共働き家庭は年々増加しています。一方で、キャリア形成や家庭内の役割分担、パートナーとの関係性については、表に出にくい悩みや葛藤が存在しています。
ワーキングペアレンツ向け転職サービス『withwork』を運営するXTalent株式会社は、共働き・子育て世代を対象に、キャリアとパートナーシップの実態に焦点を当てたアンケート調査を実施しました。
<調査結果>
・「ライフイベントがキャリアに与える影響」実態調査(★本記事)
・「理想の夫婦のあり方と家事育児の納得感」実態調査
・「パートナーシップと幸福度」実態調査
<関連コンテンツ>
以下、本調査からみえてきたことをまとめています。
・「夫婦関係が良好な夫婦4パターン」
・「夫婦関係が良好な人の10の具体的行動」
・「男女で異なる夫婦関係を“良好”と感じる基準」
・「夫婦関係を静かに壊す、7つのNG行動」
調査結果(サマリ)
・女性8割、男性7割がライフイベントをきっかけに「キャリア意欲が減少」
女性は身体的変化を伴うイベント(妊娠・出産)、男性は生活環境の変化(育児)がキャリアに影響を与える主な要因としてあげられた。
・9割の女性と、7割の男性がライフイベントをきっかけに「キャリアにブレーキがかかった」
ブレーキがかかった理由1位は、男女ともに「家事・育児の負担増加による、業務時間の減少」。一方で、男女間で意識の差が顕著に現れた項目もあり(「将来のキャリア展望が描きにくくなった」「年収が下がった/上がりにくくなった」)、女性の方がより深刻な影響を感じている実態が明らかに。
・キャリアに対する満足度は、女性の方が低い傾向
男性41.8%(非常に満足:7.9%、満足:33.9%)に対し、女性25.6%(非常に満足:2.3%、満足:23.3%)と、女性の満足度が大幅に低い実態が浮き彫りに。また、女性の43.4%が「どちらでもない」と回答し、キャリアの「停滞感」や「足踏み状態」を感じている女性が多いことが伺えた。
アンケート概要
・調査テーマ:共働き&子育て世代のキャリアとパートナーシップ調査
・調査対象:配偶者がいる男女(※デモグラフィックデータは、本ページ最下に記載)
・調査期間:2026年2月6日〜2025年2月18日
・調査手法:インターネット調査
・有効回答数:436サンプル
・調査主体:XTalent株式会社
<調査協力企業(ABC順)>
株式会社Belong、株式会社Hubble、株式会社カミナシ、株式会社コドモン、ライフイズテック株式会社、株式会社ポピンズシッター、株式会社Schoo、株式会社shizai、株式会社スタディスト、talentbook株式会社、ワンダーファイ株式会社
「ライフイベントがキャリアに与える影響」に関する調査結果
配偶者のいる男女に、キャリア意欲を聞いた所、女性の42.1%、男性の43.3%が「高い」と、ほぼ差はみられませんでした【図1】。性別に関わらず、仕事に対する意欲そのものは同等に高いことが分かります。
そして、ライフイベントをきっかけとしたキャリア意欲の減少については、女性の82.2%、男性の70.1%が「あった」と回答【図2】。意欲は高くとも、現実のライフイベントがキャリアの壁になっている実態が浮き彫りになりました。
その具体的なライフイベントについては、男女ともに「育児」が最も多い結果となりました(女性:79.5%、男性:62.5%)。次いで「妊娠・出産」が多い傾向にありましたが、女性は71.3%、男性は16.4%と、こちらには顕著な差が見られました【図3】。女性は身体的変化を伴うイベントが、男性は生活環境の変化(育児)がキャリアに影響を与える主な要因となっているようです。
【図1】男女ともに4割が「キャリア意欲が高い」とほぼ同等の結果に

【図2】女性8割、男性7割が「ライフイベントをきっかけにキャリア意欲が減少」

【図3】女性は身体的変化を伴うイベント、男性は生活環境の変化(育児)がキャリアに影響を与える主な要因

また、ライフイベントをきっかけに「キャリアにブレーキがかかった」と感じた経験については、9割を超える女性(ある:69.8%、少しある:21.4%)と、約7割の男性(ある:40.9%、少しある:28.3%)が「ある」と回答しました【図4】。
「ある」と回答した方に、最もブレーキを感じたライフイベントを尋ねたところ、男女ともに「育児」が最多となりましたが、その内訳には差が見られました。男性は「育児」が84.1%と突出しているのに対し、女性は「育児(53.4%)」に加え、「妊娠・出産(32.7%)」も大きな要因となっています。女性は育児が始まる前の段階から、キャリアの停滞を感じざるを得ない状況にあることが伺えます【図5】。
さらに、具体的なブレーキの内容を尋ねたところ、男女ともに「家事・育児の負担増加により、業務時間が減った」という回答が最も多く、女性は65.5%、男性は70.5%にのぼりました。 一方で、男女間で意識の差が顕著に現れた項目もあり、「将来のキャリア展望が描きにくくなった(女性:46.6%、男性:28.4%)」や、「年収が下がった/上がりにくくなった(女性:32.7%、男性:19.3%)」といった項目では、女性の方がより深刻な影響を感じている実態が明らかになりました【図6】。
【図4】9割の女性と、7割の男性がライフイベントをきっかけに「キャリアにブレーキがかかった」

