2024.10.8

転職後のキャリアとライフに関する意識調査〜コロナ禍を経て、生まれた “共働き3.0®️世代”〜【中編】

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XTalent株式会社は、共働き&子育て世代向け転職サービス『withwork』のサービス開始から5周年を記念して、2024年3月までにwithworkを通じてキャリアとライフをトレードオフにしない転職を叶えたユーザーを対象に『転職後のキャリアとライフに関する意識調査』を実施しました。前編は転職活動と働き方の変化について、中編はキャリアにおける価値観の変化について、そして後編では転職後のライフの変化について分析します。

調査結果(サマリ):キャリア観の変化編

・半数以上が転職後「年収が上がった」かつ3割超が「+100万円以上」アップ
→転職によるポジションの変化や、転職後の活躍による昇格で年収が上がったと答えた人が57.1%となった。この変化は、経済的な余裕をもたらすだけでなく、モチベーションや貢献意欲にもつながることが分かった。

・管理職に昇格した人の半数が「未だハードル高い」と回答
→転職後、管理職へ昇格した人は16.8%で、その半数がワーキングペアレンツが管理職として働くハードルの高さを今もなお感じている。一方で、ハードルは低く感じると答えた人は「周囲の理解」が支えになっていると回答。

・「働きがい」総合点は転職後に+4.6点アップ
→独自に設定した5つの項目のうち「報酬面・精神面で達成感・満足感を感じるか」という項目が最も改善されていた。転職による環境の変化が、待遇面だけでなく、精神の安定とモチベーション向上に繋がっていることがわかった。

調査結果(詳細データ)

<アンケート概要>
・実施期間:2024年5月21日〜2024年6月5日
・アンケート対象者:〜2024年3月までにwithworkを通じて転職した男女(入社済み)
・有効回答数:120名
・調査主体:XTalent株式会社

回答者のデモグラフィックデータは前編をご覧ください。

【転職前】と【転職後】におけるキャリア観の変化

年収について

■ 転職前と比較して、ご年収の変化はありましたか?

■ 「年収が上がった」と回答した方:どれぐらい上がりましたか?

■ 「年収が上がった」と回答した方:どのような事由で上がりましたか?(最も強い要素を1つお答えください)

■ 「年収が上がった」と回答した方:この変化から得られたものがあれば教えてください。
※設問に対する自由回答を分類・集計

1位:心の余裕・精神的安定 (11件)

“生活(金銭面)と心のゆとりが得られた
“心の安定を得られました”

同率2位:生活の安定・向上 (8件)

“住宅購入時のローン審査の心配が減った”
“より趣味にお金をかけられるようになり、ワークライフバランスの豊かさがぐんと増しました”
“家事の外注などができる”
“子どもの習いごと、旅行など、家族の体験に必要な費用をゆとりを持って準備できるようになりました”

同率2位:モチベーション・責任感の向上 (8件)

“仕事に対する責任感・貢献意欲に繋がる”
“会社から信頼されていると感じた”
“仕事をしていても「これだけもらってるからやらなきゃな」と仕事での挑戦をプラスに捉えられるようになった”

4位:子育て・教育への投資 (5件)

“子どもの療育に追加課金できるようになった”
“こどもが育ちこんなにお金がかかるのかというのがリアルになってきた”
“保育園の転園がスムーズに済んだこと”

5位:スキル・経験の向上 (3件)

“仕事の幅が広がった”
“自分自身のスキルや経験の自信にも繋がりました”

6位:達成感・自己評価 (2件)

“達成感を感じる”
“世の中への貢献に対する自分の評価を感じられる喜びの一つ”

7位:その他 (3件)

“年収より時間的余裕を希望していた”
“新しい環境でチャレンジできてありがたいと感じました”


■「年収が下がった」と回答した方:どのぐらい下がりましたか?

