせてしまうことも。
一方、夫も「子育てに参加したいのに出来ていない、妻に申し訳ない」と思っている方もいらっしゃるのでは。
例えば、妻の職種はどうしても出勤が必要だけど、実は夫の職種の方がリモートワークができる可能性が高い、というご家庭もあるかもしれません。
そのような場合は、夫に柔軟な働き方ができる企業に転職してもらう、というのもひとつの案ですね。
夫婦で一緒に家事・育児をすることができれば、体力的にも、精神的にもゆとりができますよね。
夫はどんなキャリアを描いているのか、本当はどんな育児をしたいのか、一度聞いてみるのもありだと思いますよ。
妻側が全部抱え込むのではなく、夫婦単位で考えるのが大切ですね。
withworkでも、「仕事も頑張りたいけど、家族との時間を増やしたい」「妻のキャリアを大切にしたい」「男性でも育休を気兼ねなく取得できる企業で働きたい」と、多くの男性ユーザーさんから日々転職のご相談をいただきます。
家事代行や食材宅配サービスを利用する
夫婦どちらも家事が好きではない場合、家事代行や食材宅配サービスを利用するのがおすすめです。
特に料理は献立を考えてから買い出し、調理、片付けと家事の工程が多く、外注するとかなりの時間の節約になります。
他にも、「掃除は好きではないからやりたくない」「シーツなど時々洗濯するものが面倒で…」など、ピンポイントで家事代行に依頼するのも良いですね。
苦手な家事をまるまる手放すことができるので、体力だけでなく精神的にも楽になりそうです。
手抜きに罪悪感を抱かない
ついついワーママが疲れてしまうまで頑張ってしまうのは、「ちゃんとやらなきゃ」「あれもこれもできていない」と完璧主義になり罪悪感を抱いてしまうから。
今日も仕事をした、子どもも元気に生きている。
それだけで100点です!
罪悪感を抱く必要なんてありません。
もっと人やモノに頼って、疲れがたまらないように、機嫌良く生活できるように、環境を整えてみてはいかがでしょうか。
ファミリーサポートや病児保育などの制度を使い、育児を手伝ってもらう
仕事と家庭、両方を全部やるなんて大変ですよね。
毎日疲れ果ててしまう方は、なるべく周りの人に頼ったり、手伝ってもらったりする必要があると思います。
例えば、地域のファミリーサポートのサポーターの方に送り迎えをしてもらったり、食事の介助をしてもらったり。
風邪の時は病児保育に預けたりなどが挙げられます。
私もファミリーサポートには登録していて、お世話になっていますよ。
仕事が出来るワーママは尚更、誰かに頼るということが苦手な方も多いのでは。
「これまで全部自分でやってきたし、誰かに任せるより自分でやった方が良い」と考えている方も多いでしょう。
いきなり全ては難しくても、大変なことや苦手なことをひとつずつ手放していくことができるといいですね。
自分一人の時間を少しでも確保する
毎日、家事・育児、仕事と分刻みのスケジュールで動いていると、常に頭がフル回転になって疲れてしまいますよね。
そんな時は頭をリセットするために運動したり、映画や本など没頭できるものに集中したりすると気分転換になりますよ。
ジムやサウナに行って汗をかいたり、カフェに行って本を読んだり、好きなことをできる時間が少しでも取れるといいですね。
夫婦交代で一人時間をとるのも良いと思います。
また、「自分の時間、全然ない!!」と思っている方は、1日のタイムスケジュールを振り返ってみるのもおすすめです。
案外「朝、目が覚めてから30分布団の中にいる」「夜の1時間、毎日SNSずっと見てる」みたいな時間があるかもしれません。
隙間時間にはなってしまいますが、上手く自分の時間として活用できるといいですね。
まとめ
いかがだったでしょうか。ワーママが疲れてしまう場面やその原因、家庭や仕事での対処法についてお伝えしました。
子育ての時間は貴重で、後から振り返ってみたらあっという間かもしれません。
そんな育児を辛い記憶でいっぱいにするのではなく、少しでも良い思い出として残せるといいですよね。
そのためには思い切って環境を変えたり、人や物に頼る必要もでてくるでしょう。
少しでも今より心や体が楽な生活になるための参考になれば幸いです。