【図5】女性の方が「妊娠・出産」と、早い段階でキャリアにブレーキがかかる

【図4】キャリアにブレーキがかかった理由1位は、男女ともに「家事・育児の負担増加による、業務時間の減少」

自身のキャリアに対する満足度を尋ねたところ、「非常に満足」「満足」と回答した人の合計は、男性が41.8%(非常に満足:7.9%、満足:33.9%)であったのに対し、女性は25.6%(非常に満足:2.3%、満足:23.3%)に留まりました。男女で16ポイント以上の開きがあり、女性の満足度が大幅に低い実態が浮き彫りになっています。【図5】。
とくに注目すべきは、女性の43.4%が「どちらでもない」と回答している点です。男性(26.8%)と比較して非常に高く、満足とも不満とも言い切れない、キャリアの「停滞感」や「足踏み状態」を感じている女性が極めて多いことが推察されます。
【図5】現在のキャリアにおける満足度は、女性の方が低い傾向に

調査の総括:キャリア形成における「理想と現実の構造的なギャップ」
本調査を通じて、共働き・子育て世代のキャリア形成における「理想と現実の構造的なギャップ」が鮮明になりました。
1. 「意欲の平等」と「環境の不平等」
男女ともに4割以上が高いキャリア意欲を持っているにもかかわらず、ライフイベントによるキャリアブレーキを実感している女性は9割を超えています。女性のキャリア満足度が男性より16ポイントも低い背景には、単なる「時間の制約」だけでなく、「望まない配慮」や「将来の展望が描きにくい」という心理的・組織的な障壁が大きく影響しています。
2. 「育児」という共通言語と、異なるブレーキの正体
キャリアブレーキの主因は男女ともに「育児」ですが、女性はそれに先立つ「妊娠・出産」の段階から長期的な足踏みを余儀なくされています。一方で、男性も「育児によるセーブはやる気がないと見なされる」という周囲の偏見に晒されており、性別を問わず、「仕事か家庭か」の二者択一を迫られる旧来の評価構造が、双方の幸福度を阻害している現状が伺えます。
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・「夫婦関係が良好な人の10の具体的行動」
・「男女で異なる夫婦関係を“良好”と感じる基準」
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回答者のデモグラフィックデータ
<女性の回答者(309名)>
・年齢
20~29歳:6.1% / 30~39歳:62.1% / 40~49歳:29.4% / 50~59歳:1.9% / 60歳以上:0.3%
・職業
会社員:89.3% / 自営業 ・個人事業主:3.2% / 会社経営・役員:0.3% / 専門職・士業・公務員:1.0% / 派遣・パート・アルバイト:4.5% / 専業主婦:1.9%
・役職
一般社員:56.3% / リーダー層(主任、課長、係長):30.4% / マネージャー層(部長、本部長):7.8% / 経営層(取締役、役員、代表):0.3% / その他:5.5%
・個人年収
~599万円:60.5% / 600~799万円:23.9% / 800~999万円:8.4% / 1000~1499万円:4.5% / 1500~1999万円:0.6% / 2000万円~:0.3%
・配偶者(夫)の年収
~599万円:25.9% / 600~799万円:24.6% / 800~999万円:16.2% / 1000~1499万円:21.7% / 1500~1999万円:5.5% / 2000万円~:2.3% / わからない:4.2%
・世帯年収
~599万円:25.9% / 600~799万円:24.6% / 800~999万円:16.2% / 1000~1499万円:21.7% / 1500~1999万円:5.5% / 2000万円~:2.3% / わからない:4.2%
・子どもの有無
いる:63.2% / いない:7.3%
<男性の回答者(127名)>
・年齢
20~29歳:0.8% / 30~39歳:60.6% / 40~49歳:33.9% / 50~59歳:3.9%
・職業
会社員:86.6% / 自営業 ・個人事業主:3.9% / 会社経営・役員:4.7% / 専門職・士業・公務員:3.9%
・役職
一般社員:31.5% / リーダー層(主任、課長、係長):47.2% / マネージャー層(部長、本部長):10.2% / 経営層(取締役、役員、代表):9.4% / その他:0.8%
・個人年収
~599万円:18.1% / 600~799万円:32.3% / 800~999万円:24.4% / 1000~1499万円:17.3% / 1500~1999万円:3.9% / 2000万円~:3.1% / わからない:4.2%
・配偶者(妻)の年収
~599万円:18.1% / 600~799万円:32.3% / 800~999万円:24.4% / 1000~1499万円:17.3% / 1500~1999万円:3.9% / 2000万円~:3.1% / わからない:4.2%
・世帯年収
~599万円:2.4% / 600~799万円:6.3% / 800~999万円:15.7% / 1000~1499万円:39.4% / 1500~1999万円:22.8% / 2000万円~:11% / わからない:1.6%
・子どもの有無
いる:90.6% / いない:9.4%