■ 「年収が下がった」と回答した方:どのような事由で下がりましたか?(最も強い要素を1つお答えください)

キャリアアップについて

■ 現在の役職について教えてください。

■ 転職前と比較して、役職の変化はありましたか?

■ 上記で「役職が上がった」と回答した方:どのぐらい上がりましたか?

■ 役職が上がった変化から得られたものがあれば教えてください。
※設問に対する自由回答を分類・集計

同率1位:給与・待遇の向上 (5件)

“やりがい、給与向上”
“待遇面、責任感”

同率1位:マネジメント・リーダーシップスキルの向上 (5件)

“メンバー育成への意識”
“チームのコンディションを考えること”

3位:責任感・挑戦の増加 (4件)

“管理職という新しい挑戦”
“マネジメント範囲の拡大とそれにより自身が感じる責任が重くなりました”

同率4位:視野の拡大・情報アクセスの向上 (3件)

“経営資料などの情報にアクセスできるようになり…”
“視座の高さ、仕事の成功の定義が広がった”

同率4位:裁量・権限の拡大 (3件)

“権限がある。専門性がある立場”
“仕事の幅は広がりました”

同率6位:やりがい・モチベーションの向上 (2件)

“やりがい・給与向上”
“会社から信頼されていると感じる”

同率6位:チーム志向・成果の定義の変化 (2件)

“個人で成果を出すのではなく、チームとして成果を出せればよいと思うようになった”

8位:人脈・ネットワークの拡大 (1件)

“人脈、入ってくる情報の質”

■ 上記で「役職が下がった」と回答した方:どのぐらい下がりましたか?

■ 上記で「役職が下がった」と回答した方:役職が下がったことについて 率直な感想をお聞かせください。
※設問に対する自由回答を分類・集計

1位:違和感、こだわりなし (9件)

“役職にこだわっていないので、特に気にしたことはありません”
“特に違和感なし”

2位:納得・理解 (7件)

“そもそも業界が変わったので下がることはわかってた”
“未経験のため納得”

3位:給与重視 (4件)

“お給料は上がっているので、特に不満はございません”
“役職は下がったが収入は上がったので全く不満はないです”

4位:キャリア志向の変化 (3件)

“マネジメントを離れたかったので不満はない”
“自分が学ぶことに集中したかったので、意向にそっていた”

同率5位:仕方ない・やむを得ない (2件)

“下がるのは仕方ない部分もあるが、出来ることなら下げたくはなかった”
“仕方がない”

同率5位:会社の制度・文化による影響 (2件)

“現職の社風では役職の有無に限らずほぼ情報制限がなく業務にも裁量があるため”
“新しい会社の人事制度で給与レンジで役職をきめられたので”

同率5位:後悔・不満 (2件)

“役職の可能性も含めて入社を検討すればよかったなとも思う”
“役に立てなくて申し訳ないと思った。再度転職も検討した”

8位:将来への影響を懸念 (1件)

“もし転職したいと思った時に多少不利になるかなぁと思う程度”

■ 役職が上がる前、昇格や管理職になることにハードルを感じていましたか?感じていたハードルに近しいものをお選びください。(複数回答可、最多3個まで)

■上記で何らかのハードルを感じていたと回答した方:実際に昇格した現在、ハードルは未だ高いと感じますか?それとも低いと感じますか?

■ ハードルの感じ方に対する理由も、よろしければお教えください。

《 高いと感じる 》

  • 仕事の繁忙時間が子育て時間と重なっており、かつ、悩みを抱えるメンバーが多く、ピープルケアに多くの時間が必要なため、労働時間が増えたから。
  • 元々想定していた通りだっため、今でも高いと感じる。
  • 今はまだいいが、次のマネージャーに上がった場合には、夜間休日の緊急対応など、より多くの時間を要求される懸念があるため
  • 責任は感じるので高さは変わらない。人のマネジメントするハードルは、今期から人事部門が半分担うという柔軟な体制を提案してくれたのでトライ。
  • やはり睡眠時間などを削り対応している。
  • これまでは自らの目標達成や活躍が評価対象だったが、今後はチームメンバーの活躍や成長が評価対象となり、努力の方向性が変わったから。
  • 出来るだけメンバーが働きやすいチームを作りたいと思って行動しているが、技術的なスキルや長期的な戦略などの部分で力不足を感じる。残業などが出来ないため、もっと時間があればメンバーのケアをもっと出来るのではないかと感じている。メンバーの方でも優秀な方が多くマネージャーの経験もある方もいるので、自分がやらないほうが上手くいくのでは?という考えがある。ただ、家族がいることでメンタル面は安定しており、おそらく独身の状態でマネージャーになっていたら、相談先がなく潰れていたかもしれないと思うこともある。
  • 自身がほぼワンオペ育児のためしばらくは昇格を望んでいなかったが、昇格になってしまった。時間的にも体力精神的にもメンバーでも厳しいなかで管理職は厳しいと感じる。
  • メンバーフォローやクライアント対応のため労働時間が長くなる。

《 低いと感じる 》

  • 割と理解ある環境で、かつ普通にひとりの人間として評価してくれたと感じた
  • 圧倒的に時間が足りないが、集中して取り組めば生産性の高い仕事ができることがわかった。ワーキングペアレンツが少し増え(入社当初は女性で唯一の子持ち) 周りの理解がついてきた。
  • 変わらず育児への理解がある。第二子を妊娠したことを歓迎してもらえた。

《 わからない 》

  • 働き方(場所・時間など)はさほど変わらないor許容範囲なので低いと感じます。一方、リーダーとしての振る舞いについては意識する・求められるものは従来の自分にないものが多く、少し高く感じます。
  • 思ってたより高くなく支えてくださる周囲がいることで、前に進めているが、ハードルが低くなったわけではないので回答はわからないとした。
  • 昇格しても最終決定権は部長にあり、多少の決定権はあれどあまり以前と変化がないように感じたため。
  • 入社まもないため鮮明ではないが、年収面では不安がある。

働きがいについて

withworkで転職(新しい会社へ入社)をする前と転職後それぞれにおいて、5つの項目について、仕事・職場での感じ方を「とてもそう思う」「そう思う」「ふつう」「そう思わない」「とてもそう思わない」の5段階で評価してもらいました。

▼評価対象項目

  1. 仕事を面白い・楽しいと感じるか
  2. 仕事に没頭できるか、夢中になれるか
  3. 人間関係は良好
  4. 自分の仕事が役に立っていると感じるか
  5. 報酬面・精神面ともに達成感や満足感を感じるか

「とてもそう思う」=5点、「そう思う」=4点、「ふつう」=3点、「そう思わない」=2点、「とてもそう思わない」=1点と点数化し、回答者ごとに転職前と転職後それぞれの働きがい総合点を算出しました。

転職前と転職後の総合点を比較すると、+4.6点の変化があった。また、5つの項目それぞれについても変化を分析し、変化が大きかった順に並べた。

前編・後編はこちら

本調査データについて

本調査データは、広くご活用ください。データの引用・転載時には「引用元:XTalent株式会社」と引用元を明記していただくようお願いいたします。

【withworkとは】

withworkは、共働き・子育て世代の「仕事と家庭をトレードオフにしない」新しい働き方を支援する転職サービスです。成長中のスタートアップからメガベンチャー、上場企業まで、働きがいがあり、かつ柔軟な働き方を積極的に導入している企業の求人を厳選してご紹介しています。
https://withwork.com/

【XTalentについて】

会社名:XTalent株式会社
所在地:〒106-0047 東京都港区南麻布3丁目20‐1 Daiwa麻布テラス5F
代表者:上原 達也
設立:2019年7月
関連会社:XTech株式会社
コーポレートサイト:https://xtalent.co.jp/

【 取材等のお問い合わせ 】

メールアドレス:pr@xtalent.co.jp
担当者名:大野、栗林

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